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世界の医療ニュースの中から、厳選した記事をギュッと凝縮して紹介します。
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韓国政府は、同国における2021年の15~49歳の女性の年齢別出生率の合計(合計特殊出生率)が0.81だったと公表しました。これは世界最低の値です。韓国では18年に女性1人当たりが出産する子どもの数が1を下回り、6年連続で低下しているそうです。先進諸国の平均出生率は1.6。国が人口を維持するために必要な出生率は2.1だといいます。韓国では経済的圧力やキャリア形成に関連する要因が子どもを持つことの妨げになっていると指摘されています。BBCの記事です。
天然痘の治療薬「テコビリマット」について、サル痘患者への有効性と安全性が示されたようです。米国の研究チームが、皮膚病変のあるサル痘患者25人にこの薬を飲ませました。患者は全員男性で、4人が発症後にサル痘ワクチンを接種していたといいます。投与開始から7日目には患者の40%で皮膚病変が治癒したそうです。そして、21日目までに患者の92%で皮膚病変が治癒し、痛みもなくなったといいます。ひどい副作用もなかったとのこと。Medical Xpressの記事です。
コレステロール値を下げ心血管疾患の予防に使われる薬剤「スタチン」は、副作用で筋肉痛を起こすことがあるといわれています。しかし、英国の研究チームがスタチンに関する23の研究を分析したところ、筋肉痛を報告した人の90%以上はスタチンが原因の筋肉痛ではないことが分かったそうです。服用開始から最初の1年間はスタチンに関連するとみられる筋肉痛や筋力低下が7%増加したものの、その後は有意な増加は確認されなかったといいます。CNNの記事です。
意外な物から作られた組織が、角膜移植におけるドナー不足を解決してくれるかもしれません。スウェーデンの研究チームが、ブタの皮膚から採取したコラーゲンを精製し、角膜の層を作製。これを2mmの切開部から既存の角膜に挿入するそうです。患者自身の組織を摘出する必要がなく、侵襲性が低いといいます。この方法で、角膜疾患のある患者20人が視力を取り戻しました。このうち盲目だった14人全員が、2年後も視力を維持していたとのこと。ScienceAlertの記事です。
米下院議員の61歳の妻が2021年12月、糖尿病や肥満の抑制に効果があるとされる「マグワ(ホワイトマルベリー)の葉」を摂取した後に死亡していたことが分かったそうです。死因は胃腸炎による脱水症で、マグワの葉を摂取したことによる副作用とみられます。この葉を含む栄養補助食品を摂取したのか、葉そのものを食べたりお茶にして飲んだりしたのかは不明だといいます。米国では過去10年間、マグワの葉による死亡例の報告はないとのこと。CBS Newsの記事です。
心の健康と口の中の細菌の関係が明らかになったようです。米国の研究チームが、大学生500人の唾液を分析。2週間以内に自殺したいという思い(自殺念慮)を抱いたことがある人は、歯周病などの炎症性疾患に関連する細菌レベルが高かったそう。一方、脳の健康を促進する化合物を産生する細菌Alloprevotella ravaのレベルは低かったといいます。自殺念慮のある人は、この細菌の存在に影響を与える遺伝子変異を持つことも分かったそうです。Medical Xpressの記事です。
ファイザー社の新型コロナ用経口薬「パキロビッド」は、高齢者にしか効果がないようです。イスラエルの研究チームが同国の患者10万9000人のデータを分析。この薬は40~64歳の患者にはメリットがないことが分かったそうです。一方65歳以上の患者には、入院が75%減少する効果があったといいます。チームはこの結果を米医学誌NEJMに発表しました。パキロビッドが50歳以上に有効だという報告は複数ありますが、専門の医学誌には掲載されていません。AP通信の記事です。
進行した腎臓がんにはロボットによる手術が安全かつ有効であることが示されたようです。米国の研究チームが、がんが下大静脈(IVC)に進展し、腎臓とIVCのがん切除術を受けた患者計1375人を登録した28の研究データを分析。輸血を必要としたのは、ロボット手術を受けた患者が18%で、標準開腹手術を受けた患者は64%だったそうです。また、出血などの合併症を経験したのは、ロボット手術を受けた患者が5%、開腹手術を受けた患者は36.7%だったといいます。ScienceDailyの記事です。
イスラエルのバイオテクノロジー企業が、人工ヒト胚から移植用臓器を作る研究を進めているそうです。この企業は、まず、マウスの幹細胞から本物そっくりの胚を作製しました。そして、子宮の役割をする機械で胚を数日間育てたところ、心拍や血流などが確認できるまで成長したそうです。精子や卵子、子宮もない状態で、ここまで高度な人工胚が作られたのは初めてだといいます。現在この技術をヒト細胞で試す準備を進めているそうです。MIT Technology Reviewの記事です。
ドッペルゲンガーが似ているのは顔だけではないようです。スペインの研究チームが、見た目がそっくりな他人のペア16組を調べたところ、喫煙習慣、体重、教育レベルといった生活様式の特徴まで似ていることが明らかになったそうです。また、DNA解析によって、16組中9組は「超そっくり」とされるペアであることが判明。超そっくりのペアは、 3730の遺伝子において共通の変異が1万9277もあり、多くが体や顔の形質に関係するものだったとのこと。ScienceAlertの記事です。
米中西部のネブラスカ州で、子ども1人が原発性アメーバ性髄膜脳炎で死亡したそうです。この脳炎は「脳食いアメーバ」フォーラーネグレリアを含んだ水が鼻から入ることによって起こる感染症。死亡した子どもは同州のエルクホーン川で泳いでいた際に感染したとみられています。米中西部でこの感染症が原因とみられる死者が確認されたのは今夏2例目。気候変動の影響で、このアメーバの生息地が北上している可能性が指摘されています。AP通信の記事です。
アストラゼネカ社ががん治療薬として開発中の「AZD1390」が、脊髄損傷の治療に有効かもしれません。この薬には、神経細胞のDNAが激しく損傷した際に、細胞分裂を止めたり細胞死を促したりするタンパク質の働きを阻害する効果があることを英国の研究チームが確認。そして、脊髄損傷動物モデルにAZD1390を経口投与したところ、神経の再生が促されたといいます。4週間で、損傷のない動物と見分けがつかないほど感覚や運動の機能が回復したとのこと。Neuroscience Newsの記事です。
ゼロカロリーの人工甘味料を定期的に摂取すると、健康に悪影響があるようです。イスラエルの研究チームが、人工甘味料の摂取を制限している120人を対象に調査。人工甘味料のスクラロースとサッカリンを毎日少量ずつ2週間摂取した人は、プラセボ群に比べて7日後の腸内細菌叢の組成や機能が変化し、血糖値を正常に保つ耐糖能が損なわれたといいます。アスパルテームやステビアなどの甘味料では、耐糖能に影響はみられなかったとのこと。ScienceAlertの記事です。
新たなニューロンの生成を促すことで、アルツハイマー病による記憶障害を改善できるかもしれません。米国の研究チームが、アルツハイマー病マウスの神経幹細胞が生き残るよう遺伝子を操作し、ニューロンの新生を促進。マウスの空間認識と、何かと関連した記憶を評価する二つのテストで改善がみられたそうです。新たに形成されたニューロンが記憶を保存する神経回路に組み込まれ、記憶力の回復につながることが分かったといいます。Medical Xpressの記事です。
高齢者の物忘れが改善できるかもしれません。米国の研究チームが、65~88歳の高齢者150人を調査。対象者の中にアルツハイマー病と診断された人はいませんでしたが、ほとんどは年相応に記憶力が低下していたそうです。電極を埋め込んだシャワーキャップを使って20分間の経頭蓋交流電気刺激を4日連続で受けた人は、偽の刺激を受けた人に比べて、覚えた単語を思い出す能力が50~65%向上したといいます。治療の効果は1カ月持続したとのこと。Medical Xpressの記事です。
飲酒や喫煙をはじめとする生活習慣を改善すれば、全世界のがんによる死亡の半数を防ぐことができるようです。米国の研究チームが、世界204カ国のデータから「23種類のがん」と「34のリスク要因」の関係を調査しました。その結果、2019年のがんによる死亡の44.4%が、予防可能なリスク要因に起因していることが分かったそうです。その代表として、気管や肺のがんが挙げられるといいます。予防可能ながんによる死亡は2010~19年で20.4%増加したとのこと。CNNの記事です。
日曜日の夕方ぐらいから憂鬱になる「サザエさん症候群」を経験したことがある人は多いでしょう。これを防ぐには、週末に入る前にやるべきことをすべて終わらせ、月曜日にやることを残さないようにするといいそうです。また、新しく始まる週に楽しみな予定を入れることも効果的だといいます。なぜサザエさん症候群に襲われるのかが分からなければ、自分の考えや気持ちを書き出す時間を20分とると、その原因が判明するかもしれません。The conversationの記事です。
パキスタン北西部のポリオワクチン接種会場で、男2人による銃撃事件が起きたようです。警備の警察官2人が死亡。ワクチン接種の担当者2人にけがはなかったといいます。同国ではポリオワクチン関係者が反ワクチン過激派からたびたび標的にされており、ワクチンはイスラム教徒を不妊にするための欧米の陰謀だと主張する過激派もいるとのこと。野生株ポリオウイルスが常在しているのは、パキスタンとアフガニスタンの2国だけだそうです。BBCの記事です。
サル痘はペットにも感染する可能性があるそうです。フランスの研究チームが、イタリアでグレーハウンドという種類の犬がサル痘に感染した事例を発表しました。飼い主は男性同士のカップルです。2人は別のパートナーと性交渉をした後にサル痘を発症。続いて犬にも症状が現れ、サル痘と診断されたそうです。男性2人はこの犬と一緒に寝ていたといいます。これを受け、米疾病対策センター(CDC)はペットへの感染に注意を呼びかけています。AP通信の記事です。
早産(妊娠37週未満)児は注意欠如・多動症(ADHD)のリスクが高いことが知られています。しかし、出産予定日より少し早めに生まれた子どももリスクが高いことが分かったようです。米国の研究チームが、1998~2000年に生まれた1400人のデータを分析。子どもたちが9歳の時点で、教師にADHDに関連する症状の評価をしてもらいました。妊娠37~38週で生まれた子どもは、39~41週で生まれた子どもに比べて多動や不注意を示すスコアが有意に高かったとのこと。ScienceDailyの記事です。
慢性的な頭痛を軽減するには、はり治療が有効かもしれません。中国の研究チームが、月に15日以上頭痛が起こる「慢性緊張型頭痛」と診断された患者218人に週2~3回、計20回のはり治療を実施しました。そして、全ての治療が終了した後、6カ月にわたる追跡調査を行ったといいます。その結果、通常のはり治療を受けた人の68%、はりを浅めに打つ治療を受けた人の50%が、1カ月のうち頭痛を感じる日数が50%以上減少したと報告したそうです。SciTechDailyの記事です。
腸内細菌由来の神経毒が、アルツハイマー病(AD)の発症に関与することが明らかになったそうです。米国の研究チームが、ヒトの消化管に多く存在し、通常は病気を起こさない細菌「バクテロイデス・フラジリス」が生成するリポ多糖「BF-LPS」に着目。消化管から流れ出したBF-LPSが、血液脳関門を通過して脳に到達し、ADにつながる神経細胞の萎縮や破壊を引き起こすことが分かったそう。この流れは、食物繊維を多く摂取することで阻害できるといいます。EurekAlert!の記事です。
新型コロナウイルスの従来株とオミクロン株「BA.1」の両方に対応するモデルナ社の2価ワクチンが、英国で承認されました。このワクチンが承認されるのは世界初です。437人を対象にした臨床試験で、その安全性と有効性が確認されたといいます。現在英国で主流のオミクロン株「BA.4」と「BA.5」への有効性も示されたとのことです。このワクチンは、今秋始まる医療従事者や50歳以上の成人などを対象にした追加接種で使用される予定だそうです。BBCの記事です。
中国で、新種のウイルスによる感染症が発生したそうです。このウイルスはトガリネズミが自然宿主とみられ、「ランヤ(狼牙)ヘニパウイルス(LayV)」と名付けられました。これまでのところ35人の患者が確認されており、主な症状として発熱やせき、頭痛などが報告されています。血液細胞の異常、肝臓や腎臓の機能障害を起こした患者もいたようです。現時点ではヒトからヒトへの感染を示す証拠はないものの、結論を出せる段階ではないとのこと。Medical Xpressの記事です。
新型コロナが、子どもの「脳の感染症」に関連しているかもしれません。米国の研究チームが109の小児病院を調査。その結果、43%がパンデミック開始から最初の2年間で脳膿瘍をはじめとする脳の細菌感染症が増加したと報告したそうです。コロナ感染によって免疫能が低下し、口や鼻にいる細菌が脳に侵入する可能性が指摘されています。コロナ禍で、通常診療やワクチンの定期接種が受けられなかったことも原因として考えられるといいます。Medical Xpressの記事です。
新型コロナウイルスへの感染が、中枢神経(脳、脊髄)に長期的な影響を及ぼすことが示唆されたようです。米国の研究チームが、高齢者や基礎疾患のある人がコロナに感染した場合、中枢神経の病気がどのように発生するかなどを調査。抑うつ障害や糖尿病などがある人は、微小脳出血が見つかることが多かったそうです。呼吸器系を調節する脳領域で出血や血栓が起こると、アルツハイマー病や脳卒中などにつながる可能性もあるといいます。Medical Xpressの記事です。
温暖化や山火事、洪水などの気候変動が、感染症の発生や拡大に重大な影響を及ぼすようです。米国の研究チームが、ヒトに病気を引き起こす病原体375種に関する資料を分析。このうち58%が過去に天候の影響で深刻化していたことが分かったそうです。これまでに気候変動が関与していると実証された感染症の流行は 3213件に上るといいます。気候変動がどのようにして感染症の大流行をもたらすかについて、1006もの経路が特定されたそうです。ScienceAlertの記事です。
米ファイザー社と仏ヴァルネヴァ社が、ライム病のワクチン「VLA15」の開発を進めています。ライム病はマダニが媒介する感染症で、インフルエンザ様症状から始まり、心臓や神経などの症状が出て、重症化したり後遺症が残ったりすることがあります。VLA15は小規模治験で良好な結果が出ており、今後の治験では5歳以上の参加者を少なくとも6000人登録するといいます。AP通信の記事です。厚生労働省によると、日本でも1986年以降、計数百人の患者が報告されています。
ニキビができるメカニズムが明らかになったようです。米国の研究チームが、参加者6人の背中から採取したニキビのある皮膚を分析。ニキビの原因であるアクネ菌を最初に攻撃するのは免疫細胞のマクロファージですが、マクロファージが皮脂成分の「スクワレン」を取り込むと、泡状の「Trem2マクロファージ」になることを発見しました。こうなると、アクネ菌を攻撃する能力を失い、逆にニキビの発生に加担することが分かったといいます。MedicalBriefの記事です。
米政府は7月4日、感染が拡大するサル痘への対応レベルを引き上げる決定を下しました。ワクチンの供給不足に批判の声が上がる中、政府はサル痘に対する公衆衛生上の緊急事態を宣言。宣言が出されたことで、緊急用の基金をはじめとする資源をサル痘対応のために使えるようになるといいます。当局は国民に対し、サル痘を深刻に受け止めるよう呼びかけたそうです。同国で4日までに確認されたサル痘感染者は7100人を超えているとのこと。AP通信の記事です。
白血病の遺伝子治療などへの応用が試みられているゲノム編集技術「CRISPR」が、かえってがんの発生を促進してしまうかもしれません。イスラエルの研究チームがCRISPRを用いて、がん細胞を攻撃するように、免疫細胞のT細胞の染色体を改変し、その影響を調査。9%超のT細胞で、改変の際に切断された部分が修復せず、染色体のかなりの部分が失われることが分かったそうです。このことが、長期的にはがんの発生につながる可能性があるといいます。Medical Xpressの記事です。
アルツハイマー病(AD)発症の一つの経路が明らかになったようです。米英の研究チームが、脳に似せたヒト組織の3次元培養モデルで調査。休眠中の単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)を持っている神経細胞が水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)に感染すると、初期のADが引き起こされる可能性が示されたそうです。VZV感染によってHSV-1が再活性化し、ADの原因と考えられているタンパク質のタウやアミロイドβの蓄積につながって、神経細胞の機能が失われるといいます。EurekAlert!の記事です。
米ニューヨーク州ロックランド群で7月、約10年ぶりにポリオ患者が確認された件の続報です。米疾病対策センター(CDC)は、ロックランド群で6月上旬に採取した下水から、ポリオウイルスが検出されたと発表しました。このことは、7月に見つかった患者以外にも感染者が存在する可能性を示しているといいます。ただし、現時点ではウイルスが広まっているとする十分な情報はなく、追加の症例も確認されていないといいます。AP通信の記事です。
未熟な青いバナナなどに含まれる「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」を摂取すると、遺伝性がんの発症リスクが半減するそうです。英国の研究チームが、がんリスクが高いとされる遺伝性疾患「リンチ症候群」患者1000人を対象に調査を実施。2年間、レジスタントスターチの粉末を毎日摂取した人は、10年の追跡期間中に大腸以外のがんを発症するリスクが60%以上低下したといいます。特に上部消化管がんへの効果が顕著だったとのこと。EurekAlert!の記事です。
米エール大学のチームが、死後時間の経過した臓器の機能を一部復活させることに成功したそうです。チームはブタ100頭の心臓を止め、1時間後に「OrganEx」というシステムにつなぎました。全身に酸素を運ぶ人工血液と、細胞死を阻止する13の化合物を投与し、体液を規則正しく循環させるシステムです。6時間後、心臓や肝臓、腎臓などで細胞がよみがえり、機能が部分的に復活。この技術を用いれば、移植できる臓器の数を増やせるかもしれません。BBCの記事です。
栄養ドリンクの成分として知られる「タウリン」には、老化と共に衰える抗酸化防御機構を強化する効果があるようです。ブラジルの研究チームが55〜70歳の女性24人を調査。1日1.5gのタウリンを16週間摂取した人は、抗酸化酵素「スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)」レベルが20%上昇したそうです。一方、プラセボ群の同レベルは3.5%低下したといいます。抗酸化力が高まると、心血管疾患や糖尿病などのリスクを抑制できる可能性があります。EurekAlert!の記事です。
米カリフォルニア州の研究チームが、エイズウイルス(HIV)感染者の66歳の男性が寛解したと発表しました。HIVの寛解が確認されたのは4例目で、これまでの患者の中で最高齢です。男性は1988年にHIV感染の診断を受け、31年間HIVと共に生きてきました。その後、白血病を発症したため、2019年に幹細胞移植を受けました。この時のドナーがHIVに耐性がある遺伝子変異を持っていたそうです。男性は、HIVと白血病のいずれも寛解状態が確認されたとのこと。ScienceAlertの記事です。
インド中央部にあるマディヤ・プラデーシュ州の学校で行われた新型コロナのワクチン接種で、1本の注射器が生徒30人に使い回されていたことが明らかになったそうです。接種を担当した人物はメディアに対し、注射器は保健局から1本しか支給されておらず、その指示に従っただけだと主張したといいます。州保健局はこの人物による過失事件として届出を行い、ワクチン接種に必要な器具を用意する担当者に聞き取り調査を開始したとのこと。BBCの記事です。
米ミシシッピ州の住民2人が、主に熱帯国に生息する類鼻疽(るいびそ)菌に感染したそうです。患者は敗血症で入院しましたが、回復しているとのこと。2人の自宅周辺の土壌から類鼻疽菌が検出されました。米国州内の土壌から見つかるのは初めてだといいます。この菌は汚染された土や水からヒトに感染し、肺炎や敗血症などさまざまな病気を引き起こします。糖尿病や慢性腎臓病などを持つ人は重症化リスクが高く、死亡率も高いとのこと。CBS Newsの記事です。
サル痘による死者の報告が相次いでいます。アフリカ以外で死者が確認されるのは初めてだといいます。最初の報告はブラジルからで、同国保健省が7月29日、感染した41歳の男性が死亡したと発表。男性はリンパ腫と免疫不全を抱えていたそうです。30日にはスペイン保健省が、2人の死亡を報告しました。患者の1人は脳炎を発症したといいます。なお、スペイン保健省によると、詳しいデータがある患者3750人のうち、入院したのは3.2%とのこと。BBCの記事です。