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サクッと1分!世界の医療NEWS

世界の医療ニュースの中から、厳選した記事をギュッと凝縮して紹介します。
1日数本を1分で、サクッと読むことができます。日々の情報収集、話のネタ探しにお役立てください。

  • 【禁煙週間特集2024】これでも吸う? 喫煙者は知らない方がいいかもしれないヤバいニュース5選

    2024-05-31

    5月31日は世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」です。そして、6月6日までの1週間を厚生労働省が「禁煙週間」と定めています。たばこが健康に与える悪影響については今でも新しい発見があり、各国から報告が上がっています。フランスの研究チームは、特定の病原体に対する強力な「適応免疫」の能力が喫煙によって下がり、禁煙してもなかなか回復しないことを明らかにしました。米国の研究チームは日常的に喫煙をしていた人は非喫煙者に比べて、認知機能に関わる部分を中心に脳が小さくなっていることを発見。喫煙は周囲の人にも悪影響を与え、心臓発作や子どもの近視を引き起こすことも明らかになっています。マイナビRESIDENTの記事です。

  • ザクロやイチゴがアルツハイマー病の進行を抑制か

    2024-05-31

    ザクロやイチゴなどに含まれる物質が、アルツハイマー病(AD)の進行を遅らせる可能性があるそうです。デンマークの研究チームが着目したのは、これらの果物に含まれるエラグ酸の腸内代謝物「ウロリチンA」です。チームがADマウスにウロリチンAを長期にわたって投与したところ、ADマウスの学習能力や記憶力、嗅覚が向上することが明らかになりました。ADなどの神経変性疾患は、損傷したミトコンドリアの蓄積が原因の一つと考えられているといいます。AD患者の脳は、炎症に関連するタンパク質「カテプシンZ」が過剰に活性化しており、これが損傷ミトコンドリアを除去する細胞の機能を妨げているとみられます。ウロリチンAは、カテプシンZの産生を抑制するといいます。医学誌Alzheimer’s & Dementiaに発表した論文です。

  • 幼児期にピーナツを食べた方が、アレルギーリスクが減る

    2024-05-31

    アレルギーの発症を恐れて、幼い子どもにピーナツを食べさせないようにすることは、間違っているそうです。英国の研究チームが、ピーナツアレルギーの治験に参加した子ども497人のデータを分析。幼年期から5歳までピーナツを定期的に摂取した群は、同じ期間にピーナツを避けた群に比べて、5歳時点のアレルギーリスクが81%低かったそうです。6歳以降は、子どもたちにピーナツを好きな時に好きな量を食べてもらい、追世紀調査を実施しました。その結果、5歳までピーナツを定期的に摂取していた群は、ピーナツを避けた群に比べて、12歳以降のアレルギーリスクも71%抑制されることが判明。幼い頃にできた耐性が、成長しても持続することが分かったとのこと。論文は医学誌NEJM Evidenceに掲載されました。

  • 生命維持装置を外された人の中には改善した可能性がある人も

    2024-05-30

    米国の研究チームが、早い時期に生命維持装置を外された外傷性脳損傷の患者の中には、装置を維持していれば改善していた人がいる可能性があるとの研究結果を発表しました。チームは、米国内の集中治療室で生命維持装置を付けた外傷性脳損傷患者のデータを分析。生命維持装置を数日で外された80人と外されなかった対照群を比較したといいます。その結果、生命維持装置を外された人の42%は、もし装置を維持していれば、脳損傷を負ってから6~12カ月後に生存または少なくとも部分的に改善した可能性が示されたといいます。負傷後すぐに患者の予後を予測するのは非常に困難であるようです。医学誌Journal of Neurotraumaに発表した論文です。

  • 米国で6人が「旋毛虫症」を発症 生焼けの熊肉ケバブが原因

    2024-05-30

    米疾病対策センター(CDC)は23日、2022年7月にサウスダコタ州で発生した「旋毛虫症」に関する詳細を公表しました。旋毛虫症は線虫の幼虫によって引き起こされる感染症です。狩猟した熊の肉を使ったケバブが原因で、6人が発症したそうです。熊肉は45日間冷凍保存してあったものを解凍し、ケバブは生焼け状態だったといいます。ケバブを食べたのは家族9人で、1週間後に当時29歳の男性が発熱や激しい筋肉痛に見舞われて入院しました。検査の結果、旋毛虫症であることが判明しました。その後、他の5人が発症し、発熱、頭痛、腹痛、下痢、筋肉痛、目の周りの腫れなどの症状が出たといいます。現在は全員回復しているそうです。

  • 言語能力を失った男性が、脳インプラントで2カ国語を話せるように

    2024-05-29

    話せなくなった男性が、脳インプラントによって2カ国語を話せるようになったそうです。スペイン語を母国語とする男性は20歳の時に脳卒中を起こし、言葉の能力をほとんど失ったといいます。米国の研究チームが、男性に「ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)」を埋め込み、スペイン語と英語の単語を頭の中で復唱する訓練を3年間実施。埋め込んだ電極が脳波を読み取り、そのデータにAI技術を適用することで、どちらの言語なのかを識別して言葉に変換することに成功したそうです。この装置は、男性が話そうとするのがスペイン語なのか英語なのかを88%の精度で判別でき、単語全体の解読の精度も75%に達したといいます。論文は科学誌Nature Biomedical Engineeringに掲載されました。

  • 魚油サプリが高める心房細動と脳卒中のリスク

    2024-05-29

    心臓の健康を保つために多くの人が取っている「魚油サプリメント」は、逆に心血管疾患のリスクを高める可能性があるそうです。魚油サプリに含まれるオメガ3脂肪酸は心臓保護の効果があるとされ、60歳以上の米国人の20%が摂取しているといいます。中国などの研究チームが、英国バイオバンクから抽出した40~69歳の参加者41万5000人を平均12年間追跡したデータを分析しました。その結果、心臓に問題のない人が魚油サプリを定期的に摂取すると、不整脈の一種である心房細動を発症するリスクが13%、脳卒中を発症するリスクが5%高くなることが分かったそうです。ただし、心臓に既往歴がある人には魚油サプリの効果が期待できる可能性があるといいます。医学誌BMJ Medicineに発表した研究成果です。

  • 性交中の頭痛に注意! 深刻な病気が潜んでいることも

    2024-05-28

    性交中の頭痛は、深刻な病気が原因の可能性があるそうです。性行為によって頭頚部の痛みが起こる「性行為に伴う一次性頭痛(PHASA)」は、1.0~1.6%の人が経験すると推定されているそうです。PHASAが起こる原因は明らかになっていません。ただし、片頭痛持ちの人は起こりやすく、高血圧や頭頸部の静脈の異常、静脈の狭窄なども関連していることがあるといいます。性交中の脳出血が原因で頭痛が起こることもあるそうです。また、特に50歳前後の男性の性交時頭痛は、脳動脈瘤のほか、脳梗塞につながることのある心臓の壁の穴「卵円孔開存」を疑う必要があり、検査を受けた方がいいとのことです。The Conversationの記事です。

  • タトゥーを入れている人はリンパ腫のリスクが高い

    2024-05-28

    タトゥー(入れ墨)は、血液のがん「リンパ腫」の危険因子になる可能性があるそうです。スウェーデンの研究チームが、1万1905人を対象に調査を実施。20~60歳でリンパ腫を患った人は2938人いたそうです。その中で1398人がアンケートに回答し、リンパ腫を患ったことのない対照群4193人と比較したといいます。タトゥーを入れていたのは、リンパ腫群が21%(289人)で、対照群が18%(735人)だったそうです。喫煙や年齢などを考慮した結果、タトゥーがある人のリンパ腫発症リスクは対照群より21%高くなることが示されました。タトゥーの大きさによってリスクが変わることはないとのことです。eClinicalMedicineに掲載された論文です。

  • 鳥インフルH5N1、感染牛の未殺菌生乳を飲むと感染の恐れ

    2024-05-27

    鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が感染した牛の乳には高濃度のウイルスが含まれており、殺菌処理をせずに飲むと、ヒトも感染する危険があるそうです。米国の研究チームが、乳牛の間で感染が広がっているH5N1型に汚染された生乳をマウスに飲ませて調査。わずか1日で、マウスは毛の逆立ちや無気力などの典型的な感染の兆候を示したそうです。4日目にマウスを安楽死させて調べたところ、複数の臓器からウイルスが検出され、特に呼吸器でウイルスの量が高レベルでした。咽頭から感染が起きた可能性を示唆しており、所見はH5N1が哺乳類で引き起こす全身感染と一致するとのこと。感染動物の乳からH5N1が感染する危険があり、研究者は注意を呼びかけています。New England Journal of Medicineに発表した研究成果です。

  • 大麻は米国人の日常の娯楽?「毎日飲酒」を上回る「毎日使用」

    2024-05-27

    米国では2022年に、毎日大麻を使う人の数が、毎日飲酒する人の数を初めて上回ったそうです。米国の研究チームが、薬物使用と健康に関する全国調査のデータを分析して明らかになりました。22年に「毎日」または「ほぼ毎日」大麻を使用していると報告した人は推定1770万人おり、同様の頻度で飲酒していると報告したのは1470万人だったそうです。一方、1992年に「ほぼ毎日」大麻を使用すると答えたのは100万人未満でした。最近の大麻使用者の40%は、「毎日」または「ほぼ毎日」大麻を使用する習慣があるといいます。論文はAddictionに掲載されました。なお、AP通信によると、米国では現在、半数近くの州で娯楽用大麻の使用が認められているそうです。また、大麻を頻繁に使う人は大麻依存症になりやすいといいます。

  • 世界初のブタからヒトへの腎臓移植と、その後

    2024-05-24

    米マサチューセッツ州の病院が3月、重い腎臓病の62歳の男性患者にブタの腎臓を移植したと発表しました。男性は4月に退院したのですが、5月に死亡しました。死亡原因は明らかにされていません。どの国でも移植用臓器の提供数が不足しています。解決策として注目されているのが、「異種移植」です。冒頭の男性に加え、2人の患者にブタの心臓が移植され、別の1人の患者にブタの腎臓が移植されています。しかし、心臓を移植した患者は2人とも2カ月以内に死亡しています。異種移植はどうなっていくのでしょうか。ブタの腎臓を移植したサルが2年以上生存したという報告もあるので、「無理な話」ではないようにも思えます。マイナビRESIDENTの記事です。

  • 乳牛との接触によるヒトの鳥インフル感染、米で2例目を確認

    2024-05-24

    米疾病対策センター(CDC)ミシガン州保健当局は22日、同州の酪農従事者に鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)が感染したと発表しました。米国では乳牛の間で鳥インフルの感染が広がっており、感染した乳牛との接触が原因とみられるヒトへの感染が確認されたのは2例目です。この患者は鼻腔ぬぐい液の検査は陰性でしたが、目のぬぐい液で陽性が出たといいます。患者にみられたのは目の症状のみで、すでに回復しているそうです。テキサス州で4月に確認された1例目の患者も目の症状のみでした。CDCによると、正確なことは不明ですが、ウイルスに汚染された手や液体などから目に感染する可能性があるとのこと。なお、感染した牛の未殺菌の牛乳から、高レベルのウイルスが検出されているそうです。

  • 脳細胞の受容体を標的にした新薬、アルツハイマー病の進行を抑制

    2024-05-24

    アルツハイマー病(AD)の進行を抑制する新たな薬が、治験で有望な結果を示したようです。米国の研究チームが開発したこの薬(LM11A-31)は、ADに関連すると考えられているタンパク質のアミロイドβやタウを標的とした既存の薬とはメカニズムが異なるそうです。脳細胞の成長や生存、死といったさまざまなプロセスを制御する「P75神経栄養因子受容体(P75NTR)」を標的にし、脳細胞の生存や成長を促すといいます。治験(第2A相)は、カナダのチームなどの協力の下で、軽~中等度のAD患者242人を対象に26週間にわたって実施したとのこと。その結果、安全性と忍容性が確認されただけでなく、LM11A-31がADの進行を遅らせることも実証されたそうです。論文はNature Medicineに掲載されました。

  • インフルエンザの予防が可能に? 感染を阻害する化合物

    2024-05-23

    インフルエンザウイルスの感染を予防する薬が実現するかもしれません。米国の研究チームが、インフルエンザA(H1N1)の感染を阻害する低分子「F0045(S)」を発見。この低分子は、ヘマグルチニンという細胞に侵入する際に必要なウイルス表面のタンパク質に結合するそうです。これにさまざまな調整を加えてスクリーニングを実施した結果、細胞培養実験でF0045(S)の200倍の抗ウイルス能力を示す無害な分子を発見したそうです。チームはこの分子を最適化し、さらに抗ウイルス効果が高い化合物を設計したといいます。次は、動物でこの化合物の効果を調べる予定とのことです。米国科学アカデミー紀要(PNAS)に発表した論文です。

  • 性感染症患者が世界的に増加 WHOが警鐘

    2024-05-23

    世界保健機関(WHO)は21日、世界の性感染症(STI)に関する報告書を公表しました。世界中でSTIが増加しており、「大きな懸念(major concern)」としています。報告書によると、毎日15~49歳の男女計100万人以上が、クラミジア、淋病、梅毒、トリコモナス症のいずれかに新たに感染しているといいます。特に、2020年に710万人だった世界の新規の梅毒患者は、2022年には800万人に急増。妊娠中に母親から胎児に感染する先天梅毒の割合も増えているそうです。抗菌薬(抗生物質)に対して耐性をもつ淋病の症例が増えていることも深刻な問題の一つです。一方で、エイズウイルス(HIV)の新規感染者は減少傾向とのことです。

  • 皮膚に張り付ける装置で、脊髄損傷のまひ患者の手や腕が動くように

    2024-05-22

    スイスの医療機器企業Onwardが開発した電気刺激装置は、脊髄損傷患者のQOL(生活の質)を大きく向上させるようです。脊髄が損傷した付近の皮膚に電極を貼り付け、電流を流す仕組みです。米国の研究チームが、首から下のまひに苦しむ脊髄損傷患者60人を対象に調査を実施。この装置を使用してリハビリを行ったところ、2カ月後には43人の手や腕の機能が改善したそうです。また、この治療を続けることによって、脳と手に新たな接続が生まれるため、装置を付けていないときにも効果が見られるようになるといいます。現在開発中の他の装置は脊髄に埋め込むための手術が必要ですが、この装置は非侵襲的であるために早期の実用化が期待できるとのことです。研究成果はNature Medicineに掲載されました。

  • 世界初! 血液脳関門を持つ「ミニ脳」 脳神経疾患の創薬・治療の進歩に期待

    2024-05-22

    米国の研究チームが、完全に機能する「血液脳関門(BBB)」を持つヒトのミニ脳の開発に成功したそうです。ヒトの脳の血管には、血液から脳内に有害な物質が入り込まないようにするためのバリア機能「BBB」があります。このBBBを持つミニ脳の作製は、世界中のどの研究機関も成功していなかったといいます。チームはヒト多能性幹細胞(hPSC)を使い、脳組織を模した「脳オルガノイド」と血管構造を模した「血管オルガノイド」を作製し、この二つを統合させたそうです。このミニ脳ができたことで、脳卒中、脳血管障害、脳腫瘍、アルツハイマー病、ハンチントン病、パーキンソン病など、広範な脳神経疾患の創薬や治療法開発が飛躍的に進歩する可能性があるとのこと。Cell Stem Cellに発表した論文です。

  • HIV陽性者も「授乳できる」 米国小児科学会が報告書発表

    2024-05-21

    米国小児科学会(AAP)は20日、エイズウイルス(HIV)陽性者による授乳について、母親が処方薬を規定通り服用している限り、赤ちゃんに母乳を与えても差し支えないとする報告書を発表したそうです。APPは1980年代にHIVの流行が確認されて以降、HIV感染者の母乳育児を推奨しない方針を貫いていたとのことです。報告書によると、母親が抗レトロウイルス薬をきちんと服用することで、母乳から赤ちゃんにHIVが伝染するリスクは1%未満に抑制されるといいます。今回のAAPの方針変更で、HIV陽性者が母乳育児の選択を検討できる環境が広がることが期待されています。AP通信の記事です。

  • マイクロプラスチックは生殖機能に悪影響を与える可能性

    2024-05-21

    微小なプラスチック粒子「マイクロプラスチック」が、生殖機能に悪影響を及ぼしている可能性があるそうです。米国の研究チームが、イヌ47匹と平均35歳の男性23人の精巣組織を調査したところ、全ての検体からマイクロプラスチックが検出されたといいます。検出されたのは計12種類で、イヌもヒトも、ビニール袋やペットボトルに使われる「ポリエチレン(PE)」が最も多かったそうです。イヌについては配管などに使われるポリ塩化ビニル(PVC)が2番目に多く、精子との関係を調べたところ、PVCの濃度が高いと精子の数が少なくなることも明らかになりました。Medical Xpressの記事です。

  • 激辛チップスを食べた後に死亡した米国の少年、原因はカプサイシンの大量摂取

    2024-05-20

    米マサチューセッツ州に住む当時14歳の少年が昨年9月、激辛のトルティーヤチップスを食べた後に死亡した問題で、州当局は16日、唐辛子の辛み成分「カプサイシン」の過剰摂取による心肺停止が原因と発表したそうです。少年には心肥大と先天性心疾患があったとのこと。少年はこのチップスを食べることに挑戦するSNSの企画に参加したといいます。チップスは菓子メーカーPaqui(パキ)の製品で、世界一辛い唐辛子といわれる「キャロライナ・リーパー」と「ナガ・バイパー」で味付けされているそうです。専門家は、カプサイシンが基礎疾患のある若者などに及ぼす影響を詳しく調べる必要があると指摘しています。NBC Newsの記事です。

  • 新型コロナワクチンの定期接種で、変異株やSARSウイルスにも防御効果か

    2024-05-20

    最新の新型コロナウイルスワクチンを定期的に接種すると、未知の変異株や新型コロナ以外のコロナウイルスにも有効な広域中和抗体が産生される可能性があるそうです。米国の研究チームが、パンデミック初期の従来株に対応したワクチンを接種した後、オミクロン株に対応したワクチンを追加接種したマウスやヒトの中和抗体を調査。従来株とオミクロン株の両方に交差反応するだけでなく、オミクロン株の亜系統やSARS(重症急性呼吸器症候群)の原因であるSARSコロナウイルスなども中和することができたといいます。MERS(中東呼吸器症候群)を引き起こすMERSコロナウイルスは中和できなかったとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 医師らが医学部増員の差し止めを求めて申し立て 高裁が却下/韓国

    2024-05-17

    韓国政府の医学部増員計画に反対する医師ら16人が、計画の差し止めを求めて申し立てを行い、ソウル高等裁判所は16日、この申し立てを却下したそうです。高裁は、この医師らをこの件に関して申し立てを行う資格がない「第三者」と表現。公共の福祉を守るため、増員は必要だと判断したようです。韓国政府は医師不足を解消するため、医学部の定員を2000人増やす計画を進めています。これに反発する研修医ら約1万2000人が、2月からストライキを続けています。政府はこれらの医師に対して免許を停止するとしていましたが、対話を進めるために措置を中止しているとのこと。AP通信の記事です。

  • 女性医師が手術に関与すると、患者の死亡・合併症リスクが低下

    2024-05-17

    手術を担当するチームの3分の1以上を女性医師が占めるような病院で治療を受けると、術後の転帰が良くなる傾向があるそうです。カナダの研究チームが、2009~19年に88カ所の病院で入院を伴う手術を受けた患者70万9899人のデータを分析。外科医や麻酔科医の35%以上を女性が占める病院は、これらの科の女性医師が少ない病院に比べて、手術から90日以内に患者が死亡したり重篤な合併症を発症したりするリスクが3%低くなることが分かったそうです。特に、外科医や麻酔科医として女性医師が直接的に手術に関与すると、こうしたリスクが低減したといいます。CBS Newsの記事です。

  • WHOが警鐘 人間社会に忍び寄る鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)

    2024-05-17

    米国で鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)の感染が乳牛の間で広がり、大きな問題になっています。感染した牛と接触していた酪農家の男性1人にもH5N1が感染したそうです。男性の症状は結膜炎で、呼吸器感染症に関連するものはなかったといいます。ウイルスに汚染された手で目をこすったことで感染した可能性が高いとのことです。男性は抗ウイルス薬(タミフル)を処方されて回復したそうです。H5N1はヒトに感染した場合に重篤な症状を引き起こすものが多いことが分かっています。世界保健機関(WHO)が監視と備えを強化するよう呼びかけています。マイナビRESIDENTの記事です。

  • 新型コロナウイルス 「血液網膜関門」を突破して目に感染

    2024-05-16

    ヒトに吸い込まれることで体内に侵入した新型コロナウイルスは、肺などの臓器だけでなく、目にも到達することが明らかになったそうです。米国の研究チームが、コロナウイルスがヒトに感染する際に必要な受容体を持つマウス(ヒト化マウス)で調査。目の網膜は、不要な物質を血管から通さない「血液網膜関門」によって感染などから守られています。しかしコロナウイルスは、血液網膜関門の細胞に感染することでこれを突破し、網膜で過剰な炎症反応を誘発することが分かったといいます。ウイルスの残骸が長期間残ると、網膜や視覚の機能が損なわれるリスクが高まるとのことです。Medical Xpressの記事です。

  • さようなら「二日酔い」? アルコールを腸で分解するジェル

    2024-05-16

    二日酔いが予防できるようになるかもしれません。スイスなどの研究チームが、乳タンパク質と金ナノ粒子から作ったジェルをマウスに与えて調査。その結果、ジェルを投与されたマウスは、アルコール摂取から30分以内に血中アルコール濃度が40%下がったそうです。5時間後には、アルコール濃度は50%以上低下したといいます。アルコールは胃や小腸から吸収され、肝臓で二日酔いの原因となる有害物質「アセトアルデヒド」に分解されます。その後、肝臓で毒性の弱い「酢酸」に分解され、体外に排出されます。このジェルは、腸内でアルコールを酢酸に分解する触媒として働くそうです。Science Alertの記事です。

  • 子どもが新型コロナで重症化しにくい理由 鼻上皮細胞に高い防御力

    2024-05-15

    新型コロナウイルスが感染しても、子どもは重症化しにくいことが分かっています。英国の研究チームが、その理由を明らかにしたそうです。チームは、12歳未満(子ども)、30~50歳(中年)、70歳超(高齢者)の三つの年齢層で、それぞれ健康な参加者から鼻の粘膜を採取して調査しました。これらに新型コロナウイルスを感染させ、3日後に顕微鏡で観察したといいます。その結果、子どもの上皮細胞はすぐにウイルスからの攻撃に防御反応を示し、ウイルス量が早く減少したそうです。一方で、中年の細胞ではこうした防御反応が顕著に起こらなかったといいます。さらに高齢者の細胞では、ウイルス量が増えてダメージが増大したといいます。BBCの記事です。

  • ヘルペス感染は遺伝子療法で治せるようになる?

    2024-05-15

    口唇ヘルペスや性器ヘルペスを引き起こす「単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)」について、遺伝子療法の開発が進んでいます。HSV-1の感染者は、50歳未満の67%に上るといわれています。米国の研究チームが開発したのは、HSV-1のDNAの2カ所を切断して修復不能にする働きを持つ酵素と、これを体内のHSV-1まで送達するウイルスベクターからなる遺伝子療法薬です。この薬をマウスの血液中に投与したところ、1カ月後には口腔感染したHSV-1の90%、性器感染したHSV-1の97%がそれぞれ除去されたといいます。ウイルスの排出量も大幅に減り、他者に感染させるリスクが抑制される可能性も示されたとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 両手移植の女性に、拒絶反応を防ぐ世界初の血漿交換療法

    2024-05-14

    両手の移植手術を受けた48歳の英国人女性に対して、拒絶反応リスクを減らすための世界で初めての治療が行われたそうです。治療の結果、腫れや器用さの低下、皮膚の色素沈着などの拒絶反応の症状が改善したといいます。女性は敗血症が原因で両手と左腕の4分の3を失い、2018年に両手と両腕の移植手術を受けました。しかし、免疫系が新たな組織を異物と判断して抗体を産生する「抗体関連型拒絶反応(AMR)」が発生。そこで英国民保健サービス(NHS)のチームは、有害な抗体を血液から取り除く「血漿交換療法」を女性に10回行ったそうです。今後は、抗体が再び増加するのを防ぐため、免疫抑制療法を再開する予定とのこと。BBCの記事です。

  • 予想以上に多い? 減量目的での「GLP-1受容体作動薬」使用

    2024-05-14

    米国人の成人には、「オゼンピック」や「マンジャロ」といった「GLP-1受容体作動薬」を減量目的で使用している人が多くいるそうです。米カイザー・ファミリー財団(KFF)が、米国の成人1500人に対して4月に行った調査の結果です。GLP-1受容体作動薬を使用したことがあるのは8人に1人だったそうです。ほとんどが糖尿病や心臓病などの慢性疾患を管理するためにこの薬を使っていたとのことです。しかし、使用経験者の5人に2人は減量のためだけに薬を使用していたといいます。また、使用経験者の約半数が現在も薬を使っているそうです。使用者が最も多いのは50~64歳ですが、減量目的で使っているのはより若い層とのことです。CNNの記事です。

  • 世界で初めてブタの腎臓移植を受けた男性、術後2カ月で死亡

    2024-05-13

    米ボストンにあるマサチューセッツ総合病院(MGH)は11日、今年3月に世界で初めてブタの腎臓の移植手術を受けた62歳の男性が死亡したと発表したそうです。MGHは当初、移植した腎臓は少なくとも2年間は機能すると説明していました。男性に移植したブタの腎臓は、拒絶反応が起きないように遺伝子改変されていたといいます。MGHは移植が原因で男性が死亡した兆候は認められないとしているとのことです。男性は2018年に通常(ヒト)の腎臓を移植したものの、昨年再び人工透析が必要になり、ブタの腎臓の移植手術を受けたそうです。AP通信の記事です。

  • スプーン1杯のオリーブオイルが認知症関連の死亡リスクを下げる

    2024-05-13

    毎日の食事にティースプーン1杯のオリーブオイルを加えるだけで、脳の健康を維持できるかもしれません。米国の研究チームが、心臓病やがんを持たない医療関係者9万2383人のデータを分析。1日7gを超える量のオリーブオイルを定期的に摂取していると答えた人は、「ほとんど」または「全く」摂取しないと答えた人に比べて認知症関連で死亡するリスクが28%低かったそうです。オリーブオイルに含まれる1価不飽和脂肪酸やポリフェノール、ビタミンEなどの成分が、抗炎症作用や神経保護効果を発揮する可能性があるといいます。Science Alertの記事です。

  • 画期的な遺伝子治療で、小児の遺伝性難聴が回復/英

    2024-05-10

    遺伝性難聴を持つ1歳目前の英国人の女児が、遺伝子治療で音を聞き取れるようになったそうです。女児はOTOF(オトフェリン)遺伝子に変異があり、音の振動を電気信号に変換するために必要なタンパク質オトフェリンが作られず、音を感知する内耳(蝸牛)の有毛細胞が損傷を受けているといいます。この女児の右耳に、無害化したウイルスを使って、正常な遺伝子を有毛細胞に送達する遺伝子治療を実施。女児は数週間で拍手などの大きな音を右耳で聞き取ることができるようになったそうです。さらに、半年後にはささやき声も聞こえるほど聴力が改善したといいます。この遺伝子治療法は米リジェネロン社が開発しました。BBCの記事です。

  • 「偽ボトックス健康被害」問題と胃ボトックスの落とし穴

    2024-05-10

    米国で偽の「ボトックス注射」によるものと思われる健康被害が起き、問題になっています。ボトックスの有効成分はボツリヌス菌が産生するボツリヌス毒素です。米疾病対策センター(CDC)は、11州で少なくとも22人がしわ取りのために「ボトックス注射」を受けた後、ボツリヌス毒素によるものとみられる健康被害を訴えたと発表。資格を持たない施術者が注射を行ったり、偽造品のボトックス注射が使われたりした可能性があるといいます。また2023年には、減量のために内視鏡を使って胃壁にボツリヌス毒素を注入する「胃ボトックス」によって欧州で67件の健康被害が報告されていました。マイナビRESIDENTの記事です。

  • 小児患者が装着できる新たな植え込み型の補助人工心臓

    2024-05-10

    単3電池ほどの大きさの小児向け植込み型補助人工心臓「Jarvik 2015」が、心臓移植を待つ子どもたちの生活を変えるかもしれません。現在、心臓移植を待つ子どもたちは、外付けの大きな装置につながれて病院内で移植待機期間を過ごしているといいます。米国の研究チームが、心臓移植を待つ生後8カ月~7歳の収縮性心不全患者7人にJarvik 2015を移植。このうち6人は無事に心臓移植を受けることができ、残りの1人は心臓が改善したため移植が不要になったそうです。装置を付けていたのは平均149日だといいます。Jarvik 2015の使用が実現すれば、自宅で待機し、多くの通常の活動に参加できるようになるとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • CRISPR技術使ったゲノム編集治療で遺伝性網膜疾患患者の視力が改善

    2024-05-09

    失明の恐れがある遺伝性網膜疾患「レーバー先天性黒内障10型(LCA10)」に対するゲノム編集治療が、初期の治験で有望な結果を示したようです。米国の研究チームが、ゲノム編集技術CRISPRを用いて開発されたLCA10治療薬「EDIT-101」を成人患者12人と小児患者2人の片目に投与。病気の原因は、視力に関わる重要なタンパク質を作るための指示を出すCEP290遺伝子の変異で、この薬はその変異を編集するそうです。治験参加者の11人(79%)が見え方に何らかの改善があったといいます。さらに、4人(29%)は視力が臨床的に意義のある改善を示したとのことです。重篤な有害事象は確認されなかったそうです。ScienceDailyの記事です。

  • ベトナムで「バインミー」食べた500人超が食中毒か 12人が重体

    2024-05-09

    ベトナム南部ドンナイ省で、伝統的なサンドイッチ「バインミー」を食べた560人が体調不良を訴えて病院に搬送されたそうです。このうち、6~7歳の男児2人を含む12人が重体だといいます。患者は下痢や嘔吐、発熱、激しい腹痛といった症状があり、重体患者の血液からは食中毒を引き起こす大腸菌が検出されたとのことです。バインミーはフランス風のバゲットに冷たい肉やパテ、野菜を入れたものです。患者らは、省内のベーカリーで販売されていたバインミーを4月30日に食べた後に体調を崩したそうです。当局は、このところの熱波でバインミーが腐った可能性があるとして、詳しい原因を調べています。BBCの記事です。

  • APOE4遺伝子はアルツハイマー病の「単なる危険因子」ではない?

    2024-05-08

    長い間、APOE4遺伝子はアルツハイマー病(AD)の危険因子の一つと考えられてきました。しかし、スペインなどの研究チームによって、この遺伝子のコピーを二つ持っている場合は、危険因子どころではなく、それがAD発症の根本的な原因となる可能性が示されたそうです。チームは、脳ドナー3297人と欧米のAD研究参加者1万人のデータを分析。APOE4の2コピー保持者は、1コピー保持者などに比べて55歳時点で脳にADの原因タンパク質・アミロイドβ(Aβ)が多く蓄積していることが判明しました。さらに、65歳までに2コピー保持者の3/4で著しいAβプラークの蓄積が認められ、その年齢の前後でADの初期症状が出る可能性が高かったといいます。AP通信の記事です。

  • 脱毛症治療薬「フィナステリド」の精神的・性的副作用に英当局が警鐘

    2024-05-08

    英医薬品医療製品規制庁(MHRA)は、男性型脱毛症や前立腺肥大症(日本では未承認)の治療薬として知られる「フィナステリド」の副作用について注意を呼びかけたそうです。この薬の製品情報には、うつ症状や自殺念慮、性欲低下や勃起不全などの性機能障害を引き起こす可能性があることがすでに記載されているといいます。しかし、これらのことは、医師や患者にあまり知られていないのが実情だそうです。また、性機能障害については、薬の服用をやめた後も持続することがあるとのことです。こうしたリスクを広く知ってもらうため、MHRAは年内にも使用上の注意や副作用が記載された「警告カード」を薬の箱に入れる措置を開始する予定だといいます。Medical Briefの記事です。

  • 乳牛からの鳥インフル感染、手で目をこすったことが原因か

    2024-05-07

    米テキサス州で3月下旬に酪農に従事する男性が牛から鳥インフルエンザH5N1型に感染した症例について、米疾病対策センター(CDC)が詳細を公表したようです。感染者の男性に唯一みられた症状は結膜炎で、発熱や咳などの呼吸器感染症に関連するものはなかったといいます。目と鼻のスワブ検査から、牛の間で広まっているものと同じH5N1型に感染していることが判明したそうです。咳やくしゃみなどの飛沫を介した感染の可能性を排除することはできないものの、男性はウイルスに汚染された手で目をこすったことで感染した可能性が高いといいます。NBC Newsの記事です。

  • コンゴでエムポックス拡大 ヒトに広がりやすい新たな派生型か

    2024-05-07

    アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)では今年1月以来、エムポックス(サル痘)の感染者が急増しているそうです。同国の研究チームが、昨年10月から今年1月に鉱山の町カミトゥガでエムポックスに感染して入院した患者を調査したところ、新たな派生型を発見したといいます。ヒトの間で伝染が継続したことで起きたと考えられる遺伝子変異が見つかり、ヒトからヒトへ感染しやすくなっているとのこと。この新たな派生型は、少なくとも患者240人と死者3人の原因になったとみられるそうです。主な症状は性器の軽い発疹で、死亡率は低いようです。AP通信の記事です。

  • 健康的な生活で、遺伝的な「早死に」リスクが帳消しに

    2024-05-01

    健康的な生活習慣は「早死に」の遺伝的なリスクを抑え込むことができるようです。英中の研究チームが、英国バイオバンクから抽出した成人35万3742人を平均13年間追跡調査。生活習慣の良し悪しにかかわらず、個人の遺伝的なリスクを表す「多遺伝子リスクスコア(PRS)」で短命と評価された人は、長寿と評価された人に比べて早死にするリスクが21%高かったそうです。また、好ましくない生活習慣の人は、遺伝的素因に関係なく、好ましい生活習慣の人に比べて早死にのリスクが78%高かったといいます。ただし、早死にの遺伝的リスクは、健康的な生活習慣によって約62%相殺される可能性が示されたとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 皮膚と腸の深い関係 けがをすると腸内が荒れる?

    2024-05-01

    皮膚に傷を負うと、腸にまで影響が及ぶそうです。米国の研究チームがマウスで調査。皮膚を1.5cm切開された群は、そうでない群に比べて便の中に病原菌が多く、善玉菌が少なかったそうです。皮膚と腸のつながりを正確に探るため、チームは遺伝子改変によって皮膚損傷に似た状態のマウスを作り出したといいます。傷の修復に必要なヒアルロン酸を分解してしまう酵素を多く産生するようにしたのです。すると、遺伝子改変マウスの便は皮膚損傷マウスと同様の状態になったといいます。さらに、マウスに大腸炎を誘発したところ、皮膚損傷マウスと遺伝子改変マウスは、対照群よりはるかに重症度が高くなったとのこと。Science Alertの記事です。

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