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専門医の資格を持つ医師が転職で有利になる理由とは?優遇される職場の特徴も

医師のなかには専門医資格の取得・更新に迷っている人もいることでしょう。しかし、専門医資格は、転職や年収アップなどを目指す医師にとって、アピールできる強みのひとつです。今回は、専門医資格が転職に有利になる理由や、求められる職場についてお伝えします。

<この記事のポイント>
・専門医資格があると転職や給料交渉、昇進などにおいて有利になる傾向がある。
・転職において専門医が優遇される傾向があるのは、総合病院、専門医取得のための研修施設を目指している施設、急性期病院など。一方、ジェネラリストを求める施設では資格の有無が影響しにくい。
・専門医資格取得には時間やコストがかかるため、キャリアプランを照らし合わせて取得を検討するのがおすすめ。

1.専門医の資格を持つ医師が転職で有利になる理由

専門医資格を取得し、更新し続けるには、ある程度の費用や労力がかかります。普段の業務に加えて、症例を集めたり、学会に参加したりすることが、時間的・体力的な負担となることもあるでしょう。しかし、転職や年収アップを考えたとき、専門医の資格は大きなアピールポイントになります。今回は、専門医資格が転職で有利になる理由とともに、優遇されやすい勤務先についてお伝えします。

1-1.専門スキルを効果的にアピールできる

転職を成功させるためには、自分の強みを最大限アピールする必要があります。その点、専門医の資格は経験やスキルの証明となり、アピール要素として有効です。また、資格取得を目指す過程でさまざまな症例を経験したという事実は、臨床スキルの裏付けにもなります。さらに、専門医の資格を更新するために継続した学ぶ姿勢や努力は評価につながるでしょう。

場合によっては、専門医資格が給料交渉に有利に働いたり、役職に就くといった優遇につながったりする可能性もあります。転職後、さらなるキャリアアップのために役職を目指す時も、専門医や指導医の資格が必要になるケースも考えらます。管理職を目指すうえでも専門医資格は効果的なアピール要素になるでしょう。

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1-2.採用側にもメリットがある

専門医の資格を持つ人材を採用することは、採用側にとってもメリットがあります。専門医が診療にあたっても診療報酬が上がるわけではなく、収益に関する直接的なメリットはありません。しかし、医療機関は患者さんに向けて専門性をアピールする際に、専門医が在籍していることを広告できます(厚生労働省「医療に関する広告が可能となった医師等の専門性に関する資格名等について」より)。患者さんからの信頼獲得につながったり、専門医のいる病院で学びたい若手医師を呼び込むことができたりするといったメリットが期待できます。

2.専門医が転職で優遇される職場の特徴

専門医資格が医師の採用の判断基準になるかは、医療施設の経営方針によって異なります。ここでは、専門医の資格を採用時の判断材料にする傾向がある職場の特徴について見てみましょう。

2-1.規模が大きい病院

大学病院や総合病院など規模の大きい医療施設は、診療科が細かく分かれる傾向にあるため、より専門性の高い医療が求められます。そのため、専門医資格があることで、該当する経験や知識があり、継続的に自己研鑽をしていると評価され、採用につながるケースがあります。また、専門医資格とともに、指導医として研修医などの指導を行えるスキルがあれば、若手医師が多い総合病院などでも専門性を生かした働きが期待されるでしょう。

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2-2.専門医取得のための研修施設を目指している施設

専門医資格を取得できる研修施設を目指している病院なども、専門医資格を持つ医師を採用する傾向にあるようです。専門医資格を持つ医師の入職によって、研修施設として恥じない経験やスキルを持つ人材層を厚くする目的が考えられます。

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2-3.急性期病院

急性期病院では、患者さんの退院や転院に向けて、的確に治療するスキルが求められます。次々と入院してくる患者さんそれぞれの症状に合わせて早く的確に治療するためには、一定水準の経験やスキルが必要です。そのため、さまざまな症例を経験している専門医は、優遇される傾向があります。

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3.専門医資格を持たない医師が転職しやすい職場の特徴

一方で、専門医資格の有無が採用に影響されにくい職場もあります。ここでは、専門医資格を重要視しない職場の特徴を見てみましょう。

3-1.中小規模の病院やクリニック

中小規模の病院やクリニックは、専門性よりも幅広い診療科に対応できる医師を求める傾向があります。地域の患者さんが集まるようなクリニックでは、さまざまな症例に対する相談が寄せられます。そのような病院・クリニックでは限られた分野に特化した専門医よりも、専門医の資格がなくても幅広い診療科の経験を持つ医師の方が重宝されるでしょう。

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3-2.療養型病院や介護施設

療養型病院や老健、特養といった介護施設を利用する患者さんも、抱えている基礎疾患がさまざまな傾向があります。療養型病院では、入院患者さんの診療や全身管理が業務の中心になるため、専門医の資格よりもジェネラリストとしての知識や経験が求められます。

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3-3.健診医

定期健診や特定健診などの診療にあたる健診医は、専門医としての臨床知識よりも病気の早期発見や一次予防への知見が求められます。ただし、人間ドック健診専門医の資格であれば、採用時に優遇される可能性はあるでしょう。

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4.新専門医制度による資格取得を目指そう

専門医資格の取得について、新たな動きが進んでいます。これまでは、各学会が独自に作成した認定プログラムを修了することで専門医資格を取得できました。しかし、プログラムの内容は学会ごとに条件が異なり、専門医の質にばらつきがあることが課題視されていたのも事実です。

そうした背景のなか、新たにスタートしたのが「新専門医制度」です。2018年度から始まった制度で、日本専門医機構と各学会が協働して作成したプログラムにより、統一的な基準で認定されます。これまで学会主導だった認定プログラムが、中立的な立場で評価されることで、専門医として一定の質を保つための仕組みとなりました。

また、専門医資格を取得できる施設にも違いが出ています。新制度も、専門医の資格を取得するには研修施設として認定されている基幹病院に所属します。しかし、従来の条件では、研修医が集まる施設に偏りが生じやすくなり医師の地域偏在化を進めてしまうという課題がありました。

そのため、2020年度に導入されたのが、採用数に上限を設けるシーリングシステムです。現在は東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、福岡県の5都府県でのみ行われていますが、これから全国に広がる可能性も考えられます。始まったばかりの新制度であり、今後も、細かな改定が行われることでしょう。これから専門医を目指す医師は、こまめな情報収集を行いながら、キャリア形成を考えてみましょう。

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5.転職時のメリットにもなる専門医の資格を有効に活用しよう

専門医を取得・更新をするためには相当な時間・コスト・労力がかかるので、諦めてしまうこともあるでしょう。しかし、医師のキャリアにおいて専門医の資格はメリットが多いものです。専門医の資格を取る過程で身につけた経験やスキルは、医師として働き続けるうえで、大きな強みになるでしょう。現職で専門医資格の取得が難しい場合は、専門医資格の取得しやすい医療機関に転職するのもひとつの方法です。転職エージェントに相談すると該当する医療機関を見つけてもらえるのでおすすめです。

なお、専門医資格の有無にかかわらず医師はさまざまな医療機関・施設で必要とされており、専門医資格を取得せずに活躍する道もあります。自身のキャリアプランと照らし合わせて専門医資格の有効活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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