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サクッと1分!世界の医療NEWS

世界の医療ニュースの中から、厳選した記事をギュッと凝縮して紹介します。
1日数本を1分で、サクッと読むことができます。日々の情報収集、話のネタ探しにお役立てください。

  • 朝のコーヒーで「目が覚める」のはプラセボ効果かも

    2023-06-30

    朝コーヒーを飲むと覚醒するのは、カフェインの効果ではないそうです。ポルトガルの研究チームが、1日1杯以上コーヒーを飲む人を対象に機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を使って脳の活動を分析。コーヒーを飲んだ後のほうが、カフェインを単独で摂取した後に比べて行動への準備がより整った状態になり、外部刺激にも敏感になることが分かったといいます。コーヒーの匂いや味、心理的期待などが覚醒を引き起こす要因になる可能性があるとのことです。EurekAlert!の記事です。

  • BMIはもう古い?肥満指標に関する考え方に変化の兆し

    2023-06-30

    長年肥満の定義に使われてきたBMI(体格指数)は、健康状態を予測する尺度としては不十分なようです。米国医師会(AMA)が、臨床現場でBMIを重要視するのをやめるよう呼びかける新たな指針を採用したそうです。体重と身長から求めるBMIは、集団レベルでは体脂肪率と関連があることは分かっていますが、個人の体脂肪率を予測するには正確性に欠けるといいます。体重増加の健康リスクを評価する指標として、体脂肪指数や相対脂肪量などが提案されています。The Conversationの記事です。

  • 食事時間の制限が減量に有効 カロリー制限と同等の効果か

    2023-06-29

    カロリー制限と同じくらい有効なダイエット法があるようです。米国の研究チームが、18~65歳の肥満患者90人を対象に調査。食事を取る時間を制限する「断続的断食」を行う群と摂取カロリーを制限する群は減量効果が同等で、両群ともに1年後には体重が4%減少したそうです。また、胴囲や脂肪量の減少も同等だったといいます。断続的断食群は、前半の半年間は正午~午後8時、後半の半年間は午前10時~午後8時に食事の時間を制限したとのこと。The Conversationの記事です。

  • 自閉症や知的障害の人が安楽死を選択 オランダの資料から判明

    2023-06-29

    自閉症や知的障害による苦しみを理由に安楽死を選択する人がいるそうです。オランダ政府が、2012~21年に同国で安楽死を選択した6万人のうち900人に関する資料を公表。これを英国の研究チームが分析したといいます。その結果、39人に自閉症や知的障害があり、このうち18人は50歳未満であることが分かったそうです。30人が苦痛の原因として「孤独」を挙げ、8人が苦しみの唯一の原因は自閉症や知的障害から来るものだと答えたとのこと。AP通信の記事です。

  • 米国内で5人がマラリアに感染 20年ぶりの事態にCDCが警鐘

    2023-06-28

    米国で、海外滞在歴のない人のマラリア感染が20年ぶりに確認され、米疾病対策センター(CDC)が注意を呼び掛けたそうです。米国内での感染例が最後に報告されたのは2003年だといいます。この2カ月の間にフロリダ州で4例、テキサス州で1例の計5例の国内感染が発生。5人の患者は治療を受け、現在は回復に向かっているとのことです。マラリアは蚊が媒介し、死に至ることもある感染症です。妊婦が感染すると胎児に伝染することがあります。NBC Newsの記事です。

  • 減量薬「Wegovy」の錠剤、治験で有望な結果

    2023-06-28

    デンマークのノボノルディスク社が開発した肥満症治療剤「Wegovy(ウゴービ:一般名セマグルチド)」の投与が経口でできるようになりそうです。同薬は現在、週1回皮下注射で投与されています。16カ月にわたって実施された二つの臨床試験の結果によると、高用量のウゴービ錠剤を毎日服用することで、皮下注射に匹敵する減量効果が得られることが判明。2型糖尿病の人にも有効だったといいます。副作用として、胃腸関連のトラブルが認められたとのこと。CBS Newsの記事です。

  • ウガンダで感染症後に水頭症を発症する新生児が多発、原因菌を特定

    2023-06-27

    東アフリカのウガンダで、新生児が感染症を患った後に水頭症を発症するケースが多発しており、米国の研究チームが原因の細菌を突き止めたそうです。チームが感染による敗血症や水頭症を発症したウガンダの新生児を調査し、無害とされていた細菌「Paenibacillus thiaminolyticus(パエニバシラス・チアミノリティカス)」が、感染症を引き起こすことが分かったといいます。感染症の治療から数週間後に水頭症が発生した際も、この細菌はまだ体内に残っていたそうです。Medical Xpressの記事です。

  • うつ病の新たなサブタイプが明らかに SSRIが効かない可能性

    2023-06-27

    認知機能に問題がある大うつ病性障害(MDD)のサブタイプが明らかになったそうです。そして、この患者には一般的な抗うつ薬は効果がない可能性があるといいます。米国などの研究チームが成人MDD患者712人を調査。このうち27%の人が、注意力や自制心を評価する認知課題をうまく処理できないことが分かったそうです。このタイプの人がうつ病の標準的な治療薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を使用しても、うつ病が寛解する割合は低かったとのこと。ScienceAlertの記事です。

  • 米FDA、筋ジストロフィーの遺伝子治療を迅速承認 4~5歳が対象

    2023-06-26

    米食品医薬品局(FDA)は、米Sarepta Therapeutics社のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)に対する遺伝子治療薬「Elevidys(エレビジス)」を迅速承認したようです。対象は科学的根拠のある4~5歳の小児患者に限定。同薬の投与は単回で完了するそうです。価格は1回320万ドル(約4億5880万円)の見込みで、世界で2番目に高額な医薬品だといいます。エレビジスの販売を継続するには、現在進行中の治験で同薬が患者の身体機能や運動機能を改善することを示す必要があるとのこと。CNNの記事です。

  • イーライリリーの経口減量薬、中期臨床試験で有望な結果

    2023-06-26

    米イーライリリー社が開発する肥満治療のための経口薬「orforglipron(オルフォルグリプロン)」が、すでに承認済みの他の減量薬(セマグルチド)に匹敵する効果を示したそうです。米国の研究チームが、平均体重108.7kgの太り過ぎか肥満の患者272人を調査。最高用量のオルフォルグリプロンを毎日服用した人は、36週時点で体重が平均14.7%減少したそうです。一方、プラセボ群の体重減少はわずか2.3%だったといいます。副作用として、吐き気や便秘などが認められたとのこと。CNNの記事です。

  • 宇宙にいると感染症にかかりやすくなるのはなぜか

    2023-06-23

    宇宙飛行士は宇宙滞在中に感染症にかかりやすくなるそうです。カナダの研究チームが、宇宙ステーションに4年半~6年半いた宇宙飛行士14人を調査し、その理由を明らかにしたといいます。宇宙に到着すると数日で、白血球における247の遺伝子発現が通常の1/3に減ることが分かったそうです。こうした変化は、宇宙の無重力によって体液が上半身に集まってしまうことに起因するといいます。ただ、地球に帰還後1カ月ほどで通常の状態に戻るとのこと。ABC News(AUS)の記事です。

  • 昼寝の習慣が、脳の若さを保つ?

    2023-06-23

    昼寝の習慣は、加齢に伴う脳の萎縮を遅らせるかもしれません。米英などの研究チームが、40~69歳の37万8932人のデータを分析。因果関係を検討できるメンデルランダム化解析で遺伝的に昼寝をする素因があるとされた人は、平均で脳全体が15.8㎤大きいことが分かったそうです。これは脳が2.6~6.5歳若いことに相当するといいます。ただし、記憶をつかさどる海馬の大きさ、反応時間、視覚処理という脳の若さを測るその他の指標に違いはなかったとのこと。ScienceAlertの記事です。

  • 不妊治療で出産した女性、20%がその後に自然妊娠

    2023-06-22

    不妊治療で授かった赤ちゃんを出産した後に、自然妊娠するのは珍しいことではないようです。英国の研究チームが、11の研究から世界中の5000人を超える女性のデータを分析。データは1980~2021年のものだといいます。分析の結果、少なくとも5人に1人が、体外受精(IVF)などの不妊治療で妊娠した赤ちゃんを出産した後、たいてい3年以内に自然妊娠していたことが分かったそうです。不妊治療の種類の違いなどを考慮しても、結果は同じとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 高齢者のアスピリン使用、貧血リスク高める可能性

    2023-06-22

    血栓を防ぐために高齢者にアスピリンを処方する際は、患者の血中ヘモグロビン濃度に注意を払った方がいいようです。豪州などの研究チームが、65歳以上の高齢者1万8000人を対象に5年間、調査を実施したそうです。その結果、低用量(100mg)のアスピリンを毎日服用した人は、プラセボ群に比べて血液検査で貧血と診断されるリスクが20%高かったといいます。また、アスピリン群の24%が5年以内に貧血を発症すると推計されたとのことです。CNNの記事です。

  • 「C3aペプチド」点鼻で、脳卒中マウスの運動機能が回復

    2023-06-21

    免疫系や脳の発達に重要な役割を果たすとされる補体「C3aペプチド」を含む点鼻薬が、脳卒中の後遺症治療に有効な可能性があるそうです。スウェーデンの研究チームが、虚血性脳卒中を起こさせたマウスで調査。1週間後にC3aの点鼻を始めたマウスは、プラセボ群に比べて速やかに全面的な運動機能が回復したそうです。MRI検査でC3aが神経細胞の接続を増やすことが判明。脳卒中後すぐに治療できなくても、この点鼻薬の使用で回復が期待できるとのことです。ScienceAlertの記事です。

  • 肥満によって損なわれた脳の栄養素への反応、減量しても戻らず

    2023-06-21

    なぜ、減量してもリバウンドしてしまうのでしょうか。米国の研究チームが、痩せている(BMI25以下の)28人と肥満(BMI30以上)の30人の胃にグルコースか脂肪を直接注入し、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を使って脳活動を評価。痩せている人は栄養素の感知に関連する脳活動の変化が起こるのに、肥満の人にはほとんど起きなかったといいます。肥満の人に減量プログラムを行い、10%の減量に成功した人に同じ検査を実施。栄養素を感知する反応は戻らなかったそうです。SciTechDailyの記事です。

  • 棺の中で「生き返った」女性に、2度目の死亡宣告

    2023-06-20

    南米エクアドルで、6月9日に死亡宣告を受けた76歳の女性が、通夜の最中に棺を叩いて生きていることを知らせ、助け出されるという出来事があったそうです。女性はその後、病院に運ばれて入院していましたが、16日に脳卒中で死亡したといいます。同国保健省は、誤った死亡宣告がされた原因を調査するよう指示したそうです。女性には、体が硬くなったり意識を失ったりする「カタレプシー」(強硬症)があったとのこと。ScienceAlertの記事です。

  • 男性ホルモン「テストステロン」の補充で、心臓発作のリスク上昇せず

    2023-06-20

    男性ホルモン「テストステロン」の補充療法は心臓発作や脳卒中の発症リスクを高めるのでしょうか。米国の研究チームが、心臓病リスクが高く、低テストステロンによる症状がある45~80歳の男性5246人に2年間の治療と3年間の追跡調査を実施。心臓発作や脳卒中を発症した割合は、毎日テストステロンジェルを塗布した群とプラセボ群でほぼ同じだったといいます。ただし、注射投与などの場合は結果が異なる可能性を指摘する専門家もいるとのこと。USA TODAYの記事です。

  • 2種類のがん治療薬の治験が一時中断 参加者計6人の死亡受け

    2023-06-19

    米国で行われている急性骨髄性白血病(AML)と卵巣がんの新たな治療薬の治験が、死亡者が出たために中断したそうです。米2seventy bio社が、AMLに対するCAR-T細胞療法の第1相試験を実施。しかし、高用量の薬剤を投与された最初の子どもが死亡したことを受けて、治験を中断したとのことです。また、米Mersana社が行っている卵巣がん治療の抗体医薬「upifitamab rilsodotin(UpRi)」の第3相試験でも、参加者5人が出血で死亡。米食品医薬品局(FDA)は、この治験への追加登録を保留にしたといいます。CNNの記事です。

  • ヒトの「人工胚」の作製に世界で初めて成功 米英チーム

    2023-06-19

    米英の研究チームが、ヒトのES細胞(胚性幹細胞)から胚のような構造体(人工胚)をつくることに初めて成功したそうです。この人工胚を使えば、遺伝性疾患や流産の原因を理解するのに役立つ可能性があるといいます。一方、このような人工胚の取り扱いを巡り、法的そして倫理的な問題が浮上しています。ヒト胚については受精後14日を超えて研究室で培養してはいけないとのルールがあるものの、人工胚に関するルールは多くの国で未整備とのこと。CNNの記事です。

  • 子宮内膜症に細菌「フソバクテリウム」の感染が関与か

    2023-06-16

    子宮内膜症の発症に、細菌の感染が関与している可能性があるそうです。名古屋大学などの研究チームが、女性155人の子宮内膜組織を分析。子宮内膜症がある女性の64%から、歯周病などに関与するフソバクテリウム属の細菌が検出されたといいます。一方、子宮内膜症がない女性のうち、この細菌が検出されたのはわずか7%だったそうです。フソバクテリウム感染マウスを使った実験では、抗菌薬の投与で子宮内膜症の病変が小さくなることが示されたといいます。natureの記事です。

  • ポーランドで妊婦が死亡 厳しい人工妊娠中絶規制に市民が抗議

    2023-06-16

    ポーランドで妊娠5カ月の妊婦が、破水した後に病院で適切な処置を受けられず、敗血症で死亡したそうです。この病院は非常に保守的な地域にあり、中絶は行っていなかったといいます。ポーランドでは現在、レイプや近親相姦、妊婦の命や健康が脅かされる場合にのみ中絶が認められているそうです。女性の死を受け、中絶を規制する法律に対して抗議デモが起こりました。政府は今回のようなケースは女性に中絶の権利があると強調したとのことです。AP通信の記事です。

  • 植物ベースの食生活は心臓に好影響 コレステロール値低下で

    2023-06-15

    高い悪玉コレステロール(LDL)値は心筋梗塞や脳卒中の原因になります。植物性食品中心の食生活を送ると、コレステロール低下薬「スタチン」の1/3ほどの効果が得られるようです。デンマークの研究チームが、食生活と心臓の健康に関する1982年以降の30の治験を分析。参加者は合計で2400人に上るそうです。ベジタリアンやビーガンの食事が、LDLを10%▽総コレステロールを7%▽LDLの主なタンパク質であるアポリポタンパク質Bを14%――減らすことが分かったといいます。BBCの記事です。

  • ミエリンの劣化がアルツハイマー病に関連している可能性

    2023-06-15

    神経細胞の突起(神経線維)を覆う「ミエリン(髄鞘)」の加齢に伴う劣化が、アルツハイマー病(AD)に関連するタンパク質アミロイドβ(Aβ)の蓄積を加速させるようです。ドイツの研究チームがADマウスの調査で、劣化したミエリンによって神経線維にストレスが加わり、Aβの産生が増えることを突き止めたそうです。また、Aβの除去を担う免疫細胞ミクログリアが、劣化したミエリンの除去で手いっぱいになり、適切に働かない可能性があるといいます。SciTechDailyの記事です。

  • 少量の飲酒で心血管疾患リスク低下 理由はストレスの減少か

    2023-06-14

    少量のアルコールはストレスを軽減し、心血管疾患リスクの抑制につながる可能性があるようです。米国の研究チームが、数千人分のデータを分析。週に1~14杯アルコールを摂取する人は、アルコール摂取量が週1杯未満の人に比べて心臓発作や脳卒中を発症するリスクが低かったそうです。さらに参加者の脳スキャンを分析したところ、軽~中程度のアルコール摂取が不安や恐怖の感情に関わる偏桃体のストレス応答を減らす可能性が示唆されたといいます。CNNの記事です。

  • 食生活の改善による体重減少で、脳の老化が減速する?

    2023-06-14

    野菜が豊富で加工食品が少なめの食生活を送ると、脳年齢に驚くべき効果がもたらされるようです。イスラエルなどの研究チームが、肥満患者102人を調査。参加者は「地中海式食事」「地中海式食事とポリフェノール」「ガイドラインに基づいた健康的な食事」のいずれかを取り続けたそうです。18カ月後、参加者の体重は平均2.3kg減少。体重が1%減るごとに、スキャン画像から推定する脳年齢が9カ月若く見えることが明らかになったといいます。ScienceAlertの記事です。

  • 糖尿病治療薬「メトホルミン」、コロナ後遺症の発症リスク抑制か

    2023-06-13

    2型糖尿病の治療に一般的に使われている安価な経口薬「メトホルミン」で、新型コロナウイルス感染後の後遺症を防ぐことができるかもしれません。米国の研究チームが、太り過ぎまたは肥満の患者1126人を対象に第3相試験を実施。コロナ陽性判定後にメトホルミンを飲んだ人は、プラセボ群に比べて10カ月後にコロナ後遺症と診断されるリスクが40%低かったそうです。すでに発症している後遺症に有効かどうかは未確認だといいます。ScienceAlertの記事です。

  • 母乳を長く飲んだ子ども、試験で高得点を取る傾向に

    2023-06-13

    母乳育児の期間が、子どの学業成績に影響を及ぼす可能性があるようです。英国の研究チームが、同国の乳児5000人を追跡調査しました。そして、英国で義務教育終了時に受ける全国統一試験「GCSE」の数学と英語の成績を比べたそうです。その結果、乳児期に母乳を1年以上飲んだ子どもは、母乳をまったく飲まなかった子どもに比べて高得点で合格する可能性が39%高かったといいます。また、英語で不合格になる可能性は25%低かったとのとこと。CNNの記事です。

  • 医療用大麻、トゥレット症患者のチック症状軽減に効果

    2023-06-12

    チック症状が1年以上続く「トゥレット症候群」に対する医療用大麻の効果について、初めて厳密な検証が行われたそうです。豪州の研究チームが、重度のトゥレット症候群の成人患者22人を対象に調査を実施。THC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)を含有する医療用大麻オイルを6週間経口投与すると、音声チックや運動チックが有意に減少することが分かったそうです。強迫症などの関連する他症状も改善したとのことです。Medical Xpressの記事です。

  • 健康に長生きする秘訣は「タウリン」か 動物実験で確認

    2023-06-12

    加齢に伴い体内で減少するアミノ酸に似た物質「タウリン」を補うと、健康寿命を延長できる可能性があるようです。米国などの研究チームが、複数の動物実験を実施。中年マウスにタウリンのサプリメントを摂取させると、寿命の中央値が10~12%延長することが分かったそうです。また、中年のアカゲザルに6カ月間タウリンを摂取させたところ、骨密度や血糖値などに顕著な改善がみられたといいます。タウリンは特に貝類や軟体動物に多く含まれます。ScienceAlertの記事です。

  • 心停止後臓器提供、移植の成功率は脳死後臓器提供とほぼ同じ

    2023-06-09

    回復不可能な脳損傷がある患者の生命維持装置を止め、心臓が停止した後の「心停止後臓器提供(DCD)」による心臓移植は、従来の脳死ドナーからの心臓移植と同じくらい成功するようです。米国の研究チームが、心臓移植を受けた患者180人を調査。6カ月後生存率は、DCDの心臓を移植された人は94%、脳死患者の心臓を移植された人が90%とほぼ同じだったそうです。DCDでは、ドナーから摘出した心臓は灌流装置につながれ、移植まで保存されるといいます。Medical Xpressの記事です。

  • 「ゲノム編集ベビー」を誕生させた中国人科学者のいま

    2023-06-09

    5年ほど前に「ゲノム編集ベビー」を誕生させたという中国人科学者の賀建奎氏が研究生活に戻り、ゲノム編集技術CRISPRを使ったデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の治療法開発に取り組んでいるそうです。賀氏は、遺伝子改変技術を使ってHIVに感染しない双子の女の赤ちゃんを誕生させたとして、中国で実刑判決を受けました。賀氏は双子について「平和な生活を送っている」とし、遺伝子編集による悪影響の有無についてはコメントを避けているそうです。nprの記事です。

  • 入院中の子どもに寄り添う「ファシリティドッグ」の効果/静岡こども病院

    2023-06-08

    臨床経験のある看護師のハンドラーとペアで医療チームの一員として病院に常勤し、患者に寄り添い治療のサポートをする犬「ファシリティドッグ(hospital facility dogs:HFDs)」をご存じですか。静岡県立こども病院でHFDsプログラムを手掛けるNPO法人が、病院スタッフにアンケートを実施。回答者431人の73%が、HFDsは終末期の緩和ケアに有益だと「常に感じる」「非常によく感じる」と答えたといいます。また、子どもの表情が豊かになりおしゃべりになることも観察されたそうです。EurekAlert!の記事です。

  • 髄膜炎菌5価ワクチンの効果を確認 アフリカでの流行撲滅に期待

    2023-06-08

    アフリカから髄膜炎の流行が撲滅できるかもしれません。髄膜炎菌に対する5価ワクチン「NmCV-5」が、第3相試験で有望な結果を示したようです。ガンビアなどの研究チームが、同国とマリで2~29歳の健康な1800人を調査。NmCV-5ワクチンの単回接種で、28日後には既存の4価ワクチンより強力な免疫応答が誘導されたそうです。アフリカで流行の可能性があり、4価ワクチンには含まれない髄膜炎菌X型にもNmCV-5は有効だといいます。安全性も確認されたとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 人工甘味料スクラロース、DNAを損傷する可能性 専門家が警鐘

    2023-06-07

    炭酸飲料やガムなどに広く使われている人工甘味料「スクラロース」について、危険性を指摘する研究結果が報告されたようです。米国の研究チームが、ヒトの血液細胞や腸壁組織を使って調査を実施。スクラロースやスクラロースが体内で代謝された際に産生される「スクラロース-6-アセテート」によって、DNA損傷が生じる可能性があることが明らかになったそうです。これらの物質が腸の内壁にダメージを与えることも確認されたといいます。ScienceAlertの記事です。

  • 毛包幹細胞のmiRNAを増やすことで、発毛が促進/マウス実験

    2023-06-07

    加齢によって失われた髪の毛を取り戻すことはできるのでしょうか。米国の研究チームが、年を取ると髪が生えにくくなるのは毛包幹細胞が硬くなるためであることを発見したそうです。さらにチームは、細胞を柔らかくする作用のあるマイクロ(mi)RNA「miR-205」に着目。マウスを遺伝子操作して毛包幹細胞でのmiR-205の産生を増やしたところ、若いマウスと高齢マウスの両方で発毛が促進されたといいます。次は、局所でも同様の効果が得られるか確認する予定とのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 米国で昨冬、子どもの脳膿瘍が増加 コロナ前の最高値より高い水準続く

    2023-06-06

    米国で昨年の冬、鼻や耳などで起きた細菌感染が脳に回って膿がたまってしまう「脳膿瘍」の子どもが急増したそうです。米疾病対策センター(CDC)が最新のデータを公表。冬にかけて子どものウイルス性呼吸器感染症が急増した後、2022年12月には小児脳膿瘍の症例が102件となり、月間最多記録を更新したそうです。新型コロナのパンデミック前の中間値と比べて200%の増加だといいます。その後は減少傾向にあるものの、コロナ前の最高値より高い水準にあるとのこと。CNNの記事です。

  • 経口薬オシメルチニブで、特定の肺がん患者の死亡リスク半減

    2023-06-06

    英アストラゼネカ社が開発した非小細胞肺がん切除後の補助療法薬「オシメルチニブ(商品名タグリッソ)」は、患者の全生存期間を延長できるようです。米国の研究チームが、EGFR遺伝子変異のある早期(ステージ1b~3a)非小細胞肺がん患者680人を対象に調査を実施。腫瘍の摘出手術後、オシメルチニブを毎日服用した人はプラセボ群に比べて死亡リスクが51%低下したといいます。5年後に生存していたのは薬の服用患者が88%、プラセボ群が78%だったとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 鳥インフルの変異に懸念 人へのリスクは低いものの注視が必要

    2023-06-05

    世界中で猛威を振るう鳥インフルエンザが、急速に変異しているようです。米国の研究チームが、鳥インフルが欧州から北米に広がる過程でどのように進化したかを分析。ウイルスが北米に到達した時点で、病原性が高まっていたそうです。フェレットの実験では、新たな変異株が予想以上に脳内で増殖することも判明。ヒトへのリスクはまだ低いものの、哺乳動物間での伝染の可能性も確認されており、家禽へのワクチン接種を求める声が高まっているとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 新たな血液検査でさまざまな種類のがんを検出 英の試験で有望な結果

    2023-06-05

    米グレイル社が開発した50種類以上のがんを検出できる血液検査「Galleri」が、英国で使われるようになるかもしれません。Galleriは、がんから漏れる遺伝コードの断片の変化を調べるものです。英国民保健サービス(NHS)が、がんと疑われる症状があって診療所を受診した5000人を調査。従来の検査でがんと診断された人のうち2/3を検出できたそうです。このうち85%は、がんの発生源も正確に特定できたといいます。NHSは現在、無症状者を対象にした調査を行っているとのこと。BBCの記事です。

  • 筋ジストロフィー治験で死亡 原因はウイルスベクターへの過剰反応

    2023-06-02

    デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)を対象とする遺伝子治療の初期臨床試験に参加した米国在住の男性(27)が昨年死亡し、調査を行っていた同国の研究チームが結果を公表したそうです。治療は、ゲノム編集技術CRISPRを用いて「ジストロフィン」というタンパク質を増やすもの。CRISPRを体内に送り届けるための「アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター」に対し、男性の免疫系が通常に比べて過剰に反応しすぎたことが死亡の原因とみられるとのことです。AP通信の記事です。

  • カナダ、たばこ1本1本に健康被害の警告文を表示 世界初の取り組み

    2023-06-02

    「たばこはがんの原因」「たばこは性的不能の原因」「たばこは臓器にダメージを与える」「一服一服に毒が含まれている」――。たばこ1本1本に、こんな健康被害に関する警告文を表示することが、カナダで義務付けられるそうです。このような取り組みは世界初だといいます。規制は今年8月1日に施行され、その後段階的に警告文付き製品が販売される見通しとのこと。カナダは、2035年までに喫煙率を5%未満に下げることを目指しているそうです。CBCの記事です。

  • 危険な多剤耐性菌に有効な抗菌薬、AIを活用して発見

    2023-06-01

    人工知能(AI)を活用することで、スーパーバグと呼ばれる超多剤耐性菌を殺す抗菌薬候補が見つかったそうです。カナダと米国の研究チームがAIを使い、医療施設などで広がる強力な多剤耐性菌「アシネトバクター・バウマニ(AB)」に効く薬剤を6000以上の物質から選別。最終的に「RS102895(abaucinと命名)」と呼ばれる化合物が、ABの増殖を抑える可能性があることが分かったそうです。この薬剤はABにのみ作用し、腸内細菌や皮膚の常在菌などを殺すことはないといいます。CNNの記事です。

  • マルチビタミンサプリ、加齢による記憶力の低下を防ぐ可能性

    2023-06-01

    ビタミンA、B、Cや亜鉛を含有するマルチビタミンサプリメントに、認知機能の低下を防ぐ効果があるかもしれません。米国の研究チームが、高齢者3562人を対象に調査を実施。米国で一般的に使われるマルチビタミンサプリ「セントラムシルバー」を3年間毎日飲んだ人は、プラセボ群に比べてオンラインで実施した記憶力テストで好成績を残したそうです。サプリを飲んだ人は、記憶力が3.1歳分若くなるとの推計が示されたといいます。NBC Newsの記事です。

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