医師が土日休みの職場に転職する方法は?職場の選び方と転職ノウハウ|医師の現場と働き方

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医師が土日休みの職場に転職する方法は?職場の選び方と転職ノウハウ

24時間365日多忙なイメージがある医師。中でも、臨床の現場で活躍する医師は土日に休むどころか、慌ただしく働いている印象が強いのではないでしょうか。一方で、ワークライフバランスの確保が重視されるようになってきた近年、「土日休み」を希望する医師が増えつつあるという実態もあります。果たして、土日休みで勤務できる医師の職場はどのくらいあるのでしょうか? 今回は医師の休日に対する満足度の実態をさぐるとともに、土日休みの職場に転職する方法を紹介します。

<この記事のまとめ>

  • 外来や健診業務がメインのクリニックや総合病院は土日休みを確保しやすい。土日に稼働する医療機関の場合は、医師の人数によって土日休みの取得しやすさが変わる傾向がある。
  • 産業医やメディカルドクターの場合は土日休みが取得できるだけでなく、有給休暇や福利厚生なども期待できる。職種によっては難易度が高いので、転身できる条件を調べたうえで長期的なキャリアプランを検討するのがおすすめ。

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1.医師は土日休みを取得できるのか?

常に多忙なイメージのある医師ですが、いったいどのくらいの時間働き、どのくらいの休暇があるのでしょうか。

1週間あたりの医師の平均労働時間を算出した「勤務医の就労実態と意識に関する調査」(労働政策研究・研修機構、2012年)を紐解くと、医師の主たる勤務先(アルバイトなどを除く)での平均労働時間は週に46.6時間となっています。46.6時間という数字だけを見れば、そこまで過酷な勤務状況ではないように思われます。しかし、医師の勤務時間は診療科によって大きく異なります。そのため、大半の医師が週に46.6時間という平均前後の時間で勤務をしているというよりも、平均をはるかに上回る長時間勤務をする医師と短時間勤務をする医師の差が大きいという可能性が高いでしょう。

とくに、外科、救急科、脳神経外科など緊急性の高い疾患を扱う診療科では、週に60時間以上働いている医師の割合が4割を超えることが同調査により明らかになっており、土日も勤務している可能性が高いと考えられます。また同調査はアルバイト勤務を除いているため、実際には上記の勤務時間に加えて他の医療機関でのアルバイト勤務が生じているケースも多いことが推測されます。

このように見てくると、医師が土日休みを取得することは非常に難しいことのように感じられるかもしれません。しかし、勤務先や勤務形態によっては医師が土日休みを確実に取得することができます。具体的な例を次項で紹介していきます。

2.医師が土日休みで働ける職場

ワークライフバランスを重視したい医師や、育児や介護などの家庭の事情によって土日休みを希望する医師が近年増加傾向にあります。ここでは土日休みをしっかりと確保しながら、フルタイムで働くことができる職場や職種の例をみていきましょう。

2-1.無床クリニック

入院施設のない無床クリニックは、土日休みを確保しやすい医師の職場の代表例です。メインで行うことが多いのは外来業務となりますが、内視鏡を用いた日帰り手術や皮膚切開といった小規模な手術を行う医療機関では、それらの業務を任されることもあります。そのため、これまでに積み重ねたスキルや経験を活かした業務に就きながら、土日休みを確保できるということが期待できます。

ただし、近年では土日も稼働しているクリニックが増えているため、そこで土日休みを取得できるかどうかは医療機関の状況によって異なります。医師の数が多いクリニックの場合は比較的土日休みを取得しやすい傾向があるため、職場探しをする際、勤務する医師の人数や土日休みの取得のしやすさをあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

2-2.外来や健診がメインの医療機関

土日休みが可能な医療機関を、業務内容から探すという方法もあります。おすすめは、外来業務や健診業務をメインで行う医師を募集しているケースです。無床クリニックだけでなく総合病院でも募集していることがあるため、業務内容から探すことで選択肢が広がります。

このような募集では、土曜日の午前中などに外来がある場合を除き、外来や健診業務が平日の日中に限られるため土日休みを確保しやすくなります。また、土日の急患対応やオンコール対応が求められることもないため、土曜日も日曜日も終日休暇とすることができます。ただし、総合病院では病棟業務に就いている医師と同じく日当直業務が割り振られることもあるので、転職前に勤務条件を確認しておきましょう。

2-3.産業医や公衆衛生医師

臨床の現場を離れて、産業医や公衆衛生医師に転身することもおすすめです。公衆衛生医師とは、保健所などの公的機関に所属して感染症対策など地域の公衆衛生向上を担う医師のことを指します。産業医も公衆衛生医師も、特別な事情がないかぎりは問題なく土日休みを取得することができます。

さらに、企業に所属する産業医や、公務員である公衆衛生医師の場合は、土日休みだけでなく有給休暇を取得しやすい、福利厚生が充実しているといったメリットもあります。また医療機関によっては、週に1日程度の「研究日」を与えられて臨床でアルバイトができるケースもあるため、休日をしっかりと確保しながら臨床にも触れておきたいという医師にぴったりの働き方です。

産業医として働くには産業医資格が必要になるなどの条件がありますので、応募する前に確認しておきましょう。産業医になるための条件やスキルについて詳しく知りたい方は「産業医になるには? 転職に必要な資格・スキルと転職するメリット」の記事もチェックしてみてください。

2-4.メディカルドクター

「メディカルドクター」と呼ばれる、製薬会社に所属して新薬開発などに貢献する医師も比較的土日休みを取得しやすい働き方のひとつです。新薬の開発に関する企画立案や世界中の論文を読んだうえでの内容の検討、さらに治験データの評価を行うことなどが主な業務となっています。メディカルドクターの大半は大企業の社員として勤務することになるため、充実した福利厚生やフルリモート勤務が可能な勤務環境を得られる可能性が高くなります。フルリモート勤務ができれば、通勤にかかる時間や負担を軽減できるため、育児や介護などの家庭の事情によりできるだけ自宅にとどまりたいという医師にも人気の職種となっています。

ただ、メディカルドクターは身につけるべき知識やスキルが幅広いため、難易度が高い職種でもあります。例えば、製薬に関する知識に加えて大量の論文を読み込む英語力、さらにプレゼンテーションを行えるだけの英語力やテクニックなどの能力が求められます。製薬企業に勤務する医師の働き方について詳しく知りたい方は、「製薬企業へ転職する医師の年収は?仕事内容は?」の記事もご参照ください。

3.土日休みの職場へ転職するには?

医師は休みなく働き続けなければならない職種であると思われる傾向がありますが、ここまでみてきたように、働き方次第で土日休みを確保することができます。臨床医として常勤で働きたい場合は、外来や健診業務をメインにできる医療機関を探すといいでしょう。なお、医師が比較的たくさんいる医療機関では、土日休みを勤務条件とする医師が採用されるケースもあります(一般的な勤務条件の医師より給与が低くなる可能性はあります)。

自身の希望にマッチする職場へ転職するためには、医師専門の転職エージェントを活用すると効率よく情報収集ができるのでおすすめです。業界事情に精通したキャリアパートナーが、希望に沿った医療機関のリストアップをしてくれたり、医療機関との面接のスケジューリングや条件交渉を行ってくれたりするため、時間がない医師でも転職活動をスムーズに進めることができます。また土日に外来があるクリニックや総合病院の場合、土日休みが取得しやすい環境なのかについて、応募前に教えてもらうこともできます。

臨床医にこだわらないのであれば、産業医や公衆衛生医師、メディカルドクターなども土日休みを確保しやすい働き方です。有休取得や福利厚生など、働きやすい環境が整っていることを含めて魅力があります。これらの職場に転職するためには、まずは転身したい職種に必要な資格やスキルを調べることから始まります。職種によって難易度もさまざまですので、転身するための勉強期間や準備期間も検討して長期的なキャリアプランを立てることをおすすめします。

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PROFILE

執筆/成田 亜希子(なりた・あきこ) 
 
医師・ライター。2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。その後、国立保健医療科学院や結核研究所での研修を修了し、保健所勤務の経験もあり。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。

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