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サクッと1分!世界の医療NEWS

世界の医療ニュースの中から、厳選した記事をギュッと凝縮して紹介します。
1日数本を1分で、サクッと読むことができます。日々の情報収集、話のネタ探しにお役立てください。

  • 赤ちゃんの腸内細菌叢発達、母親の膣内細菌とは無関係か

    2023-03-31

    子どもの腸内細菌叢の発達は、出産時に母親の産道で受け継がれる細菌に大きな影響を受けるという説は誤りかもしれません。カナダの研究チームが600組以上の母子を調査したそうです。母親から出産前に膣内細菌を、生まれた赤ちゃんからは便をそれぞれ採取したといいます。その結果、経膣分娩か帝王切開かにかかわらず、母親の膣内細菌組成が生後10日や3カ月後の赤ちゃんの腸内細菌組成に大きな影響を与えることはないことが分かったそうです。EurekAlert!の記事です。

  • 化学療法と免疫療法の併用で、子宮体がんの進行リスクが低下

    2023-03-31

    子宮体がんの進行を抑制する方法が見つかったようです。米国の研究チームが、ステージ3または4の子宮体がん患者816人を対象に12カ月間の調査を実施。細胞がDNA複製時のエラーを修復する機能(ミスマッチ修復:MMR)が欠損している患者に対して、化学療法と免疫療法(ペムブロリズマブ:商品名キイトルーダ)を併用すると、化学療法単独の場合に比べてがんが進行するリスクが70%低下したといいます。MMRが正常な患者のリスクは46%低くなったとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 黄熱を治療する抗体の作製に成功/動物実験

    2023-03-30

    蚊が媒介する感染症で重症化すると半数が死亡する「黄熱」が治せるようになるかもしれません。米国の研究チームが、黄熱ワクチン接種者から取り出した37のモノクローナル抗体のうち2種類に着目。これらの抗体を研究室で作製し、黄熱ウイルスに感染させたアカゲザルとハムスターで調査を行ったといいます。どちらか一つの抗体を投与された動物は、血液からウイルスが検出されなかったそうです。どちらの抗体も安全性が示唆されたとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 屋内で犬や猫を飼う家庭の子どもは、食物アレルギーリスクが低い

    2023-03-30

    ペットの有無が子どもの食物アレルギーリスクに関連しているようです。日本の研究チームが、国内の子ども6万6215人のデータを分析。子どもが胎児期や乳児期のうちに屋内で犬や猫を飼っていた家庭では、子どもの食物アレルギー発症リスクが有意に低かったそうです。屋外犬の飼育では、こうした有意差は見られなかったといいます。屋内で犬を飼う家庭の子どもは、特に卵や牛乳、ナッツへのアレルギーを発症する可能性が低かったとのこと。EurekAlert!の記事です。

  • 両親がオスの赤ちゃんマウス誕生 卵子は皮膚細胞から作製

    2023-03-29

    大阪大学の研究チームが、オスの両親を持つ赤ちゃんマウスを誕生させたそうです。チームはオス(XY染色体)のマウスから皮膚細胞を採取してiPS細胞を作製。さらにiPS細胞培養中に起こる細胞分裂のエラーを利用し、卵子(XX染色体)を作り出したそうです。できた卵子と別のオスのマウスの精子を受精させてメスのマウスに移植したところ、赤ちゃんが生まれたといいます。ただし、移植した受精卵が赤ちゃんとして誕生する成功率は約1%だったとのこと。CNNの記事です。

  • 食事時間の制限は不要? 肥満患者のNAFLDを改善する食事療法

    2023-03-29

    肝細胞にトリグリセリド(中性脂肪)がたまる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の人が、食べ物の摂取時間を制限する食事時間制限法(TRE)を実践しても効果は小さい可能性があるそうです。米中の研究チームが、NAFLDをもつ肥満患者88人を「カロリー制限群」と「カロリー制限に加えてTREを行う群(TRE群)」に分けて調査したとのこと。12カ月後に肝内トリグリセリドを調べたところ、カロリー制限群は7.9%減少、TRE群は6.9%の減少で、同程度の効果だったといいます。Medical Xpressの記事です。

  • アルツハイマー病の初期サイン、「目」に現れる可能性

    2023-03-28

    目の検査で、認知障害の症状が現れる前にアルツハイマー病(AD)を診断できる可能性があるようです。米国の研究チームが、認知機能低下の度合いが異なる86人から網膜や脳の組織を採取して分析。ADや軽度認知障害を持つ人の網膜からは、正常な人に比べてADと関連があるとされるタンパク質アミロイドβが多く見つかったそうです。網膜周辺の細胞で起きている組織の萎縮や炎症を調べることで、認知機能の状態を予測できる可能性が示唆されたといいます。CNNの記事です。

  • マグネシウムに着目した新たな抗肥満薬で、マウスが痩せた

    2023-03-28

    糖分や脂肪を多く含む高カロリーの西洋式の食事を続けても、太る心配をしなくてよくなるかもしれません。米国の研究チームが、体内にマグネシウムが多く存在すると、ミトコンドリアが糖質や脂肪を使ってエネルギーを生産する速度が遅くなることを発見したそうです。そこで、ミトコンドリアに送られるマグネシウム量を制限する新薬「CPACC」を、西洋式の食事を長期間摂取したマウスに投与したところ、マウスの体重が減ったといいます。Medical Xpressの記事です。

  • ミトコンドリア移植で、心停止ラットの生存率が改善

    2023-03-27

    ミトコンドリアを移植することで、心停止後の予後が改善する可能性があるようです。米国の研究チームが、10分間の心停止から蘇生したラット33匹を3群に分けて調査。72時間後生存率は、ドナーのラットから採取した非凍結のミトコンドリアを移植したラットが91%だったのに対し、対照群は55%だったといいます。凍結融解ミトコンドリアの移植では同様の効果は認められず、新鮮なミトコンドリアの機能が生存率改善に関与しているとみられるそうです。Medical Xpressの記事です。

  • ラッコ4匹がまれなトキソプラズマ原虫で死ぬ ヒトへの感染リスクに警鐘/米

    2023-03-27

    米カリフォルニア州の研究チームが、まれなトキソプラズマ原虫株が原因で2020~22年に同州沿岸のラッコ4匹が死んだと発表したそうです。ヒトへの感染例は確認されていませんが、魚介類や汚染された水を摂取することで感染が広がる可能性があり、専門家が注意を呼び掛けています。この種類のトキソプラズマ原虫が水生動物や同州沿岸で確認されたのは初めてだといいます。死んだ4匹のラッコは、脂肪組織に炎症がみられたそうです。CNNの記事です。

  • 音と光が出るヘッドセットで、アルツハイマー病を治療

    2023-03-24

    アルツハイマー病(AD)の進行を遅らせるための新たな取り組みです。米Cognito Therapeutics社とマサチューセッツ工科大学(MIT)が、音と光を発する特殊なヘッドセットを開発。脳の免疫細胞ミクログリアを活性化してADと深い関係があるとされるタンパク質アミロイドβの除去を進め、認知機能を改善する可能性が注目されている脳波のガンマ波を刺激するといいます。現在、軽~中等度のAD患者500人への臨床試験が行われており、結果は2025年前半に公表する予定だそうです。INSIDERの記事です。

  • 末期がんの成長を止める新薬、第1相試験で有望な結果

    2023-03-24

    ノルウェーの研究チームが18年の歳月をかけて、がん細胞だけを標的にする末期患者向けの新薬「ATX-101」を開発したそうです。末期がん患者20人に第1相試験を実施したところ、6週間後の時点で患者の70%が、がんの成長が止まる「安定」の状態になったといいます。患者の1人は17カ月間投薬を受け、2年以上安定した状態を保ったそうです。また、ATX-101は健康な細胞には影響を与えないため、がん治療に伴う脱毛の心配をする必要がなくなるとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • ベートーベンが抱えていた健康上の問題、ゲノム解析で判明

    2023-03-23

    作曲家ベートーベン(1770~1827年)の健康上の問題がゲノム解析によって明らかになったそうです。英国などの研究チームが、保管されていたベートーベンの毛髪を使って分析。ベートーベンは肝臓病の遺伝的素因を持っていたといいます。また、B型肝炎ウイルスに感染した形跡も見られたそうです。こうしたリスク因子と大量飲酒が原因で、肝硬変を発症した可能性が指摘されています。今回の解析では、聴力低下の原因は特定できなかったとのこと。BBCの記事です。

  • 腰痛に対する一般的な鎮痛薬、有効性は不確か

    2023-03-23

    原因が特定できない非特異的腰痛に対する鎮痛薬の使用には、慎重になったほうがいいようです。豪州などの研究チームが、1964~2021年に発表された98の臨床試験に関するデータを分析。参加者は計1万5134人、調べた薬の種類や組み合わせは69に上ったといいます。その結果、複数の非ステロイド性抗炎症薬や筋弛緩薬、プレガバリン、アセトアミノフェンなど計17の鎮痛薬について、急性腰痛への効果を示す証拠の信用性が低いことが分かったそうです。Medical Xpressの記事です。

  • 米国で真菌「カンジダ・アウリス」の症例が急増 多剤耐性の株も存在

    2023-03-22

    カンジダ・アウリスは、全身感染を起こした場合の致死率が30%という危険な真菌です。米国でこの真菌の症例が、3年間で3倍近くに増加しているそうです。カンジダ・アウリスは健康な人には無害です。しかし、病院や老人施設などでは集団感染や死亡例が発生する危険もあります。一般的に使われる3種類の抗真菌薬すべてに耐性を持つ株も存在するようです。2019年に476例だった米国の症例数は、20年に756例、21年には1471例に急増しているとのこと。AP通信の記事です。

  • 思春期の大麻使用、女性の生殖機能に有害な影響/マウス実験

    2023-03-22

    思春期に大麻成分「テトラヒドロカンナビノール(THC)」に暴露すると、卵胞や卵子の枯渇につながる可能性があるようです。米国の研究チームが、発育中のマウスに2週間にわたりTHCを投与して調査。その結果、健康な卵胞数が50%減少することが明らかになったそうです。2019年の調査では、米国の12~17歳の330万人が大麻を使用していると報告されています。女子の大麻使用が生殖機能に及ぼす長期的な影響について周知する必要があるとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 大麻を毎日使用すると、冠動脈疾患リスクが30%上昇

    2023-03-20

    大麻の使用は、心血管へ悪影響を与えることが分かったそうです。米国の研究チームが100万人以上のデータを分析。毎日大麻を使用すると答えた人(4736人)は一度も使ったことがないと答えた人(3万9678人)に比べて、冠動脈疾患(CAD)リスクが34%高かったそうです。大麻の使用頻度が月1回以下の場合、リスクに影響はなかったといいます。研究は、ゲノム情報を利用するメンデルランダム化解析を用いており、大麻とCADの直接的な因果関係が示唆されたとのこと。CNNの記事です。

  • マラリア媒介蚊の分布域、気候変動の影響で急速に拡大

    2023-03-20

    気候変動の影響で、マラリアを媒介する蚊の分布域が予想以上の速さで広がっているようです。米国の研究チームが、これまでに蓄積されたアフリカにおける蚊の分布域に関するデータを分析。22種類のハマダラカについて、1898~2016年のデータを評価したといいます。この期間内に世界の平均気温は少なくとも1.2度上昇しています。それに伴い、ハマダラカの分布域は1年に4.7kmずつ南方面に拡大し、毎年6.5mずつ標高も高くなっているとのことです。ScienceAlertの記事です。

  • 睡眠中のアイマスク、翌日の認知機能に驚くべきメリット

    2023-03-19

    アイマスクを使って睡眠中の光を遮断することで、翌日の注意力や記憶力が向上する可能性があるようです。英国などの研究チームが、18~35歳の参加者計122人を調査した結果です。睡眠中にアイマスクをすると、記憶力や反応速度を評価するテストでよい成績が出ることが明らかになったそうです。また脳活動の測定から、アイマスクの着用が、記憶力の向上に重要な役割を果たすとされる「徐波睡眠」の増加につながることも示されたといいます。ScienceAlertの記事です。

  • 血中カフェイン濃度高いと、肥満や糖尿病のリスクが低下する可能性

    2023-03-18

    ノンカロリーのカフェイン飲料を飲んで血中のカフェイン濃度を高めることは健康に良い影響を及ぼすようです。スウェーデンなどの研究チームが、遺伝的証拠から因果関係を明らかにする「メンデルランダム化解析」を用いて、主にヨーロッパ系の参加者1万人を調査。解析はカフェイン代謝に関連する二つの遺伝子変異に着目して行われ、遺伝子的に血中カフェイン濃度が高くなる人は、肥満や2型糖尿病のリスクが低いことが分かったといいます。EurekAlert!の記事です。

  • コーヒーにミルクを足すと、抗炎症効果が高まる可能性

    2023-03-17

    コーヒーにミルクを加えると、健康上のメリットが増大するようです。デンマークの研究チームが、炎症時の状態にした免疫細胞のマクロファージを使って効果を調べました。コーヒーに含まれるポリフェノール(カフェ酸:CA、クロロゲン酸:CGA)だけをマクロファージに浴びせた時よりも、ポリフェノールと牛乳のタンパク質に含まれるアミノ酸(システイン:Cys)を組み合せたものを浴びせた時の方が、抗炎症効果が高まることが分かったといいます。ScienceAlertの記事です。

  • 高用量の人工甘味料が、自己免疫疾患の治療に活用できる可能性

    2023-03-17

    人工甘味料「スクラロース」を自己免疫疾患の治療に活用できるかもしれません。英国の研究チームが、ヒトにおける1日の許容摂取量に相当するスクラロースをマウスに与えて調査したといいます。高用量スクラロース群は、がんや感染に対して免疫細胞のT細胞が活性化しにくかったそうです。T細胞は自己免疫疾患で中心的な役割を果たします。このことからチームは、スクラロースでT細胞の過剰活性を抑制できる可能性があると考えているようです。EurekAlert!の記事です。

  • 「モーツァルト効果」はうそ? てんかんへの好影響認められず

    2023-03-16

    モーツァルトの楽曲「ソナタKV448」を聴くとてんかんの症状が緩和するという説があります。本当なのでしょうか。オーストリアの研究チームが、このテーマに関する入手可能な全ての科学文献を調査。KV448がてんかんに有益な影響を及ぼすとの信頼性のある証拠は見つからなかったそうです。いわゆる「モーツァルト効果」神話は、複数の結果の一部だけが選択的に報告されていたり、サンプル数が少なかったりしたことが原因で生まれたものだといいます。Medical Xpressの記事です。

  • コロナ後遺症の一つに、人の顔が分からなくなる「失顔症」

    2023-03-16

    新型コロナにかかった後、人の顔が覚えられない相貌(そうぼう)失認(失顔症)になった女性(28)がいるそうです。カナダの研究チームの調査では、女性は知らない人の顔を覚えるのが困難なだけでなく、家族の顔も分からなかったとのこと。また、場所の位置関係の把握もできなくなっているといいます。こうした症状は視覚処理の障害から起きている可能性が高いそうです。コロナ後遺症患者54人の調査では、多くの人が失顔症の症状を報告したとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 細菌用mRNAワクチンが実現する可能性 動物実験で100%の有効性を確認

    2023-03-15

    不可能と考えられていた、細菌に有効なmRNAワクチンが実現する可能性があるようです。イスラエルの研究チームが、免疫系に細菌のタンパク質を認識させる画期的な方法を考え出し、細菌用のmRNAワクチンの開発に成功したといいます。致命的な病気を引き起こす細菌に感染させた動物での実験では、ワクチン非接種群は1週間以内に全て死んだ一方、ワクチン接種群は元気に生き残ったそうです。たった1回の接種で100%の有効性が確認されたとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 肺機能に関わる500以上の遺伝子を特定 COPDの新治療法開発にもつながる可能性

    2023-03-15

    肺疾患の新たな治療法の開発に道を開く研究成果です。英国の研究チームが、参加者58万869人のゲノム情報を解析したそうです。参加者には世界中のさまざまな人種が含まれ、過去最大規模のゲノム解析だといいます。その結果、肺機能に関係する559の新たな遺伝子が特定されたとのことです。この発見が、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や喘息などに対する新たな治療法や有効な既存薬の特定、個々の患者に適した薬剤の選択につながることが期待されています。BBCの記事です。

  • 多くの前立腺がん患者は手術や放射線治療を避けられる

    2023-03-13

    前立腺がんの手術や治療はほとんどの場合、実施時期を遅らせたり回避したりできるそうです。英国の研究チームが、前立腺のみでがんが確認された患者1600人を3群に分けて調査。15年後の前立腺がんによる死亡率は、血液検査などで積極的に経過観察を行って過剰な治療を防ぐ「監視療法」群が3.1%▽手術群が2.2%▽放射線治療群が2.9%――で有意差は認められなかったといいます。一方で転移率は監視療法群(約9%)の方が他の2群(約5%)より高かったとのこと。AP通信の記事です。

  • 米FDA、片頭痛を治療する新たな点鼻薬を承認

    2023-03-13

    米食品医薬品局(FDA)は、ファイザー社が開発した片頭痛に即効性のある点鼻スプレー薬「Zavegepant(商品名Zavzpret)」を承認したそうです。脳内の炎症に関与するカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)を阻害する薬です。使用からわずか15分で片頭痛の症状を緩和する効果があるといいます。臨床試験では、同薬10mgを使用した片頭痛患者の24%が2時間後には痛みが消えたと報告したそうです。主な副作用として、使用者の5人に1人に味覚の変化が確認されたとのこと。CNNの記事です。

  • 米FDA、乳がんマンモ検査に関する法律を改正へ 乳腺密度の情報を含めるよう要求

    2023-03-12

    乳がんを検出するにはマンモグラフィ検査だけでは不十分なようです。米食品医薬品局(FDA)は法律を改正し、検査施設がマンモの結果を患者に伝える際に、乳腺密度の情報も一緒に提供することを義務付けるとのこと。マンモ画像ではがんも乳腺も白く写るため、がんを見逃すリスクが高いそうです。検査施設は今後、乳腺密度に関する情報を患者に提供するとともに、高濃度乳腺患者に対して医療機関に相談するよう助言することが求められるといいます。CNNの記事です。

  • 抗菌薬の使用に注意 腸内細菌ががん治療薬の効果に影響を与える

    2023-03-11

    腸内細菌は免疫チェックポイント阻害薬の効果に影響を与えるそうです。米国のチームが、黒色腫(メラノーマ)マウスで調査。免疫チェックポイント阻害薬が消化器系の炎症を誘発し、腸内のリンパ節に変化を起こすことが判明したそうです。この変化によって腸内細菌は、腸以外に存在する腫瘍やその近くのリンパ節に移動し、免疫細胞の活性を促す働きをするといいます。腸内細菌を殺す抗菌薬の使用で、薬が効かなくなる可能性も示唆されたとのこと。Medical Xpressの記事です。

  • 阪大、オスのマウスの細胞から卵子を作製

    2023-03-10

    大阪大学の研究チームが、オスのマウスの細胞から卵子を作り出したと発表したそうです。チームはまず、オスマウスの皮膚から幹細胞を作成。この幹細胞はオス由来なのでXY染色体を持ちます。そこで、オスの幹細胞が卵子になるよう調整するため、Y染色体を削除し、X染色体を複製したそうです。この技術がヒトに適用されるまでの道のりは非常に長いといいますが、男性同士のカップルが自分たちの子どもを持つことが可能になる日が来るかもしれません。BBCの記事です。

  • 原発性骨腫瘍の治療に有望な新薬 マウス実験で生存率上昇を確認

    2023-03-10

    原発性骨腫瘍患者の生存率が高まる可能性があります。原発性骨腫瘍は子どもに多く発生し、急速に肺に転移するため5年生存率は42%といわれています。英国のチームが開発中の新薬「CADD522」を、人の骨腫瘍を移植したマウスで調査。新薬が腫瘍の転移に関連する遺伝子の働きを阻害することを突き止めました。新薬単独で治療したマウスは、未治療群に比べて無転移生存率が50%上昇。手術や化学療法との併用で、さらに生存率上昇が期待できるとのことです。BBCの記事です。

  • 妊娠前や妊娠中の母親の飲酒が、子どもの顔の作りに関連

    2023-03-08

    1週間にグラス1杯分のワイン(純アルコール量12g)でも、妊娠前や妊娠中の母親の飲酒は生まれた子どもの顔の形態に影響を及ぼすそうです。オランダの研究チームが、人工知能(AI)を用いて5000人以上の子どもの3D顔画像を分析。その結果、出生前のアルコールへの暴露が、9歳時点での顔の形態に関連することが分かったそうです。具体的には、鼻が上を向く、鼻が短くなる、あごが突き出る、下まぶたの向きが変わるなどの特徴が見られたといいます。EurekAlert!の記事です。

  • ストレスが認知機能低下につながる可能性

    2023-03-08

    ストレスが多い人は認知機能の低下が起きやすく、記憶力や集中力、学習能力に影響が出るようです。米国の研究チームが、黒人が多く住み、脳卒中の発症率が高いことで知られる米国南部で、45~98歳の参加者数千人を10年以上にわたり調査。その結果、ストレスが多いと申告した人は認知機能が低下する可能性が37%高いことが分かったそうです。黒人と白人で結果に差はなかったものの、全体的に黒人のほうが高ストレスを報告したといいます。CNNの記事です。

  • 腸内細菌によって産生される物質が、がん化学療法の効果を高める

    2023-03-07

    腸内細菌はがん治療に影響を及ぼすそうです。ドイツの研究チームが、化学療法を受ける膵管腺がん患者の血液を分析しました。その結果、化学療法がよく効く人は、3-インドール酢酸(3-IAA)と呼ばれる物質のレベルが高いことが分かったそうです。さらに、この物質は2種類の腸内細菌によって産生されることも明らかになったといいます。がんを持つマウスのエサに3-IAAを加えたところ、化学療法への反応がよくなったとのことです。Medical Xpressに紹介されています。

  • AMH値の低さと不妊に関連性はない

    2023-03-07

    抗ミュラー管ホルモン(AMH)値は卵巣の中に残っている卵子の数の目安になります。ただ、AMH値が低いからといって、不妊だと決めつけない方がいいようです。複数の研究が、AMH値と妊娠の可能性に関連性はないとの結果を示唆。豪州の専門機関なども「AMH検査は女性の受胎能力について助言するために単独で使われるべきではない」と言及しているそうです。オンラインで簡単に入手できるAMH検査キットが、人々に誤解を与えているとの指摘もあるようです。ABC NEWSの記事です。

  • スタチンを服用できない人のためのコレステロール低下薬

    2023-03-07

    筋肉痛などの副作用が理由でコレステロール低下薬「スタチン」を服用できない人がいます。そういった人への新たな選択肢が見つかったそうです。米国の研究チームが、スタチンの副作用に耐えられない高LDL(悪玉)コレステロール患者1万4000人を5年にわたり追跡調査。スタチンと組み合わせて使われるコレステロール低下薬「Nexletol(一般名ベムペド酸)」を単独で毎日服用した人は、プラセボ群に比べて主要な心血管疾患リスクが13%低くなったといいます。AP通信の記事です。

  • 糖質制限・高脂質のダイエットで心血管疾患リスクが倍増

    2023-03-07

    糖質を制限し高脂質な食事をとるケトジェニックダイエットは心臓発作や脳卒中のリスクを上昇させるようです。カナダのチームが、LCHF(低炭水化物・高脂質)を「1日の総カロリーの45%を脂質、25%を炭水化物から摂取する状態」とし、英国でLCHF食をとる305人と標準的な食事をとる1200人を比較。LCHF食群は、LDL(悪玉)コレステロールとアポリポタンパク質の値が高かったそうです。11.8年後には、LCHF食群は動脈閉塞などの心血管イベントリスクが倍増したとのこと。CNNの記事です。

  • 水道水から感染 鼻洗浄した人が「脳を食べるアメーバ」で死亡/米

    2023-03-05

    米フロリダ州当局が、水道水で鼻洗浄をした人が「脳を食べるアメーバ」と呼ばれるネグレリア・フォーレリに感染して死亡したと発表したそうです。このアメーバは、汚染された水が鼻から体内に入った場合のみ人に感染します。池や川で泳いで感染することが多く、患者はたいてい死亡します。当局は、煮沸していない水道水を鼻洗浄に使わないよう住民に注意を呼びかけたそうです。胃酸がアメーバを殺すため水道水を飲んでも問題ないとのこと。CNNの記事です。

  • 甘味料「エリスリトール」摂取で、心血管疾患リスク上昇の可能性

    2023-03-04

    砂糖の代わりに使われるカロリーゼロの甘味料「エリスリトール」が、心臓発作や脳卒中リスクを高めることが分かったそうです。米国のチームが、糖尿病などの心臓病リスク因子を持つ4000人近くの血液を分析。血中エリスリトールレベルが上位25%の人は、下位25%の人に比べて3年以内に心臓発作や脳卒中を発症するリスクが2倍高かったといいます。動物実験などで、エリスリトールが心臓発作や脳卒中を引き起こす血栓を誘発することも判明したとのこと。CNNの記事です。

  • 米国で、超多剤耐性赤痢菌の感染が増加

    2023-03-03

    米疾病対策センター(CDC)が、米国内で広範囲薬剤耐性(XDR)を持つ赤痢菌への感染が増加しているとして注意を呼びかけたようです。赤痢菌は重度の下痢を引き起こすグラム陰性菌。XDR赤痢菌は、一般的に推奨される抗菌薬すべてに耐性を持つそうです。米国で検査された赤痢菌のうちXDRの占める割合は2019年は1%でしたが、22年は5%にまで上昇したといいます。XDR赤痢菌向け抗菌薬としては、ホスホマイシンやメロペネムが選択肢になる可能性があるとのこと。CBS Newsの記事です。

  • 米FDAが60歳以上へのRSVワクチンを推奨 一部ギランバレー症候群のリスクも

    2023-03-03

    米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は、グラクソ・スミスクライン(GSK)社が60歳以上向けに開発したRSウイルス(RSV)ワクチンについて、安全かつ有効であると発表したそうです。FDAが高齢者向けRSVワクチン候補に推奨の立場を示したのはファイザー製に次いで2例目。治験ではRSVに関連する下気道疾患の85%以上を予防する効果があったといいます。ただし、一部の治験参加者がギラン・バレー症候群を発症しており、この点を懸念する声も上がっているとのこと。USA TODAYの記事です。

  • アスピリンの使用で卵巣がんリスク低下 遺伝的要因関係なく

    2023-03-01

    アスピリンを頻繁に使用すると、卵巣がんの遺伝的リスク因子をもつ人の卵巣がん発症リスクが抑制されるそうです。米国などの研究チームが、既存の8研究から非粘液性卵巣がん患者4476人と対照群6659人のデータを分析。 6カ月以上ほぼ毎日アスピリンを使用していると自己申告した人は、卵巣がんリスクが13%低かったそうです。たとえ卵巣がんの発症リスクが高いとされる遺伝子変異を持つ人であっても、この数字に影響はなかったといいます。Medical Xpressの記事です。

  • 「マールブルグ病」ワクチンの開発加速 赤道ギニアでの発生受け

    2023-03-01

    致死率が最大88%というマールブルグ病がアフリカ中部の赤道ギニアで確認されています(隣国ギニアでも疑い例)。エボラウイルスと同じフィロウイルス科のマールブルグウイルスに感染することで発症し、症状はエボラ出血熱に似ています。ワクチンや治療法はありません。世界保健機関(WHO)は緊急会議で28のワクチン候補を特定。二つの第1相試験が始まりましたが、現状では大量生産はできないとのこと。Medical Briefの記事です。最新情報では11人の死者が出ているようです。(写真:マールブルグウイルス=CDC提供)

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