慰留されにくい退職理由|STEP.4

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STEP.4 円満退職・内定準備

慰留されにくい医師の退職理由とは?言ってはいけない理由例も紹介

この記事は約 12 分で読むことができます。

医師が退職をするときに案外大変なのが退職理由を伝えることです。正直に自分の不満を伝えていいのか、それともあたりさわりのないことを言えばいいのか、悩むところだと思います。退職理由によっては慰留されてしまい、辞めにくくなってしまう場合もあります。今回は、慰留されにくく円満に退職しやすい退職理由の伝え方を紹介します。

この記事のまとめ

  • 慰留されにくい医師の退職理由のひとつが、「スキルアップ」に関する理由。現職で経験できないような症例やスキルの向上を理由とすると慰留されにくい。
  • 家庭の事情や遠方への引っ越し、結婚や出産、体調面の事情などのプライベートに関わる理由も慰留されにくい。
  • 反対に、収入や人間関係への不満などを理由にしてしまうと改善を前提に慰留される可能性が高まる。
  • 退職理由は複合的なことが多いので、その中で前向きな理由を選ぶ。
  • 慰留に対しては、冷静かつ真摯な姿勢で対応し、退職への意志の固さを示すことが重要。

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1.医師が退職するとき、嘘の理由を伝えてもいい?

退職理由を伝えるときに嘘をついてもいいのか、それは難しい問題です。

たとえば人間関係などが不満で現職を退職するとき、それを素直に伝えてしまうと「改善するから」といって慰留を受けたり、「この程度がストレスになるなんて」と悪印象を抱かれたりすることがあります。まったくの嘘は考えものですが、退職理由を工夫して伝えることは処世術のひとつだといえるのではないでしょうか。

退職理由は正直に伝えて気持ちよく送り出してもらうことが理想ですが、慰留をされたら退職しにくくなりそう…と心配な医師の方は、次に紹介する慰留にあいくにい退職理由を参考にしてみてください。

2.医師が円満退職しやすい退職理由

慰留にあいにくいのはどのような退職理由でしょうか?ここでは5つの例を紹介します。

2-1.スキルアップのための退職

慰留にあいにくい退職理由のひとつ目はスキルアップのための転職です。例えば、現職である症例の経験を積むのが難しいならば、「その症例を経験できる病院で経験を積みたい」という理由は納得してもらいやすくなります。

「〇〇科の医師としてさらにスキルアップをするため、△△の症例を経験できる病院に移りたいのです」と言われて、病院側が厳格に慰留を申し出ることは難しいでしょう。かといって、その症例の診療を新しく病院でも始めることは難しいので、慰留がされにくい退職理由のひとつであると思います。

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2-2.家庭の理由

家庭の事情も慰留にあいにくい退職理由のひとつです。例えば、「家族の体調が悪く、実家の近くで働くことにした」という理由です。遠方であるならば確認する方法もまずありませんし、転職先を伝える必要もないので、現職に知られる可能性もほぼないといえるでしょう。

ただし家族や親族の体調というセンシティブな理由のため、すべてが嘘というのは避けたほうがよいでしょう。もともと家族、親族になんらかの持病がある場合にかぎり、理由とするにとどめておくことをおすすめします。

2-3.結婚、出産による退職

結婚や出産は女性医師だけではなく、男性医師にとっても大きく環境が変わる要因になります。女性医師にとっては妊娠や出産によって体調面でも今まで通り働くことが難しくなります。そのため、このタイミングは慰留を受けずに退職を申し出やすくなると考えられます。

男性医師にとっても、育児や妻の妊娠をきっかけに、より労働時間が短い病院に転職する必要が出たというのは退職する理由になります。環境が大きく変わるタイミングなので、女性にとっても男性にとっても退職の申し出を受け入れてもらいやすい時期と言えるでしょう。

2-4.遠方への引っ越し

結婚や家庭の事情などで遠方へ引っ越す、というのも慰留をされにくい理由です。プライベートな理由のため病院側も無理に慰留を通すことができません。ただし、現在住んでいる地域から離れた地域へ引っ越す際には有効ですが、比較的近い地域の場合は通勤条件が大きく変わらないため納得をしてもらいにくいことが考えられます。

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2-5.体調の悪化

医師は肉体的にも精神的にもハードな職業なので、働いているうちに体調をくずしてしまうことがあります。体調の悪化は慰留されづらい理由のひとつと言えるでしょう。

近年では、どの病院でもコンプライアンスを重要視する傾向にあります。医師の働き方改革が進むいま、医師の健康状態が重要視されるようになっている背景もあり、体調面の理由は慰留されにくいでしょう。なお、この退職理由の場合、何らかの診断書があることが望ましいです。

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3.慰留の可能性を高める「言ってはいけない退職理由」

たとえ本音であったとしても、正直に勤務先に伝えないほうがいい退職理由があります。次に紹介する退職理由の場合は、伝え方を工夫することをおすすめします。

3-1.理由①収入への不満

収入への不満を退職理由としてしまうと、慰留を受ける可能性があります。というのも、医療機関と医師の労働契約の問題なので、「改善する」と言われれば退職者側に退職する理由がなくなってしまうからです。

収入への不満だけが理由で転職を決意する場合、現職で収入アップが見込めれば退職を思いとどまる医師もいるかもしれません。しかし、多くの場合、収入への不満に加えて、過重労働や人間関係など複合的な理由で退職を決意することがほとんどではないでしょうか。

収入以外にも理由があるにもかかわらず、収入を退職理由にしてしまうと、改善するという前提で慰留を受ける可能性があり、退職のタイミングを見失ってしまいます。退職の意思が固い場合には、収入以外の理由を伝えるほうがよいでしょう。

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3-2.理由②人間関係への不満

人間関係は、医師にとって退職の原因になり得る大きな要素です。しかし、人間関係への不満を退職理由として伝えると、医療機関や上司のマネジメント能力のなさについて言及したととらえられる可能性があります。また、配置換えによる改善を前提に、慰留される可能性もあるでしょう。人間関係の問題というネガティブな退職理由を伝えるのは避けたほうがよいでしょう。

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4.現職から慰留される理由

退職の意思を伝えた際、慰留されてしまうのはなぜなのでしょうか。慰留される理由は施設規模や経営状態、地域によってもさまざまありますが、ここでは代表的な理由3つについて紹介します。

4-1.医師不足が続いているから

医師として働きやすく、評判の良い施設であれば、医師1人が退職しても、すぐに代わりの役割を担える人材を見つけることができるため、強く慰留される可能性は低いでしょう。しかし、求人を出しても同等の役割を担ってもらえる代わりの医師がすぐに見つからない、医師が定着しにくいといった施設の場合、とくに強く慰留されてしまう可能性があります。

4-2.優秀な医師を手放したくないから

初期研修から継続して同じ施設に勤務している場合、上司や経営者は「せっかく時間をかけて育成したのだから、もっと活躍してほしい」と考えることもあるようです。臨床現場では医師不足の傾向にあり、即戦力となる医師を手放すことに不安を感じた上司や経営者から、慰留されてしまうこともあります。また、高度な手術スキルのある医師やコミュニケーション力が高く患者さんからの評判が高い医師、看護師などメディカルスタッフからの評価が高い医師も、施設経営への貢献が大きいことから、慰留されることがあるでしょう。

4-3.後任者を見つけるのが難しいから

施設の経営や若手医師の育成・指導、各種資格の指導医などの役割を担っている場合は、施設側も後任者を見つけるのに時間を要するため、慰留されてしまうことがあります。また、臨床現場に限らず、委員会や勉強会等で長く役割を担っている場合も、残ってほしいとお願いされるかもしれません。

5.慰留された後の対処法

では、実際に慰留されたときにはどのような対応をすればよいのでしょうか。慰留後の対処法について解説します。

5-1.冷静かつ真摯な姿勢で対応する

優秀であったり、施設への貢献度が高かったりする人ほど退職時には、強く慰留されてしまう傾向がありあります。しかし、慰留に負けてしまうと退職時期が遅れてしまうだけでなく、退職自体が難しくなってしまうでしょう。そのため、退職の意志を固めたときには慰留に負けずに「冷静かつ真摯な姿勢で対応する」ことが大切です。

例えば、上司に「後日、改めて話そう」「考える時間がほしい」と言われることがあるかもしれません。そうした引き延ばしを受け入れ、上司の意向に沿っていては、退職を認めてもらうことも、自分が希望する時期までの退職も難しくなってしまいます。

慰留された際は、退職の意志が固いことをアピールして、揺るがない決断である旨をしっかりと伝えることが重要です。ただし、この際に感情的になったり、横柄な態度で面談に挑んだりするとトラブルの原因になりかねません。退職の面談の際は「冷静かつ真摯な姿勢で対応する」ことに留意して挑みましょう。

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5-2.意志の固さを示す

退職の意志を伝えると、退職理由を問われるはずです。その際に退職理由を正直に伝え過ぎてしまうと、退職理由となっている問題の解決策を提案されてしまう可能性があります。結果として、「退職」が難しくなる可能性があります。先にもお伝えした、慰留の可能性が高くなる退職理由を伝えないように注意する必要があります。

例えば、実際の退職理由が「他の施設と比較すると低収入であること」だとしても、明言してしまうと、慰留のために収入アップや処遇の調整を提示されるかもしれません。それで満足すれば退職を取りやめることもできますが、その他の問題があった場合、引き続き不満を抱えたまま仕事を続けることになりかねません。総合的な理由で退職を決意したのであれば、たとえ退職理由への解決策を提示されても、「退職の意志は揺るがないもの」であることをしっかりと示すことが大切です。

6.慰留を長引かせないためのポイント

明らかに慰留されるであろうと予測できる場合、事前に対策をしておきましょう。慰留を長引かせないためのポイントについてまとめました。

6-1.慰留に対する返答方法を用意しておく

退職希望を伝える際、上司は退職の意志を確認するために、意図的にさまざまな質問や会話のやりとりを進めてくるでしょう。退職希望者の対応を行ってきた上司は、過去の経験からさまざまな退職理由を把握し、説得方法や対応方法を心得ていると考えられます。なかには、答えづらい質問をされて退職の意思を表示しにくくなることもあるかもしれません。こうした可能性を考慮し、面接の前にあらかじめ、上司の発言を想定して、考えうる限りの返答方法を用意しておくのがおすすめです。

6-2.できる限りの根回しをする

勤務する施設内に、退職の意志を支持してくれる信頼できる人がいる場合は、上司に口添えしてもらえるように依頼するのも1つの方法です。慰留を長引かせないためにも他人の手助けを得て退職を目指す方法もあります。信頼ある人からの協力は、精神的にも大きな支えとなるでしょう。

6-3.譲れない条件を明確にしておく

慰留を長引かせないために、「退職の時期」など譲れない条件についても明確にして伝えられるように準備しておくとよいでしょう。譲れない条件を決めておき、自分の可能な範囲で施設側の要求に応えて円満退職を目指すことも大切です。自分の希望を通したい部分と譲歩できる部分を事前に決めておくと、何らかの要求が提示された際に慌てず交渉できるでしょう。

6-4.退職日を明確にし、転職活動を進めておく

退職予定日が不明瞭だと、その分、時間をかけた慰留が可能だと判断されてしまう可能性があります。「後任が決まるまで待ってほしい」と言われ、受け入れてしまうと、退職日はどんどん延期されてしまいかねません。早い段階から転職活動を進め、次の施設からの内定が決まっていれば、慰留が長引くことは少ないでしょう。情報収集を行い、計画的に転職活動を進めることをおすすめします。

6-5.繁忙期を避けた退職日を予定する

退職希望日が繁忙期に該当する場合、慰留が長引く可能性があります。診療科によって異なりますが、例えば内科であればインフルエンザなどが流行する時期や、耳鼻科であれば花粉症の患者さんが多い時期など、業務が増えやすいタイミングで退職してしまうと、引き継ぎ等が大変になることもあり、慰留が長引いてしまうかもしれません。できるだけ円満に退職するためにも、退職希望日を慎重に検討しましょう。

7.前向きな退職理由を伝えて円満退職を目指そう

在職時の不満が大きいほど、退職時に思いをぶつけてしまいたくなるかもしれません。ですが、新しいキャリアをスムーズに開始するためにも、円満退職することをおすすめします。自分の退職理由が慰留にあいやすそうだと感じる場合は、前向きな理由で該当するものがないか考えてみてはいかがでしょうか。忙しく転職活動を進める時間がない医師の方や転職活動を効率的に進めたい医師の方には、求人探し・書類作成・スケジューリングなどをトータルでサポートしてくれる転職エージェントの利用もおすすめです。

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