医師がクリニックに転職する理由とは?クリニックへの志望動機の例文も紹介|STEP.2

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医師がクリニックに転職する理由とは?クリニックへの志望動機の例文も紹介

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医療施設には、病床数20床以上の病院と、19床以下となるクリニックがあり、それぞれ環境や働き方が異なります。これまで病院で勤務していた医師がクリニックへ転職を目指すのには、どのような理由があるのでしょうか。今回は、医師がクリニックに転職を決める際の代表的な理由を解説するとともに、転職時に役立つ志望動機の例文を紹介します。

この記事のまとめ

  • クリニックへの代表的な転職理由は、「ワークライフバランスを保つため」、「開業に向けて必要な経験を積むため」、「転科のため」が挙げられる。
  • 志望動機は、「なぜこのクリニックを選んだのか」「特にどのような点に魅かれたのか」の2点を明確に伝えることが大切。
  • 入職した際に活かせるスキルや経験を明記することや、今後のキャリアプランを明確にすることも有効。

1.医師のクリニックへの代表的な転職理由

医師がクリニックに転職する理由は人によってさまざまです。代表的な転職理由として以下のようなケースが挙げられます。

1-1.ワークライフバランスを保つため

病床数が多い病院では、基本的に当直やオンコールを担当する必要があります。環境によっては心身ともに負担が大きくなることもあるでしょう。多忙でプライベートの時間が取れずに、ワークライフバランスを保ちにくいかもしれません。その点、病床数が少ない、もしくは、入院病棟がないクリニックであれば、担当患者さんが少なく、当直やオンコールの頻度が少ないため負担が軽減される傾向にあります。

自分の体調や家族の都合などを考慮し、ワークライフバランスを見直したいときに、クリニックへの転職を決意する場合があります。

▶[医師がワークライフバランスを確保するには?]ワークライフバランスにまつわる記事一覧はこちら

1-2.開業に向けて必要な経験を積むため

将来的に開業を目指したい場合、医師として地域密着型のクリニックでの働き方を経験したいと考えることもあるでしょう。スキルアップのチャンスだけでなく、経営に関するノウハウを学ぶ機会も得られます。開業に必要な経験や知識を得ることを重視して、クリニックへの転職を志望する医師もいます。

1-3.転科のため

クリニックによっては、該当の診療科が未経験である医師も採用し、即戦力となれるようにサポートしていくことを明言している施設があります。転科を検討している医師のなかには、教育体制やサポート体制が充実したクリニックを選択し、転科を前提とした転職を考える人もいるでしょう。

2.クリニックへの転職において志望動機を書く際の3つのポイント

転職活動において、応募先に好印象を与える志望動機をまとめることが大切です。クリニックへの転職成功に向けて、志望動機を書く際のポイントを紹介しましょう。

2-1.応募先の特徴を踏まえてまとめる

志望動機では、数あるクリニックから「なぜこのクリニックを選んだのか」「特にどのような点に魅かれたのか」の2点を明確に伝えることが大切です。

この内容を適切かつ明確に伝えるためには、まず志望するクリニックの経営方針を把握するといった、情報収集をする必要があります。集めた情報をもとに、転職の目的やこれからの目標、キャリアプランなどと照らし合わせながら、そのクリニックを選んだ理由や魅力をまとめてみましょう。

2-2.入職した際に活かせるスキルや経験を明記する

転職・中途採用の求人を出すクリニックでは、即戦力となる人材を求めている場合がほとんどです。そのため、応募先が求めるスキルや経験がある場合は、しっかり記載しておきましょう。転科を目的とする場合、未経験であっても、これまでの経験が、新しい診療科でどのように活かせるかをまとめるとよいでしょう。

2-3.今後のキャリアプランを明確にする

転職後の活躍をイメージできるような志望動機にすることで、採用の可能性が高まります。「入職後にどのような知識や技術を身につけていきたいのか」「クリニック内でどのような役割を担えるのか」などについて、できるだけ具体的に記載しましょう。

そのうえで、今後のキャリアプランや長期的な目標も記載しておくと、モチベーションの高さや、長く安定して働けるといった「やる気」のアピールにつながります。

▶[もっと知りたい! 続けてお読みください]医師のキャリアは年代で変わる?年代別キャリアチェンジの理由と転職事情

将来的に開業を考えている場合、開業志望であることを記載してしまうと、印象が悪くなるように思うかもしれません。しかし、あくまで将来的な目標であり、自分のキャリアプランを無理に曲げる必要はありません。

ただし、開業する期日が決まっている場合、志望動機に記載してしまうと、短期間で離職してしまうのではないかと思われる可能性があるため、表現に注意が必要です。

3.【例文あり】クリニック転職における志望動機の書き方(例文)

では、実際に、志望動機ではどのような内容にすればよいのでしょうか。続いて、診療科別に例文を挙げながら、クリニックへの転職の志望動機の書き方を紹介します。

3-1.内科・小児科から同診療科クリニックへの志望動機例

「私は〇年間、○○病院の小児科に勤務しました。先天性疾患や代謝異常等のさまざまな症例の経験を積むとともに、重症例も担当してきました。多くの症例を学ぶなかで、より地域に密着した働き方で、身近に暮らす小児患者や子どもたちの健康を支えられる小児科医になりたいと思うようになりました。貴院は、外来診療だけでなく、予防医療や訪問診療にも積極的に取り組まれているため、さまざまな知識や技術を学べるのではないかと思い、志望しました。
貴院に入職できましたら、これまでの小児科医としての経験やスキルを活かすとともに、地域で暮らす子どもたちの健やかな成長に寄与できればと考えております。」

3-2.病院精神科から、精神科クリニックへの志望動機例

「これまで〇年間、〇〇病院の精神科で働いてきましたが、精神科医として患者さんの社会復帰まで支援できる医師として働きたいと思うようになりました。貴院では、リワークプログラムにも積極的に取り組み、多くの患者さんをサポートされていることを知り、実践的な学びがあるのではないかと思い志望いたしました。
また、看護師や心理士、精神保健福祉士などの専門職と共働しながら、医師が安心して業務に専念できる環境を整えられている点もとても魅力的に感じています。現在は、育児と両立しながらではありますが、子どもの小学校入学までは、時短勤務などの制度を活用しながら、多くの患者さんの社会復帰を支えられる医師を目指して、経験を積みたいと考えております。」

3-3.病院産婦人科から、産婦人科クリニックへの志望動機例

「私は●●大学病院で○年間、××病院で産婦人科医として○年間、勤務しました。正常分娩だけでなく、さまざまな合併症を伴う症例も多く経験し、研鑽を積んでまいりました。しかし、緊急的な対応も多く、じっくりと妊産婦さんやご家族と向き合うことが難しいことを残念に感じていました。
地域に密着した診療や取り組みをはじめ、女性の健康を守る活動も展開されている貴院で、これまでの経験を活かしつつ、より患者さんに寄り添った医療に取り組みたいと考え、志望いたしました。地域を支えられる産婦人科医になれるように尽力したいと考えております。

3-4.病院の皮膚科から美容系クリニックへの志望動機例

「私は〇年間、〇〇病院で皮膚科医として勤めてきましたが、更なるステップアップのために、新たな知識や技術を身につけたいと思うようになりました。特に、美容皮膚科は以前から関心があり、知識や技術も身につけて、対応できる治療の幅を広げたいと考えております。美容皮膚科は、一般の皮膚科と比べて、患者さんを長期的な視点からサポートできる体制が充実しているため、患者さん一人ひとりが必要とするケアを細やかに提案できる環境にあるのではないかと考えています。
数ある美容クリニックのなかでも、貴院は美容皮膚科の症例数が多く、医師の育成にも注力されていると拝見いたしました。貴院に入職できましたら、これまでの皮膚科医としての経験や技術を活かしながら、患者さんを長期にわたってサポートしていきたいと思います。」

4.志望動機を工夫して、クリニックへの転職を成功させよう

クリニックは、地域密着型の医療機関であり、同じ診療科であってもそれぞれに異なる特徴があります。応募先のクリニックの経営方針などをしっかり把握し、自身のキャリアプランとすり合わせて志望動機をまとめることが大切です。

クリニックへの転職をスムーズに成功させるためには、情報収集が欠かせません。転職活動での情報収集に時間が割けない場合には、医師専門の転職エージェントを活用するのもよいでしょう。専門のアドバイザーに相談することで、情報収集が容易になります。より好印象を与える志望動機をまとめて、自分に合ったクリニックへの転職を成功させましょう。

参考URL
助産師の志望動機を書くポイント。例文やNG例もチェックしよう | スタンバイplus+ (プラス)
<51>足立区での連携を深めて地域医療に貢献したい |池上レディースクリニック(東京都足立区)池上 芳美
先輩医師インタビュー(1)|大分大学医学部
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PROFILE

監修/小池 雅美(こいけ・まさみ)

医師。こいけ診療所院長。1994年、東海大学医学部卒業。日本医学放射線学会・放射線診断専門医・検診マンモグラフィ読影認定医・漢方専門医。放射線の読影を元にした望診術および漢方を中心に、栄養、食事の指導を重視した診療を行っている。女性特有の疾患や小児・児童に対する具体的な実践方法をアドバイスし、多くの医療関係者や患者さんから人気を集めている。

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