マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
2065年の段階で、日本の人口は約8808万人、そのうち老年人口(65歳以上)の割合は4割近くになるという推計が、国立社会保障・人口問題研究所から発表されました。
すでに実数値で、2015年の65歳以上の人口は3387万人となっています。
8年後には団塊の世代が75歳以上となることが、介護の受け皿が足りなくなる2025年問題として深刻に受け止められていますが、第2次ベビーブーム世代が高齢者となる2042年には高齢者が全国で約4000万人を超えることが予想され、こちらも社会問題化するのではないかと見られています。
国立社会保障・人口問題研究所は、「日本の将来推計人口」(2017年推計)を発表した。それによると、全人口に占める65歳以上の人(老年人口)の割合は、15年には26.6%だったが、約50年後には4割近くまで上昇すると予測している。老年人口は15年で既に3387万人に達しているが、第二次ベビーブーム世代が高齢者となる42年には、その人口は4000万人近くまで膨れ上がる見通しという。【ただ正芳】
推計によると、老年人口は15年の約3387万人から、20年には約3619万人に増加。第二次ベビーブーム世代が65歳以上となる42年には約3935万人まで増える。その後、老年人口も減少に転じ、65年には3381万人になる。
全人口に占める老年人口の割合は、15年には26.6%だったが、30年には31.2%となり、42年には36.1%まで上昇。65年には38.4%に達する見通しだ。
総人口は約8800万人まで減少
一方、15年に約1億2709万人だった人口は、40年に約1億1092万人、53年に約9924万人、65年には約8808万人と、一貫して減少。15年には約1595万人だった年少人口(0―14歳)も、65年には898万人まで減る。さらに、15年に7728万人だった生産年齢人口(15―64歳)も、65年には4529万人に減少するとしている。
なお、65年の平均寿命は男性が84.95年、女性は91.35年に達するとしている。いずれも15年と比べると4歳余り延びる見通しだ。
出典:医療介護CBニュース