外科医がキャリアチェンジしやすい分野や診療科は?キャリアチェンジの方法を紹介|医師転職ナレッジ

外科医がキャリアチェンジしやすい分野や診療科は?キャリアチェンジの方法を紹介

外科医は医師のなかでも「激務」といわれており、体力的・年齢的にも「いつまで外科医を続けられるか」と悩む医師も多いのはないでしょうか。将来的なキャリアチェンジを考える際は、転科をするか、異なる分野にチャレンジするかで方向性が異なります。今回は、働き方を変えたいと考えている外科医に向けて、キャリアチェンジしやすい分野・診療科、キャリアチェンジのメリット・デメリット、方法について解説します。

こんな方におすすめの記事です!
  • 外科医がキャリアチェンジしやすい分野と診療科を知りたい
  • 外科医以外の分野へのキャリアチェンジを探している
  • キャリアチェンジのメリットとデメリットを把握したい

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目次

  1. 外科医がキャリアチェンジしやすい分野と診療科
  2. 外科から、新たな分野へのキャリアチェンジは?
  3. 外科医から転科・キャリアチェンジするメリット・デメリット
  4. 外科医からキャリアチェンジを成功させる方法
  5. 外科医のキャリアチェンジにはさまざまな選択肢がある

外科医がキャリアチェンジしやすい分野と診療科

外科にもさまざまな分野があり、医師によって専門性が異なります。キャリアチェンジには自身の専門性を活かせる働き方を考えてみましょう。キャリアチェンジしやすい分野と診療科について解説します。

専門性に合わせた「内科」

キャリアチェンジしやすい診療科として代表的なのが「内科」です。求人数が豊富で、外科の知識や経験などを活かしやすいのが利点です。外来や入院患者さんへの対応がほとんどで、手術などはなく、体力的な負担が軽減される傾向にあります。

外科分野と関連する消化器内科や循環器内科、呼吸器内科、腎臓内科など、専門とする臓器に合わせた内科であれば、外科で培った知見や経験を活かしやすいでしょう。また、総合診療の分野に進めば、地域密着型の医療施設でのニーズもあり、長期的なキャリアを望めます。

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在宅医療・訪問診療分野への転進

在宅医療では、患者さんを総合的に診る能力が求められます。外科医として培った患者さんの全身管理能力や緊急対応などの経験は、在宅医療の場でも活かせるでしょう。訪問先での外科的処置や胃瘻、褥瘡などの対処も役立つと考えられます。また、一般的な外来勤務時と比べて、患者さんやその家族、訪問看護師などとの連携やコミュニケーションが求められます。外科でのチーム医療で培ったコミュニケーション力が、関係者との信頼関係構築にも役立つはずです。

ただし、在宅・訪問診療で活躍するには、幅広い患者さんに対応するためにも、内科や総合診療科に転科しておくことをおすすめします。

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術後フォロー病院の開業

外科の専門領域と同系統の内科へ転科する際に、将来的なキャリアチェンジとして、術後フォローを専門とする施設を開業するケースもみられます。元々の職場や医局などと連携し、手術適応の患者さんの紹介や、術前検査の実施などをスムーズに行えるなど、外科医のキャリアや経験が大きく活かせる働き方です。術後も専門知識を持つ医師にフォローしてもらえる環境は、患者さんの安心感にもつながり、ニーズも少なくありません。外科医ならではのキャリアチェンジとして、やりがいを感じられる働き方といえるでしょう。

外科から、新たな分野へのキャリアチェンジは?

「身体的な激務」「極度の緊張感が継続する」といった仕事環境は、外科医が働き方を見直す際の要因となります。先に紹介した転科や開業といったキャリアチェンジ以外に、新たな分野への挑戦として検討しやすい働き方をみていきましょう。

緩和ケアへの転科・転職

がん手術に関わることもある外科医にとって、これまでの知見を活かした緩和ケアへの転進は、キャリアチェンジの選択肢の一つに挙げられます。

緩和ケアとは、「がん」と診断された患者さんの苦痛を取り除き、その人らしい生活を送れるように支援する取り組みのことです。ただし、緩和ケアを専門とする医療機関や施設の求人は多くはなく、薬物療法に知見が豊富な内科医や、疼痛管理などを得意とする麻酔医からの人気もあります。そうしたなかから転職を成功させるためには、「がん手術の経験がある」以外に、「病棟で緩和ケアに関わったことがある」のような経験が強みとなって、転職時にも役立つでしょう。

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リハビリテーション科への転科

急性期治療を終えて、日常生活を送れるように支援を行うリハビリテーション科には、整形外科や脳神経外科などから移行した患者さんがいます。外科で培った知見や、周術期からの全身管理能力に長けていることは、身体機能の早期回復を目指すリハビリテーション科でも活かせるでしょう。

ただし、リハビリ分野は、外科とは全く異なる分野の基本領域であり、知識の種類が異なります。専門医取得を目指す場合、新専門医制度で基礎領域から再スタートとなるため、新たに勉強し直す必要があります。

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介護老人保健施設(老健)への転職

外科医の最終キャリアの選択肢として、介護老人保健施設(施設長)への転職があります。医療機関と比べて業務負担が少なく、夜間の呼び出しなどもないため、ゆったりとした勤務が期待できます。

ただし、仕事内容は入居者の健康管理、栄養指導、新たな入居者の選定、介護職・リハビリ職のマネジメントなど、これまでとは異なる分野が多くあります。また、求人数自体も決して多いわけではなく、転職のタイミングなども重要です。基本的には転科しなくても目指せますが、内科や総合診療などに転科した後に目指すと、業務に対応しやすくなるでしょう。

産業医・社医への転職

企業に所属する産業医や、社医(生命保険会社で保険医務に従事する医師)へのキャリアチェンジは、働き方の選択肢の一つとして挙げられます。原則、カレンダー通りの定時勤務であり、ワークライフバランスの実現がしやすく、人気求人の一つとなっています。

産業医の場合には、労働安全衛生法において下記のような専任義務があります。

●50人以上3,000人以下の労働者を使用する事業場:1名以上の専任

●3,001人以上の労働者を使用する事業場:2名以上の専任

●常時1,000人以上の労働者を使用する事業場、もしくは有害物質などを取り扱う業務に携わり常時500人以上の労働者を使用する事業場では、事業場ごとに「専属の産業医」を専任する。

出典:厚生労働省|産業医について~その役割を知ってもらうために~

ただし、求人は限られており、先輩や医局などからの紹介になるケースも少なくありません。産業医が診る対象者(企業の従業員)には、精神疾患を抱えていることも考えると、基本的には内科医や精神科医が優先して採用される可能性が高いと考えられます。

あるいは、社医であれば、生命保険の査定業務にて、がん診療や脳疾患の知見を活かせるために、産業医より社医の方がキャリアチェンジしやすいといえるでしょう。

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外科医から転科・キャリアチェンジするメリット・デメリット

上述した外科医のキャリアチェンジには、激務からの解放やワークライフバランスの充実といったメリットがある一方で、デメリットも存在します。キャリアチェンジの際に理解しておきたいポイントを解説します。

メリット

外科医が転科・キャリアチェンジをするメリットは、以下のものがあげられます。

●ワークライフバランスを大切にした働き方ができる(オンコール・当直などがない)

●年齢的・体力的に長続きする職場で働ける(手術をしない)

●同系統の診療科であれば、外科医としての経験を活かせる

●収入がアップする可能性がある

ハードワークが求められる職場環境から定時勤務の職場へキャリアチェンジをすることで、より自分自身のワークライフバランスを大切にした働き方が実現できるといえるでしょう。また、専門性を活かすことで、キャリアアップや開業による収入アップが期待できます。

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デメリット

一方で、デメリットとしては以下のことがあげられます。

●転科先に関連する知識を一から学び直す必要がある

●これまでのキャリアや経験が活かせない可能性がある

●収入が下がる可能性がある

これまでの専門性と同系統の診療科へ転科した場合では、自身の経験が活かせることもありますが、それでも新たな知識の学び直しが求められます。加えて、外科としての働き方と比べて、負担が軽い分、収入に影響する可能性もあります。これまで得られていた緊急手術等手当や手術によるインセンティブがなく、収入低下の恐れもあるでしょう。

このように、転科・キャリアチェンジは「これまで積み上げたキャリアを失うこと」でもあります。メリット・デメリットをよく考えたうえで、ご自身の納得する働き方を実現することが大切です。

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外科医からキャリアチェンジを成功させる方法

外科医のキャリアチェンジの手段として、検討する際に活用できる方法を解説します。

知人・友人から紹介してもらう

知人・友人からの紹介での転科・転職は、キャリアチェンジしやすい方法です。実際にその職場で働いている医師からの紹介であれば、職場の実情や働き方などの詳細を把握でき、自身が働くイメージもつかみやすいでしょう。

紹介者を介しての応募になるため、紹介した側も求職者側も、ある程度の信頼を持って面接や採用試験に挑めます。信頼のおける知人・友人からの紹介として、求人情報を探す手間も省けることは一つのメリットといえます。

希望する分野や施設の求人に応募する

「この職場で働きたい」という希望が明確な場合には、自ら求人情報を調べて応募するとよいでしょう。興味のある職場に対して問い合わせを行うなどの積極的な転職活動が行えます。取り組みたい仕事とマッチする職場をピックアップして応募できるので、知人の紹介と比べると自由度が高く選択肢が広がるのが利点です。

ただし、膨大な量の求人情報から、条件にマッチした求人を調べて、1件ずつ応募するのは、時間も労力もかかります。求人情報や職場のホームページなどでは得られない内部事情の把握は難しく、面接日程の調整なども自身で対応する必要があります。知人の紹介と比べると転職にかける労力を覚悟しておく必要があるでしょう。

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転職エージェントへ相談

自分のキャリアを活かし、今後も社会貢献ができる職場を探したい場合には、医師専門の転職エージェントに相談してみましょう。キャリアパスの相談ができ、今後を見越した転職をサポートしてもらえるのが利点です。エージェントでしか扱っていない非公開求人の情報などもあり、希望する条件に合った職場が見つけやすくなります。経歴を踏まえた提案が受けられるため、キャリアチェンジの幅も広がります。これからの働き方に悩んだ時の相談先となり、適切な情報提供を受けられるため、忙しい医師でも効率的な転職活動ができるのが魅力です。

外科医のキャリアチェンジにはさまざまな選択肢がある

外科医のキャリアチェンジとしては、「プロとしてのスキルや経験を活かすのか」「在宅医療や社医のようなこれまでとは違った環境に挑戦するのか」の大きく2択があります。

転科・キャリアチェンジには働き方や収入の違いなど、メリット・デメリットの両面があるため、慎重に検討することが大切です。自身で納得のいくキャリアをしっかりと思い描きながら、外科医からのキャリアチェンジを成功させましょう。

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記事の監修者

小池 雅美(こいけ・まさみ)
小池 雅美(こいけ・まさみ)

医師。こいけ診療所院長。1994年、東海大学医学部卒業。日本医学放射線学会・放射線診断専門医・検診マンモグラフィ読影認定医・漢方専門医。放射線の読影を元にした望診術および漢方を中心に、栄養、食事の指導を重視した診療を行っている。女性特有の疾患や小児・児童に対する具体的な実践方法をアドバイスし、多くの医療関係者や患者さんから人気を集めている。

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