宮城県の常勤医師求人・転職

宮城県の医師求人情報

宮城県の医師不足解消に向けた取り組み

宮城県の公式ホームページで公開されている保健衛生統計によると、2018年12月31日時点での県内の届出医師数は5,792人です。宮城県の人口10万人あたりの医師の割合を算出すると250.1人となります。全国平均は240.93人であるため、宮城県は他の都道府県に比べて人口に対する医師数が多いことがわかります。

宮城県では医師不足を解消するためにさまざまな取り組みが進められています。例えば、医学生修学資金貸付事業やドクターバンク事業、ドクターキューピット事業（無料職業紹介事業）などです。若手医師の確保に加え、一定のキャリアを有する医師の招へいにも取り組んでいます。医学生修学資金貸付事業によって貸付者が増加したことにより、宮城県内の政策的医師配置数は2019年4月時点で113人となっており、2013年時と比較して2倍以上増加しています。

東日本大震災の復興支援の特例で東北地方への医学部新設が認められ、2016年、東北地方の地域医療を支えることを使命に東北医科薬科大学の医学部が新設。国内では37年ぶりに創設された医学部でした。同大学では手厚い修学資金制度を設け、高い志をもち東北の医療をささえる人材の育成に注力しています。

【参考】平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計｜宮城県／宮城県医師確保計画（中間案）令和元年｜宮城県／大学概要・医学部｜東北医科薬科大学

宮城県の医師の働き方改革

2019年2月27日に厚生労働省が取りまとめた「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組」を受け、宮城県内でも医師の働き方を改善するための取り組みが始まっています。その一環として、宮城県医療勤務環境改善支援センターや宮城医療労務管理支援センターに医師の働き方に関する相談や支援の窓口を設けました。

宮城県医療勤務環境改善支援センターでは、医療機関の経営者が経営効率化や組織マネジメントなども含めて医師の労働環境を改善するための施策を相談可能です。また、宮城県医療労務管理支援センターでは、医師の働き方や休日の取得方法の改善に関する相談に加え、健康支援なども行っています。

宮城県では労務管理チェックリストを作成し、各医療機関に点検を促しています。医療機関の人事・労務担当者はこのチェックリストを用いることで、雇用契約書や労働条件の通知、就業規則の作成・通知、36協定の締結の有無などのセルフチェックができます。さらに、労働保険、社会保険、安全衛生などに関するチェック項目もあり、医師が安心して働ける環境が整っているかどうかを可視化できます。

【参考】医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組について｜宮城県

宮城県の魅力・名所・生活環境

宮城県の人口は、2021年2月1日で228万9,726人です。東日本大震災前と比較すると5万7,127人減少しています。東北地方の県の中では比較的温暖で降雪も少なく、真冬でも過ごしやすいのが特徴です。

「ひとめぼれ」「ササニシキ」などのブランド米や若柳牛、宮城野ポークをはじめとする特産品があり、牛タンやずんだ餅などはお土産品としても人気があります。牡蠣の養殖生産でも有名で、牡蠣養殖の経営体数は全国で最多の18%（2018年）を宮城県が占めています。また、例年8月に開催される仙台七夕祭りは全国的に知名度が高く、200万人以上の人が訪れた年もありました。

【参考】宮城県推計人口（月報）｜宮城県／名産品・特産品｜宮城県／宮城のカキ生産｜宮城県

宮城県の医師支援制度

宮城県では、医師不足解消策のひとつとして県外からの医師を優遇する制度を設けています。2020年度には、「産科医・小児科医ウェルカム奨励金（特定診療科医師確保奨励金）」の制度が実施されました。県内医療施設の産科・小児科において、宮城県外（一部の県を除く）から転入して常勤勤務した医師に対して奨励金が交付される、という内容です。奨励金を受け取れる期間は最長3年間・最大1,000万円で、使途の制限はありません。

その他にも、県内自治体病院・診療所で勤務する医師を募る「みやぎドクターバンク」や、県内自治体病院等の求人情報を無料提供する「みやぎメディカルキューピット」などの取り組みを実施しています

【参考】令和2年度 産科医・小児科医 ウェルカム奨励金について｜宮城県

宮城県の医師の年収相場

2019年に厚生労働省が実施した賃金構造基本統計調査によると、宮城県の医師の平均年収は約1,306.4万円でした。この平均年収は、「きまって支給する現金給与額」×12ヶ月+「年間賞与その他特別給与額」の合計で算出しています。なお同調査の調査対象となった医師の平均年齢は43.4歳です。

全国の医師の平均年収は1169.2万円であるため、宮城県の医師は全国のなかでも高水準の年収を得ていることが読み取れます。ただし、年収は勤務エリアや病院の規模・診療科によって大きく異なりますのであくまで平均的な相場として参考にしてください。より高い年収を得られる医療機関へ転職したいとお考えの方は、転職エージェントを活用し、情報収集しながら転職先を探すことをおすすめします。

【参考】令和元年賃金構造基本統計調査｜厚生労働省