「貴院」や「御院」の読み方と使い方は?面接での使い分け方についても解説|STEP.2

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「貴院」や「御院」の読み方と使い方は?面接での使い分け方についても解説

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転職活動で、応募先の病院やクリニックの敬称をどうすればよいか悩んだことはありませんか? 病院やクリニックを表す際の丁寧な表現としては「貴院」や「御院」などの言葉がありますが、それぞれ使うべき場面が異なるため、面接で話す際にも、適切な表現を選ぶ必要があります。入職後も使うことがあるため、それぞれの違いを理解し、正しい使い方を身につけておくことが大切です。今回は、転職活動の際に覚えておきたい「貴院」や「御院」の使い方について詳しく解説します。

この記事のまとめ

  • 転職活動において敬称を使うとき、相手が病院やクリニックの場合は「貴院」「御院」、企業の場合は「貴社」「御社」を使う。
  • 「貴院(きいん)」は書き言葉、「御院(おんいん)」は話し言葉として使い分ける。
  • 面接や電話では、「貴院」ではなく「御院」を使用する。

1.「貴院」「御院」は何と読む?

「貴院」「御院」の表現を適切に使うために、まずは読み方を確認しておきましょう。

1-1.「貴院」の読み方

「貴院」は、「きいん」と読みます。書き言葉として使用されるもので、相手となる医療機関を敬った表現です。主に履歴書や手紙、メールなどの文章中に用います。

1-2.「御院」の読み方

「御院」は、「おんいん」と読みます。なお、発音時は「お」にアクセントがあります。話し言葉として使用されるもので、面接のような対面での会話で、応募先の病院やクリニックを丁寧に表現する際に用います。

2.「貴院」「御院」の違いは?どう使い分ける?

先にもお伝えしたとおり、「貴院」は書き言葉として、「御院」は話し言葉として用いられ、使うシーンに違いがあります。なお、企業を対象とするケースにおいても、「貴社」は文書に使用する書き言葉、「御社」は会話で使用する話し言葉となります。「貴」と「御」の違いが分かれば、使い分けに困ることはありません。ここからは、「貴院」「御院」の使い分け方について具体例を挙げて解説します。

2-1.「貴院」の使い方

「貴院」は、履歴書や手紙、メールなどの文章においてのみ用いるもので、主に「履歴書」で使用します。応募先の医療機関名を挙げて挨拶文を書くときや、志望動機をまとめるときに使用することが多いでしょう。

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転職活動以外でも、就職後の業務において、他の医療機関への紹介状やお礼状などで「貴院」を用いた文章を書くこともあります。具体的には以下のように使用します。

<例文1>
貴院におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

メールや手紙などの冒頭文でも、「貴院」と表現します。相手を敬っていることを伝える丁寧な表現であり、規模の大小は関係なく、相手の医療機関を指す言葉として「貴院」を使いましょう。

<例文2>
貴院の規定に従います。

履歴書には「本人希望欄」が設けられており、希望する就業条件などを事前に書き込むことができます。特別な要望がない場合には「特になし」と記載することが多いかもしれません。ですが、「貴院の規定に従います」と記載することで、好印象を与えられるでしょう。この一文により、「給料額や勤務地、勤務形態などについて転職先の規定や指示に従うことに問題ない」旨を示すことができます。

2-2.「御院」の使い方

「御院」は、話し言葉として使うもので、主に「面接や会話」で用います。転職先候補が、法人施設や介護老人保健施設などの施設である場合は、「御法人(おんほうじん)」や「御施設(おんしせつ)」などを用いるとよいでしょう。施設によって異なる表現については、後述します。

<例文1>
「訪問診療も展開されている御院では、総合診療医として必要な経験を積むことができると考え、応募いたしました。」

履歴書では「訪問診療も展開されている貴院では、総合診療医として必要な経験を積むことができると考え、応募いたしました」と記載しても、面接では「御院」と言い換える必要があります。文章で「御院」を用いることも可能とされますが、口語表現であるため一般的には「貴院」と書く方が無難でしょう。

<例文2>
「御院の運営方針に共感いたしました。これまでの経験を活かして貢献したいと考えております」

転職活動では、候補先となる施設の研究が欠かせません。どのような運営方針なのか、どのようなキャリアアップができるのかなどを情報収集しておくことで、効果的な自己アピールにつなげることができるでしょう。その際、「御院」と適切に表現しながら、丁寧に伝えるとよいでしょう。ただし、普段言い慣れない言葉で、すぐに思い浮かばないことがあるかもしれません。どんな質問を受けてもスムーズに対応できるよう、「御院」という表現を使った面接練習をしておくと安心です。

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3.面接では「貴院」「御院」のどちらが正しい?

面接や電話などの会話で相手を敬って呼びたい場合は「御院」を用いるのが正解です。

面接や電話では、「貴院」ではなく「御院」を使用します。とはいえ、うっかり間違ったとしても、それだけで不採用になることはないでしょう。ただ、正しい敬語が使えない可能性があると判断される可能性があります。使用場面に応じて適切に使い分けられるように備えておきましょう。

4.「貴院」「御院」のあとに「様」をつけるべき?

「貴院」「御院」などを用いるときに、最後に「様」は不要です。二重敬語になるため、適切ではありません。具体的な施設名を挙げたい場合には、「〇〇病院様」「〇〇クリニック様」と記載しましょう。ただし、履歴書等に記載する際、単語の表現を統一した方がすっきりします。文章内で「貴院」、「〇〇病院様」と異なる形式は混ぜずに、どちらかに統一しましょう。なお、応募書類を入れた封筒のあて先には、「〇〇病院様」ではなく、「〇〇病院御中 採用担当者様」等と記載します。

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5.クリニックも「貴院」「御院」と呼ぶ?

医師の転職活動では、医療機関だけでなく、企業などが候補になることもあります。基本的には、医療施設の場合は「貴院」「御院」、企業の場合は「貴社」「御社」と使い分けるとよいでしょう。

ただし、医療機関といっても、病院以外にクリニックや診療所、〇〇センターなど施設によって異なるため、「貴院」「御院」と表現してもよいか悩むかもしれません。そのような場合には、「貴所(きしょ)」「御所(おんしょ)」「貴クリニック(きくりにっく)」「御クリニック(おんくりにっく)」などの表現もあります。いずれのケースにも当てはまりにくく、表現に違和感がある場合は「貴施設(きしせつ)」、「御施設(おんしせつ)」と表現しても問題ありません。

その他、施設や団体のケースとして、以下のような表現が用いられます。

6.「貴院」と「御院」を適切に使い分けて好印象を与えよう

転職活動では、適切に敬語を用いることが大切です。応募先の医療機関などを指す「貴院」「御院」の読み方をはじめ、意味や正しい使い方について理解しておきましょう。正しい表現ができているのか不安な場合や、履歴書の作成方法や面接の対策方法が分からない場合は、医師専門の転職エージェントに相談するのもおすすめです。

▶マイナビDOCTORの医師転職支援サービスって何?サポート内容や流れをチェック

PROFILE

医師。こいけ診療所院長。1994年、東海大学医学部卒業。日本医学放射線学会・放射線診断専門医・検診マンモグラフィ読影認定医・漢方専門医。放射線の読影を元にした望診術および漢方を中心に、栄養、食事の指導を重視した診療を行っている。女性特有の疾患や小児・児童に対する具体的な実践方法をアドバイスし、多くの医療関係者や患者さんから人気を集めている。

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