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がん検診を定期的に受けると、通常より長生きできるのでしょうか。ノルウェーなどの研究チームが、6種類のがん検診を受けた210万人のデータを分析。その結果、寿命の延長に効果があったのは、大腸がんを調べるためのS状結腸鏡検査だけだったそうです。この検査で寿命が3カ月延びる可能性があるといいます。乳がんのマンモ検査、大腸内視鏡検査、便潜血検査、前立腺特異抗原(PSA)検査、喫煙者へのCT検査は、寿命延長の効果はなかったとのことです。CNNの記事です。
医療用大麻は小児がん患者の症状軽減に有効なのでしょうか。カナダの研究チームが19の研究から1927人のデータを分析したのですが、投与量や安全性、効果を示すデータが不足しており、総合的な評価はできなかったそうです。大麻の成分が化学療法による吐き気や嘔吐を抑えるのに有効との研究がある一方で、眠気やめまい、口の渇きなどの有害事象が出るという報告もあったとのこと。研究者は、厳密な調査で効果を評価する必要があると指摘しています。Medical Xpressの記事です。
横紋筋肉腫(RMS)は、体の軟らかい組織の、本来は筋肉になる細胞から悪性腫瘍が発生する小児がんです。米国の研究チームが、RMS細胞を筋肉に変えるという革新的な治療法の可能性を開いたそうです。鍵となるのはタンパク質「NF-Y」。ゲノム編集技術を使ってNF-Yを阻害すると、RMS細胞ががんの性質を完全に失い、筋肉に変化することが分かったそうです。RMS細胞から変化した細胞は全エネルギーを「収縮」に使うようになり、増殖することができなくなるとのこと。Medical Xpressの記事です。
豪州で、64歳の女性の脳から生きた線虫が見つかったそうです。女性は2021年に胃の症状や乾いたせきなどの症状が出て、22年にうつや物忘れの症状が出たために脳の検査(MRI)を受けたといいます。そして、同国のチームが女性の脳から8cmの線虫を除去。豪州原産で、カーペットニシキヘビに寄生するO. robertsiだったそうです。この線虫のヒトへの感染報告は初めてだといいます。女性が食べた野草に、ヘビがふんと一緒に排出した線虫の卵が付いていたようです。ABC News(AUS)の記事です。
5歳未満の子どもの死亡は99%が低中所得国で起きており、その82%が防げるものだったことが分かったそうです。子どもの健康を監視する国際チームが低侵襲な生体組織検査を使って、サハラ以南のアフリカと東南アジアの7カ国で生後1~59カ月の子ども632人の死因を調査。死因は多い順に、栄養失調(16.5%)、HIV(11.9%)、マラリア(11.2%)、先天性の異常(10.1%)、呼吸器感染症(8.4%)、下痢(7.2%)だったといいます。また、死亡者の87%から何らかの感染性病原体が見つかったとのことです。Medical Briefの記事です。
食事法で概日リズムの乱れを改善すれば、アルツハイマー病(AD)の進行を遅らせることができるかもしれません。米国の研究チームがADマウスを使って調査。食べ物を摂取する時間を決める「断続的断食」に基づいて、マウスが餌を食べられる時間を1日6時間に制限すると、記憶力が著しく改善したそうです。食事の時間を制限したマウスは、ADに関連するとされるタンパク質アミロイドβが脳に蓄積しにくいうえ、よい睡眠を取れることも示されたといいます。ScienceAlertの記事です。
脳インプラントを使って言葉を取り戻す技術が進化しているようです。米国の研究チームが、脳卒中でほぼ完全な麻痺状態になった女性の脳に253の電極を移植。人工知能(AI)に「音素」を認識させ、女性が考えている内容をアバターに話させる技術を開発したそうです。女性は周囲の人と同じくらいの速さで会話することが可能になったといいます。また、米国の別のチームが筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者に行った同様の研究でも、有望な結果が得られたとのこと。ScienceAlertの記事です。
新型コロナウイルスが脳細胞に与えるダメージの詳細が分かってきたようです。英国の研究チームが、各変異株による4種類の脳細胞への影響を調査。中国の武漢市で最初に広がった従来株は血液脳関門(BBB)を形成する周皮細胞と内皮細胞、免疫応答や脳細胞の各機能を助けるミクログリアにダメージを与え、オミクロン株は周皮細胞と内皮細胞を破壊したといいます。3Dモデルの実験では、この2株が血液脳関門の完全性を損なう可能性が示されたとのことです。Medical Xpressの記事です。
前立腺がんは、採血でPSA値を調べるよりMRI検査の方が正確に検出できる可能性があるそうです。英国の研究チームが、50~75歳の男性303人にMRI検査とPSA検査の両方を実施しました。その結果、48人がMRIで前立腺がん陽性となり、そのうち25人が追加の検査で実際にがんと診断されたそうです。MRIでがんが見つかった人の半数以上が、PSA検査では正常とされる数値だったといいます。PSA検査だけでは見逃される前立腺がんをMRIで発見できる可能性が示されました。BBCの記事です。
皮膚細胞や血液細胞などの体細胞から作られるiPS細胞(人工多能性幹細胞)はさまざまな種類の細胞に変化することが知られています。しかし、元の細胞の痕跡を「記憶」し続けていることがあるそうです。豪州の研究チームが、胚(受精卵)の発達プロセスを模倣することで、記憶が十分に消去されたiPS細胞を作る方法を発見。胚から作るES細胞(胚性幹細胞)のように機能させることができるといいます。iPS細胞を治療に活用する可能性が高まるとのこと。Medical Xpressの記事です。
胃酸の分泌を抑える効果があり逆流性食道炎の治療などに使われる「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」について、新たな注意点が明らかになったようです。米国の研究チームが、非認知症の5712人(45~64歳)のデータを分析。PPIを使用していた人は約1500人(26%)いたそうです。4.4年を超えてPPIを使用した人は、一度も使用したことがない人に比べて認知症の発症リスクが33%高くなることが分かったといいます。使用期間が4.4年以下であればリスクは上昇しなかったとのこと。CNNの記事です。
DNAの塩基配列の変化ではなく、化学反応などで遺伝子の働きが変化する「エピゲノム」が原因で、悪性脳腫瘍「神経膠腫(グリオーマ)」が発生する可能性があるそうです。米国の研究チームがヒトのグリオーマにおいて、エピゲノムによって働きが変化するとみられる二つの遺伝子を特定したとのこと。一つはがん誘発遺伝子で、もう一つはがん抑制遺伝子だそうです。動物実験では、これらの遺伝子のエピゲノムによって脳腫瘍の形成が促進されたといいます。EurekAlert!の記事です。
生きた善玉菌「プロバイオティクス」を使って、自己免疫疾患の一種「多発性硬化症(MS)」を治療できるかもしれません。米国の研究チームが、免疫細胞の応答に関与する「樹状細胞」の活性を調節できる特別なプロバイオティクスを開発したといいます。これをMSマウスの腸に投与したところ、脳の重要な領域で自己免疫応答が抑制されたそうです。人間でも同様の効果が得られれば、既存の治療法より正確で、副作用が少なくなる可能性があるとのことです。ScienceAlertの記事です。
米食品医薬品局(FDA)は21日、ファイザー社が開発した初の妊婦向けRSウイルス(RSV)ワクチン「Abrysvo」を承認したそうです。RSVは下気道感染症を引き起こす一般的なウイルスで、乳児の入院の主な原因の一つ。母親が妊娠後期にワクチンを接種することで、生まれた乳児を生後6カ月までRSV感染から保護できるといいます。18カ国の女性7400人に対する臨床試験では、乳児のRSV感染による重症化を生後3カ月で82%、生後6カ月で70%、それぞれ予防する効果があったとのこと。nprの記事です。
多くの人が大麻を吸うことのリスクを理解していないそうです。米国の研究チームが2017年、20年、21年に平均50歳の5000人に大麻とタバコに対する考え方を調査。大麻への肯定的な認識が年々高まっており、21年には44%以上がタバコより大麻の方が安全と答えたといいます。しかしこれまでの研究で、大麻の煙を吸うことが呼吸器症状を引き起こすほか、肝臓や神経の損傷、貧血、がんなどに関連する血中・尿中の毒素レベルを高めることが分かっているそうです。CNNの記事です。
乳がん患者の中には、放射線治療が不要な人もいるようです。カナダの研究チームが、ステージ1のルミナルA型乳がんを患う55歳以上の女性500人を追跡調査。対象者は、リンパ節や他の場所にがんの転移はなし▽腫瘍の大きさは2cm以下▽がんのグレードは1または2▽がんの増殖能力を示すKi67は13.25%未満(15%超は再発可能性が高い)――だったといいます。こうした条件を満たす患者は、手術とホルモン療法だけで効果的に治療できることが示されたとのことです。CBCの記事です。
豪州の研究チームが、スマートフォンやパソコンのブルーライトを避けるために専用の眼鏡をかけても特に効果はないとの研究結果を発表したそうです。チームはブルーライトに関する17の研究を分析。ブルーライトカット眼鏡を使っても、眼精疲労や睡眠の質に違いは生じないことが分かったそうです。ブルーライト用レンズが網膜を保護するという証拠も示されなかったといいます。ただし、分析した研究の調査期間は1日~5週間と短かったとのこと。BBC Science Focusの記事です。
統合失調症の治療は「ドーパミンD2受容体」を標的にすることが有効とされていますが、この考えは間違っているかもしれません。米国の研究チームが、マウスを使って4種類の抗精神病薬の効果と脳への作用を調査した結果です。効果がある薬には、「ドーパミンD1受容体」を発現する中型有棘神経細胞の過活動を正常化する作用があることが分かったそうです。統合失調症に関連するのは、D2受容体ではなくD1受容体である可能性が示唆されたといいます。ScienceAlertの記事です。
ニュージーランドの研究チームがマウスの実験で、小麦などに含まれるグルテンが脳の視床下部の炎症を引き起こすことを発見したそうです。視床下部は内分泌や自律機能の調節を行う部位です。マウスの標準的な食事にグルテンを加えると、高脂肪食を取るのと同じくらい脳内の免疫細胞ミクログリアや神経細胞の活動を制御するアストロサイトが増加し、炎症状態になったといいます。高脂肪食にグルテンを加えると、これらの細胞はさらに増えたとのこと。Medical Xpressの記事です。
米国の研究チームが、人体に適応しやすいように遺伝子操作したブタの腎臓を脳死状態の男性に移植したところ、1カ月以上にわたって正常に機能し続けているそうです。ブタの臓器が人体内で正常に働いた期間としては過去最長だといいます。またチームは、移植された臓器に対する拒絶反応を抑えるため、免疫抑制剤に加えて新たな方法も試しています。免疫細胞が訓練を受ける臓器であるブタの胸腺を、腎臓に付着させた状態で移植したのだそうです。AP通信の記事です。
健康を維持するためには1日1万歩程度の歩行が必要だといわれています。しかし、この考えは間違っているかもしれません。ポーランドの研究チームが、6カ国で行われた健康と歩数に関する17の研究から計22.7万人のデータを分析。1日4000歩程度歩くだけで、全死因死亡リスクが低下することが明らかになったそうです。1日の歩数が1000歩増えるごとに、死亡リスクは15%下がったといいます。年齢が若いほうが、死亡リスクの下がり幅が大きかったとのこと。NBC Newsの記事です。
ドイツ政府は16日、大麻の規制を緩和する法案を承認したそうです。法案によると、18歳以上の成人は娯楽目的で25gまでの大麻を所持することが可能になり、大麻草を3株まで栽培することも認められます。大麻を購入・栽培するには、「大麻クラブ」と呼ばれる非営利団体に所属する必要があるそうです。議会を通過すれば、法案は年内にも成立する見通しとのことです。政府は、粗悪品の取引や薬物関連犯罪の抑止につながることを期待しているといいます。AP通信の記事です。
高齢者は健康のために毎日の食事にイチゴを加えるといいようです。米国の研究チームが、66~78歳の健康な男女35人を対象に調査を実施。8週間にわたりイチゴのフリーズドライパウダー26gを毎日摂取すると、認知処理スピードが5.2%速くなることが分かったといいます。さらに収縮期血圧は3.6%低下し、総抗酸化能は10.2%上昇したとのこと。以前からイチゴには脳や心血管の健康を促進する効果があると考えられており、今回の研究でそれが実証されたといいます。SciTechDailyの記事です。
炎症性腸疾患の一つ「クローン病」の発症に重要な役割を果たすのは、腸内細菌叢だけではないようです。複数の研究が、クローン病患者と健康な人では口腔内の細菌に違いがあることを示唆しているそうです。クローン病患者の腸内で多く見つかる数種類の細菌が、口腔内にも存在することが分かっているといいます。また、通常は口腔内に住み、歯周病などに関連する細菌「ベイロネラ・パルブラ」が、クローン病患者の腸で数多く確認されているとのこと。The Conversationの記事です。
慢性的な便秘は脳に悪影響を及ぼすようです。米国の研究チームが、成人11.2万人を調査した結果です。今回の研究では、3日以上排便がないことを「便秘」と定義したそうです。慢性的な便秘の人は、1日1回排便がある人に比べて認知機能が衰えており、その程度は3歳老化することに相当するといいます。1日2回以上排便がある人にも同様のリスクが見られたそうです。こうした結果には、腸内細菌叢の善玉菌の減少が関連している可能性があるとのこと。CNNの記事です。
運動の健康への効果は、行うタイミングによって違いがあるのでしょうか。米国の研究チームが、英国の健康な中年9万人を対象に1週間の活動量を記録したデータを分析。ウオーキングなどの中強度運動を週に150分以上行う人は、座りがちな生活を送る人に比べて6年以内に脳卒中や心臓発作などを発症するリスクが低かったそうです。運動の半分以上を週末にまとめて行う人と毎日少しずつ分散して運動する人で、結果に違いは見られなかったといいます。The Conversationの記事です。
困難といわれている心房細動(AFib)の再発予防が可能になるかもしれません。米国の研究チームが、免疫細胞のマクロファージがAFibの発症に関与していることを発見。チームは、AFib患者の心房組織でマクロファージが他の細胞よりも増殖しており、活動的であることを突き止めました。また、マクロファージの SPP1遺伝子がAFibの発生に関係していることも判明。さらにマウスの実験で、マクロファージを阻害するとAFibが抑制されることも示されたといいます。Medical Xpressの記事です。
平日と休日で寝る時間が変わることで心身に不調をきたす「ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ぼけ)」を知っていますか。英国の研究チームが、参加者1000人を対象に調査を実施。就寝から起床までの中間点が、1週間の中で90分ずれるだけで、腸内で見つかる細菌の種類に違いが生じることが分かったそうです。睡眠の質が悪いと炭水化物や糖分の多い食べ物を強く欲するようになり、これが腸内細菌叢の組成に悪影響を及ぼす可能性があるといいます。BBCの記事です。
毎日オリーブオイルを摂取すると、脳の健康に良い影響があるかもしれません。米国の研究チームが、女性6万600人と男性3万2000人を対象に28年間の調査を実施したそうです。調査開始時、参加者の平均年齢は56歳だったとのことです。食事の全体的な質に関係なく、1日にテーブルスプーン半杯以上のオリーブオイルを摂取する人は、ほとんどまたは全くオリーブオイルを摂取しない人に比べて認知症で死亡するリスクが28%低いことが分かったといいます。CNNの記事です。
英国で48歳の男性が新種の細菌感染症にかかったそうです。男性は野良猫に手をかまれ、8時間後に患部が腫れあがったために救急外来を受診。傷口の手当と破傷風ワクチンの接種を受け、抗菌薬が処方されたそうです。ところが翌日も患部が赤く腫れあがっていたため、傷口周辺の損傷組織の除去手術を受け、複数の抗菌薬が追加されたといいます。その結果、傷は完治したそうです。調査したところ、グロビカテラ属の未知の細菌が原因だと判明したとのこと。ScienceAlertの記事です。
うつや不安が、がん発症リスクに関連するという説は本当なのでしょうか。オランダの研究チームが同国、英国、ノルウェー、カナダの成人30万人以上のデータを分析。26年の追跡調査で、「うつ」「不安」と「全がん」「乳がん」「前立腺がん」「大腸がん」「アルコール関連がん」の間に関連がないこと明らかになったそうです。肺がんや喫煙関連がんはリスクが6%上昇するものの、これには、がん発症につながる不健康な行動が影響しているようです。Medical Xpressの記事です。
米食品医薬品局(FDA)は4日、米セージ・セラピューティクスとバイオジェンが開発した産後うつを緩和する経口の抗うつ薬「zuranolone(ズラノロン)」を承認したそうです。米国で産後うつ向けの経口薬が承認されたのは初。患者は1日1回、2週間続けて薬を飲むそうです。重症の患者に対する治験では、服用後3日以内に効果が表れたといいます。眠気やめまい、下痢などが主な副作用とのこと。これまでの薬は医療施設で60時間の点滴を受ける必要があったといいます。CNNの記事です。
米疾病対策センター(CDC)は3日、RSウイルス(RSV)感染症の予防薬「Nirsevimab(ニルセビマブ)」について、RSVの流行期を初めて迎える生後8カ月未満の全ての乳児が注射を受けることを推奨したそうです。この薬はアストラゼネカとサノフィが開発したヒトモノクローナル抗体製剤で、米食品医薬品局(FDA)の承認を先月得ています。今秋予定の実際の投与開始に当たり、1回495ドルという高い価格や、技術的にワクチンではないことから運用面でハードルが存在するとのこと。nprの記事です。
精神疾患はこれまで考えられてきたよりも身近な存在のようです。オーストラリアと米国の共同研究チームが、世界29カ国の成人15万人を20年にわたり追跡調査。半数の人が、75歳までになんらかの精神疾患を経験していたことが明らかになったといいます。最も多かったのは、うつ病と不安障害。精神疾患を発症した年齢は15歳が最多で、半数以上が19歳までに発症することが分かったそうです。若者のメンタルヘルスケアの重要性が指摘されています。ABC News(AUS)の記事です。
人工知能(AI)が、マンモグラフィ検査の精度と効率を格段に高めるかもしれません。スウェーデンの研究チームの調査で、経験豊富な放射線科医が、マンモグラフィ検査のスキャン画像を基に女性8万人を診断。AIの画像分析を活用した医師は、医師2人で診断に当たった場合に比べて、乳がんを20%多く検出できることが分かったそうです。さらに、AIを使うと、医師の作業負荷が44%減少し、時間短縮を期待できるとのこと。CNNの記事です。
らい菌が感染することで皮膚や神経に病変が生じるハンセン病が、米フロリダ州の風土病になりつつあるそうです。米疾病対策センター(CDC)によると、2020年に新たに確認されたハンセン病患者は全米で159人。その20%が同州中央部のセントラルフロリダ地域からの報告で、それは州全体の報告数の81%を占めます。らい菌は感染力が弱く、90%の人は免疫が抑え込むそうです。発症しても治療薬で治せるのですが、後遺症や合併症を防ぐために早期診断が重要とのこと。CBS Newsの記事です。
DNAの複製に不可欠なタンパク質「増殖細胞核抗原(PCNA)」を標的にした固形がんの治療薬が、前臨床試験で有望な結果を示したようです。米国の研究チームが、がん細胞内のPCNAのみを標的にするよう設計した経口薬「AOH1996」を開発したそうです。70以上のがん細胞株を使って調査したところ、この薬ががん細胞のみを特異的に破壊できることが確認されたといいます。AOH1996を使うと、がん細胞が他の抗がん剤に反応しやすくなることも明らかになったとのことです。Medical Xpressの記事です。
順天堂大学の研究チームが、アルツハイマー病(AD)の進行を抑える可能性のあるワクチンを開発したと米心臓協会(AHA)の会合で発表したそうです。老化細胞に発現するSAGPタンパク質を標的にしたもの。ADの症状を持つマウスに投与したところ、アミロイドプラークの蓄積や炎症関連分子の発現が抑制され、挙動や認知力が改善したそうです。SAGPが脳内の免疫細胞ミクログリアの近くで多く発現することも新たに分かったといい、これも治療法の開発に役立ちそうです。ScienceAlertの記事です。
昼寝は各子どもの認知的ニーズが反映されているため、好きなだけさせた方がいいようです。英国の研究チームが、生後8カ月~3歳の子ども463人を調査。当時は2020年の新型コロナのロックダウン中で子どもたちは家におり、それぞれが必要とするだけの昼寝をしていたといいます。調査の結果、睡眠中に情報整理を効率的に行っている子どもは、昼寝が少ない回数で済むことが判明。反対に、語彙力や認知スキルが未熟な子どもは、標準より昼寝を多くする必要があるとのことです。EurekAlert!の記事です。
米国立衛生研究所(NIH)が、「新型コロナ後遺症」の治療法を探る研究を開始したそうです。コロナ感染後に10~30%の人が、何らかの原因不明の後遺症を経験するといいます。NIHは、知られている200以上の症状別に臨床試験を行う予定。最初は、本来感染初期に使うコロナ治療薬「パキロビッド」を25日間投与した場合の後遺症への有効性を調査するそうです。「ブレインフォグ」や睡眠障害、POTS(体位性頻脈)についての研究開始も決まっているといいます。AP通信の記事です。
筋肉作りに良いとされる「β-ヒドロキシβ-メチル酪酸(HMB)」サプリメントが、認知症に有効な可能性があるようです。米国の研究チームが、アルツハイマー病(AD)モデルマウスにHMBサプリを経口で投与。HMBが学習や記憶に関連する脳領域の健康維持に役立つことが分かったそうです。さらに、ADに関与するとされる脳内のプラーク蓄積が抑制されることも判明。詳細な分析で、脳のシグナル伝達に関与するPPARα受容体にHMBが作用することが示されたといいます。ScienceAlertの記事です。
マジックマッシュルームに含まれる「サイロシビン」で、神経性痩せ症(拒食症)に関連する体重や食への異常なこだわりを軽減できる可能性があるようです。米国の研究チームが、拒食症の部分寛解状態にある女性患者10人を対象に第1相試験を実施しました。サイロシビンによる治療を始めてから3カ月経過時点までに、特に患者の体重に関する不安が有意に軽減することが示されたそうです。この治療法の安全性と良好な忍容性も確認されたといいます。Medical Xpressの記事です。
マダニが原因の「アルファガル(α-gal)症候群(AGS)」に、最大45万人の米国人が罹患していると米疾病対策センター(CDC)が発表したそうです。マダニにかまれ、唾液に含まれる糖分子(糖鎖) α-galが体内に入ることでアレルギー体質になります。α-galは牛や豚の赤身肉、一部の薬剤などにも存在するので、それらを摂取すると2~6時間後にアレルギー反応が現れるといいます。主な症状はじんましんや吐き気などで、アナフィラキシーが起こることもあるそうです。CBS Newsの記事です。