医師は保険にいくら支出しているのか【お金にまつわるアンケート】|スペシャルコラム

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医師の【保険とお金】にまつわるアンケート

「MEDY 医療従事者用専用ニュースポータル」サイトのMEDYアンケート2017年6月13日掲載「万が一のために、保険入ってますか? 医師はどう見る? 生命・医療保険アレコレ」記事より抜粋。一般的に「高収入」な職種と考えられている医師は、生命保険や医療保険にどのようにお金をかけているのでしょうか。気になるけれど、友人同士でも意外と聞きづらい「保険」にまつわる医師の本音について紹介します。
■調査期間:2017/6/8(木)~6/14(水)
■回答数:医師の先生方2127名

<この記事のまとめ>
・医師が加入している保険は、生命保険、医療保険、個人年金保険、ガン保険、特定疾病保障保険の順に多い。
・2割を超える医師が月3万円以上の保険料を支払っている。
・約7割の医師が勤務先の加入の有無によらず、医師賠償責任保険に個人加入している。

1.医師が加入している生命保険・医療保険

Q1.自身の名義で加入している生命保険・医療保険の種類をすべてお答えください。

選択肢 回答数
回答1 医療保険(病気やケガで入院したり、所定の手術を受けた時に給付金が受け取れるもの) 1259
回答2 ガン保険(ガンで入院した時に入院給付金が受け取れるもの) 564
回答3 特定疾病保障保険
(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中の3大疾病により所定の状態になった時に受け取れるもの)
434
回答4 生命保険 1526
回答5 傷害保険 234
回答6 その他生命・医療保険 94
回答7 個人年金保険 691
回答8 介護費用保険 100
回答9 加入していない 202

2.死亡時に受け取る保険金の金額

Q2.病気などで死亡した場合、お受け取りになる死亡生命保険の金額はいくらですか(死亡保険金を年金で受け取る契約の場合は、総受け取り額)。

選択肢 回答数 割合
回答1 500万円未満 43 2.8%
回答2 500万~1,000万円未満 90 5.9%
回答3 1,000万~2,000万円未満 245 16.1%
回答4 2,000万~3,000万円未満 201 13.2%
回答5 3,000万~5,000万円未満 327 21.4%
回答6 5,000万~7,000万円未満 167 10.9%
回答7 7,000万~1億円未満 110 7.2%
回答8 1億円以上 126 8.3%
回答9 わからない・答えたくない 217 14.2%

3. 1カ月の生命保険・医療保険の保険料

Q3.自身の名義で加入している生命保険・医療保険の1カ月の総額保険料をお答えください(年払いの場合はひと月あたりに換算してください)。

選択肢 回答数 割合
回答1 1000円未満 54 7.3%
回答2 1000円~5000円未満 129 17.6%
回答3 5000円~1万円未満 203 27.6%
回答4 1万円~2万円未満 93 12.7%
回答5 2万円~3万円未満 74 10.1%
回答6 3万円~4万円未満 41 5.6%
回答7 4万円~6万円未満 64 8.7%
回答8 6万円~10万円未満 38 5.2%
回答9 10万円以上 39 5.3%

4.解約した保険

Q4-1.過去に自身の名義で契約していたが、現在は解約した生命保険・医療保険があればすべて選んでください。

選択肢 回答数
回答1 医療保険(病気やケガで入院したり、所定の手術を受けた時に給付金が受け取れるもの) 214
回答2 ガン保険(ガンで入院した時に入院給付金が受け取れるもの) 57
回答3 特定疾病保障保険
(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中の3大疾病により所定の状態になった時に受け取れるもの)
56
回答4 生命保険 169
回答5 傷害保険 33
回答6 その他生命・医療保険 88
回答7 個人年金保険 58
回答8 介護費用保険 1
回答9 加入していない 1402

Q4-2.解約した理由は?

■保険会社が破綻して
・保険会社が破綻し、引き継ぎの保険契約の条件が非常に悪かったため。
・知人の勧めで別の会社の保険に変更したが、変更した会社が倒産し、さらに別の会社に引き継がれた。

■貯金のほうが良いと思った
・トータルで考えると貯蓄のほうが得
・保険金の受け取り額が手持ちの資金より小さく、期待値が小さい。受け取る可能性のある金額がせいぜい100万円程度で、いつでも用意できる額なので保険で備える価値がない

■子供のための保険だったから
・子供達が社会人となったので、大きな補償が必要なくなった
・子供が独り立ちしたので死亡保険は減額した。

■他にお金が必要な理由ができた
住宅ローンの返済をする必要があった。
・事業を開始する時に資金が足りなくなり、保険を解約したことがある。
開業資金に充てるため。
住宅の資金とするため。また死後にお金を遺す必要のある遺族がいないため。
投資の話を聞き、そちらに資金をまわした。

■制度が充実しているから
高額医療制度でまかなえる
・勤務医で休職しても傷病手当が出るため、医療保険は不要と考えた。
・健康保険に加入しているし、高額医療制度の場合は返金がある。差額ベッド代は用意できるし、1日1万円出ても足りないので、保険に頼らない
国民皆保険制度と随時医療保険負担のほうがトータルの自己負担が少ないと思う。
医療費は限度額があるので、さほど困らないと感じた。

5.「保険に加入しない派」の理由

Q5.保険に加入していない方は、その理由としてあてはまるものをすべて選んでください。

選択肢 回答数
回答1 現時点では必要性を感じていない 94
回答2 経済的余裕がない 10
回答3 生命・医療保険についてよくわからない 11
回答4 不安があまりない 9
回答5 健康上の理由や年齢制限のため加入できない 7
回答6 期間が長すぎる 0
回答7 以前は加入していたが解約した 20
回答8 その他 8
回答9 特に理由はない 58

6.勤務医賠償責任保険に加入しているか

Q6-1.近年、医療訴訟が増えていますが、勤務医賠償責任保険に加入していますか。

選択肢 回答数 割合
回答1 勤務先の施設が加入しているので、個人では加入していない 641 31.3%
回答2 勤務先施設の加入に関係なく、加入している 1407 68.7%

Q6-2.医療訴訟の増加や医師賠償責任保険について思うことは?

■医師賠償責任保険に「勤務先が加入しているため個人では加入していない」医師の意見
・入りたいが窓口が分からない。車の保険みたいに一括で掛け金がわかるサイトが欲しい
・重過失がなければ、そもそも準委任契約である医療行為で、医療者側に損害賠償責任が生じるのは不公平
・訴訟が増えれば医師が委縮して、患者さんが医療を受ける機会も制限される可能性がある。
賠償と報酬がまったく不釣り合い。とんでもない判決を出す裁判官がいるものだとも思う。
・外科医は、仕事をすればするほどいつかは必ず訴訟や賠償責任がふりかかって来るので絶対必要。仕事をしない医師ほどリスクが少ないという不公平感がある
・基本的には勤務先の病院が負担すべきものと考えているが、退職後、過去の事例で訴訟を起こされたりするケースへの対処が問題になるのではないか。訴訟が多いと、医師と患者さんおよびご家族の関係がギスギスするのでは、と寂しく感じる。
・訴訟とは関係ないが、こじつけのようなクレームも増えている。これが一歩進めば訴訟に移るのだろうと思う。
カルテを記載する際は訴訟を念頭に入れてしまう

■医師賠償責任保険に「勤務先施設の加入の有無にかかわらず個人で加入している」医師の意見
・ミスをしないように気を付けているが、ヒューマンエラーはゼロにはできない。しかし、精一杯やっているなかで発生する不可抗力ともいえる出来事に対して莫大なお金でかたがつく、という時代の流れには辟易している。
・精神科病院では特約の「2億」が追加できないことに疑問を感じる。精神科病院でも1億以上の賠償額になる可能性があると思う。
・病理科なので直接訴訟されることは少ないと思うが、それでも加入している。臨床医で加入していない先生はよほど自信があるのだろうか……。
患者さんとの信頼関係を構築することが、訴訟を減らす最大の武器だと思う。
保険加入は義務づけして、所得税の控除の対象とすべき
一度も訴えられた経験はないが、ただ幸運なだけだと思っている。
・医療費が累進課税である点、医療費を払っていない人が多すぎる点、医療に対して無茶苦茶な要求がされる点、裁判官がおかしな判決を出す点など、問題が多い。外国の例を参考にすべき。
モンスター患者は一定数いるので、どんなに丁寧な説明診療を心がけても訴訟される可能性はある。自分と自分の家族を守るためにも賠償責任保険は最低限必要。

7.「保険」にまつわるエピソード

Q7.今までの人生の中で「保険をかけておけば良かったなぁ」と思うこと、または「将来のために保険をかけておいたほうがいいかなぁ」と思うことをご自由にお書きください(保険サービスではなく、受験の滑り止めなどの備えのこと)。

■医師以外の道
・これからは医療にとって厳しい環境なので、別の仕事ができるようにしておく必要がある。
医師免許以外の公的資格

■資産運用
・日本通貨だけでなく、海外の通貨も持っておくべき。
・現金だけではなく、投資や物品で資産を保存したほうが良いかもしれないと思っている。
株による損失の保険があればいいなあと思う。
・将来の増税、年金カットに備えて資産運用をうまくやっておけば良かった。退職金もないので老後が不安
若いうち(20代)から積立投資信託を行い、時間を味方につけた財産形成を行っておけばよかった。

■勤務先が果たして正解だったのか?
・勤務先に半年勤めて「ここで働くのはつらい」と思ったら、医局に変更希望を申請できる仕組みがあったらいいな。
・今の勤務先がどうしようもなくなった時にすぐに転職できるように、いろんな施設の情報を集めておきたい
・人間関係の悪化で転職した時に給料が大幅ダウンしないように、資格や特技を持っておいたほうが良いと思う。
認定医や専門医を、もっと取得しておけばよかった。

■万が一、働けなくなったらどうするか
病気などで仕事ができなくなった時の収入保障の保険に入ったほうがいいかな、と思うことがある。
・収入減に対する保険をかけておく必要があるかな、と考えている。

■職場のトラブル
クレームを受けた時に、代わりに話を聞いてもらえるような保険が欲しいと思うことがある。
・ブラックリストに載っている患者さんの診察時や契約交渉時は、ボイスレコーダーや証拠写真、コピーをとっておくべきだと思うが、非現実的。
・職員の雇用問題などで、トラブルが発生した際の弁護士費用や和解金のための保険があればいいと思う。
・勤務医の精神的過労手当はないのだろうか?

■名案? あったら便利な「〇〇保険」
・自己のだらしなさによる損失に保険をかけたい。
子供の浪人・留年保険
・人生の失敗に対する保険があれば。
・職業柄うっかり口を滑らせて、余計なトラブルに巻き込まれないための保険が欲しい。

以上、アンケートの結果でした。

本記事は株式会社日本アルトマークの提供により掲載しています。/著作権所有(C)2019日本アルトマーク
[出典]「MEDY 医療従事者専用のニュースポータル」2017年6月23日掲載
「万が一のために、保険入ってますか? 医師はどう見る? 生命・医療保険アレコレ」

以上みてきたように、約9割の医師が何らかの保険に加入していることがわかりました。この機会に、収入を見直したい医師の方はマイナビDOCTORのキャリアパートナーに相談をしてみませんか?

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