一番の理由は、前勤務先の病院が売却され、新しくなった病院との方針の違いを感じたからです。京都武田病院には以前からアルバイトで診療していたこともあり、環境面が気に入っていました。ドクターにしかできないこと、必要なことに集中できます。また、訪問診療を大々的に行っているところも惹かれました。前勤務先のときから現在も月２回訪問診療に携わっているのですが、施設で患者さんに触れていると、ご家族や施設職員とも繋がりができます。患者さんの病状が悪化して入院することになっても自ら病院で治療を行うことができ、治療後に再び患者さんが施設に戻ったときに、施設職員も含めて喜びを共有できます。

午前中は糖尿病専門医および指導医として、糖尿病専門外来を行っています。糖尿病に多く合併する睡眠時無呼吸症候群の患者さんも診ています。午後からは病棟業務が中心です。現在内科医が少ないこともあり、常時30名前後の入院患者さんを担当しています。緊急入院がほぼ毎日あり、内科では多いときで１日２～３人の緊急入院患者さんに対応しています。

当直業務は、内科では非常勤医師に嘱託していることもあり、常勤医は契約次第で免除されます。私はほぼ17時に定刻退勤できています。週４日勤務など多様な働き方も可能で、有給休暇以外に、勤務状況により年に数日の特別休暇を取得できます。また、現在病院全体をより良い方向に変えていこうとしています。医局会では経営情報が報告され、病院マネジメントにドクターの意見を反映させようとしています。現場の雰囲気は、コメディカルも含めてなごやかな人が多く、外来や病棟業務などとても気持ちよくできます。

内科について言えば、緊急入院患者さんが増加し、昨年より入退院の回転数がずいぶん上がっています。自分の医学知識をフルに活用し、当院でできる範囲で、いかに要領よく業務を行うかが大事になってきます。循環器内科、消化器内科など細分化しておらず、専門的な治療が必要な場合は近くの総合病院への転院対応となり、一般的な内科知識があればある程度カバーできる業務内容です。もちろん専門知識があれば＋αで業務の幅を広げることができます。一緒に働いていただけるドクターが増えて体制に余裕ができたら、私も現在取り組めていない糖尿病教育入院を再開し、内視鏡検査にも積極的に携わっていきたいと考えています。