福岡県の常勤医師求人・転職

福岡県の医師求人情報

福岡県の医師不足解消に向けた取り組み

厚生労働省が公表した2018年の「医療施設に従事する人口10万対医師数」によると、全国平均は246.7人でした。同調査で、福岡県の医療施設に従事する人口10万対医師数は、302.6人となっており、全国平均よりもやや高い結果となっています。2016年に実施した前回調査では297.6人でしたので、改善がみられます。

福岡県の医師数は他都道府県と比較すると恵まれているようにみえますが、診療科や地域によって偏りがあるのも事実です。とりわけ、産科や小児科での医師確保が課題であり、地域間では医師の偏在指標に2倍以上の差が出ているところもあります。

これらの問題の解消に向けて、2020年3月に「福岡県医師確保計画」および「福岡県外来医療計画」が策定され、取り組みが進められています。

【参考】医師・歯科医師・薬剤師統計の概況（2018年）｜厚生労働省／人口10万対医療施設従事医師・歯科医師数及び薬局・医療施設従事薬剤師数の年次推移、従業地による都道府県―指定都市・特別区・中核市別（統計表16）｜厚生労働省／福岡県保健医療計画｜福岡県

福岡県の医師の働き方改革

厚生労働省医政局の調査（令和元年6月公表）によると、病院勤務医の週の勤務時間は「50～60時間」と回答した病院勤務医の割合が最も多く、23.6％でした。また週に70時間以上勤務する医師も20%以上いることが明らかになっています。

こうした状況に対して福岡県では「医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医業経営や医療労務管理のアドバイザーによる電話相談に対応しているほか、勤務環境改善に向けた研修会も実施しています。

【参考】医師の働き方改革について｜医療政策研修会 資料（厚生労働省）／医療勤務環境改善支援センター｜ふくおか地域医療支援サイト

福岡県の魅力・名所・生活環境

福岡県は、人口は510万8,038人（2020年9月時点）で、交通インフラが充実しており、九州最大のターミナル駅である博多駅から福岡空港までは、地下鉄で5分という近さです。2022年には福岡市営地下鉄七隈線が博多駅まで延伸される予定があり、福岡県の交通インフラはさらに充足することが予想できます。

さらに福岡県は「世界で最も住みやすい25の都市ランキング-2018年-」で22位に選出されるなど、海外からも住みやすさが評価されています。県内でも、福岡市の南側に位置する大橋駅周辺は、ファミリー層に人気のエリアで再開発が進んでいます。

都市型の生活が叶う一方、自然も豊かで、海に囲まれているため新鮮な海の幸を味わえます。山間部もあり、イチゴやイチジクなどの果樹栽培も盛んです。

【参考】福岡県人口移動調査概要「福岡県の人口と世帯（推計）」（令和2年9月1日現在）／福岡県ってどんなところ？｜福がお～かくらし

福岡県の医師支援制度

福岡県の医師支援制度として、「産科医・新生児担当医等の支援」と「女性医師の支援」について解説します。

産科医・新生児担当医等の支援

福岡県では、「産科医等確保支援事業」「産科院内保育運営事業」「新生児医療担当医確保支援事業」「専門医研修資金貸与事業」という4つの柱を軸に医師の確保を行っています。
産科医等確保支援事業は、分娩取り扱い医療機関に対して産科医等の所得をサポートしており、産科院内保育運営事業では女性医師が育休や産休から復帰しやすい環境づくりが行われています。具体的な活動例としては、院内保育所を設置した医療機関への補助などがあります。

新生児医療担当医確保支援事業は、過酷な勤務状況にあるNICUの従事者に対して手当の支給が行われる事業です。専門医研修資金貸与事業では、小児科、産科の専門医取得を志す人に対して資金が貸与されます。最大3年間にわたる研修資金の貸与、県内の医療機関で所定期間勤務することで返還が免除される優遇措置です。

女性医師の支援

福岡県では、女性医師による仕事と家庭の両立に関する講演を受けられる制度があります。講演で知識を得られるだけでなく、参加者同士で交流できるのもポイントです。
福岡県女性医師就労環境改善事業費補助金制度もあり、出産などの理由で離職・求職した女性医師の復職をサポートします。該当従事者は労働環境が整った医療機関に転職しやすくなるため、ワークライフバランスの実現が目指せます。

【参考】産科医・新生児担当医等の支援／女性医師の支援｜ふくおか地域医療支援サイト

福岡県の医師の年収相場

2019年の厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、福岡県の医師の年収相場は、1,372.7万円（全国平均：1169.2万円）です。これは男女計の金額であり、平均年齢は45.9歳で、「きまって支給する現金給与額」x12ヶ月+「年間賞与その他特別給与額」を合計して算出したものです。

勤務する病院や担当する診療科目によって差がありますので、金額はあくまで目安として考えてください。より高い年収を求めるなら、転職エージェントを賢く活用するのがおすすめです。

【参考】令和元年賃金構造基本統計調査｜厚生労働省