医師が美容医療へ転職して後悔しないために!業界の成長性など解説|医師転職ナレッジ

医師の求人・転職・アルバイトはマイナビDOCTOR

医師が美容医療へ転職して後悔しないために!業界の成長性など解説

美容外科業界は将来的に成長へと向かう可能性が極めて高く、転職を検討するなら良いタイミングといえます。高年収とワークライフバランスを両立できる労働環境があり、今まで他科で激務に耐えてきた医師にとっては魅力的な仕事です。しかし、事前の自己分析や情報収集が不足し、転職後に理想とのギャップを感じてしまうケースもあります。今回は美容外科業界の将来性や転職のメリット・デメリット、転職先選びで失敗しないためのポイントを解説します。

美容外科への転科を考える医師の皆様には有意義な内容なので、ぜひご一読ください。

〈この記事のまとめ〉

  • 美容外科業界は需要が伸びつつある将来性が高い業界。日本は世界で美容手術の件数が3番目に多い
  • 美容外科への転職は高年収と柔軟な働き方が実現しやすいのが魅力
  • 転職を成功させるには技術力以上にコミュニケーション能力が大切

美容外科医の非公開求人
をご紹介します。

先生の希望条件をぜひマイナビDOCTORの
キャリアパートナーにご相談ください。

1.美容外科業界の現状

男性でも美容治療に励むケースが目立ち始め、美容外科業界は将来性が高いと言われています。調査会社のレポートにおいても、美容医療市場はグローバルな規模で成長を遂げる可能性が高いとの報告が出ています。

日本は特に美容外科の需要が高く、外科手術の件数は世界でも3番目の高水準です。調査レポートを参考に美容外科業界の将来性をみてみましょう。

1-1.世界の美容医療市場は今後も成長する見込み

美容整形の認知度が高まるにつれ研究投資の金額も増加しつつあり、美容医療は将来性が高い業界といえます。特に豊胸手術が広く受け入れられ始め、乳房の成型に対する需要が高まっています。

グローバル規模でみると北米やアジア太平洋地域が美容医療市場の鍵を握る地域です。北米は熟練した専門家のサポートで継続的な発展を示す可能性が高く、可処分所得が増加傾向にある太平洋地域では、予算面の制約で美容整形に手が出なかった層の新たな需要の創出も期待されています。

1-2.美容外科の需要が高い日本

ISAPS最新調査レポート(2021)によれば、美容手術の件数が多い国は1位アメリカ、2位ブラジル、3位日本です。また日本は美容外科医の数でも世界で4番目の水準に達し、美容整形大国と呼んでも差支えないといえる結果となっています。

美容医療は外科的施術と非外科的施術に大きく分かれ、今後大幅な需要増を見込めるのは後者です。非外科的施術とは、切開や切除を伴わず、注射やレーザー、超音波などを活用してさまざまな悩みを解決に導く施術です。

近年は外科的施術の設備を持たない一般皮膚科や内科で、美容皮膚科の機能を強化するケースが目立っています。美容外科関連では、体の内側から美しさや若さを確保する予防治療に近い分野が発展しつつあるのも特徴です。腸内フローラ検査や体内ミネラル検査など治療に伴い必要な検査の種類も多く、需要の増加に拍車をかけているといえます。

施術内容だとボトックスや脱毛、ニキビ・ニキビ跡、しみ・あざ・ほくろ除去、ケミカルピーリングなどの需要増が期待されています。ISAPS最新調査レポート(2021)によると、2021年に最も行われた美容外科手術は脂肪吸引です。

人口が集中する首都圏や大都市圏ではアンチエイジング目的の再生医療が活発に行われ始めているほか、ドクターズコスメの売上が好調です。また、医療脱毛を専門的に手がける脱毛特化型のクリニックに対する注目も集まっています。

※参考:国際美容外科学会(ISAPS)「ISAPS最新調査レポート 世界の美容整形手術は大幅に増加」

2.美容外科へ転職するメリット

マクロ的な視点では美容外科業界は将来有望だと分かりました。個人(ミクロ)の視点でも、年収の高さやワークライフバランスの取りやすい環境があり、働く魅力にあふれた領域です。美容外科に転職するメリットについて詳しく解説します。

2-1.年収を上げやすい

医師といえば年収が高い仕事の代表格ですが、なかでも美容外科医は突出した収入を期待できるのが特徴です。高年収の理由は保険の適用を受けない自由診療がメインとなるためです。

医療機関は公的保険の負担を必要とせず、治療費は全額患者さんが支払います。さらに治療の内容や料金設定もクリニックが独自に設定できるのも利点です。

独立して一国一城の主になれば、さらなる収入アップを期待できます。ただし、美容外科は設備投資や内装に多額の初期投資が必要です。必ずしも開業に有利な分野とは言えないので注意しましょう。

2-2.柔軟な働き方がしやすい

美容外科は緊急手術をはじめ、突発的な業務が少ない環境なので、ワークライフバランスを確保しやすい傾向があります。宿直やオンコールの対応もなく、休日は家族と一緒にゆっくりと過ごす時間を得られます。

時間外労働も少ない傾向があり、診察終了後に大量のカルテの記入や処理に追われる心配は基本的にありません。予約制で営業時間中に業務が終わるのが通常で、早く帰れる場合がほとんど。常勤や非常勤、アルバイトなど雇用形態も多種多様で、育児や介護と両立しながら働き続けることも可能です。

2-3.副業に対して比較的制限がない

近年は働き方改革の影響で副業解禁に乗り出す企業が増えており、クリニックも例外ではありません。医師が本業と掛け持ちで、医療系記事の執筆や監修、セミナー講師などの副業に取り組むことは可能です。ただし、あくまでも勤務先の就業規則やルールで認められた場合のみです。

公的機関に勤務する公務員扱いの医師でなければ、勤め先の基準に従いさえすれば、原則自由に副業を行えます。本業だけの収入では物足りないと感じる人は副業で類まれなる高収入を目指してはいかがでしょうか。

3.美容外科へ転職するデメリット

美容外科は他の診療科目と一線を画す特殊な環境です。転職した後に元の科に戻りたいと考えても上手くいく可能性は低くなります。仕事で活躍するには技術力以外にコミュニケーション力が重要なことにも注意しましょう。美容外科へ転職するデメリットについて解説します。

3-1.医師としてのキャリアアップがない

美容外科の仕事は他の診療科目と比べて特殊で、転科したくても今までの経験が役に立たない、つまり元に戻りにくい傾向があります。人間関係をはじめ、美容外科で働くのが嫌になっても身動きが取れなくなる可能性も否定できません。

そもそも入職の時点で今まで医師として積んできたキャリアが断絶される可能性には目を向けなければいけません。美容外科へ転職するなら、一生美容外科医で働き続ける覚悟が必要だといえます。

美容外科医は、一般企業のように、若手から経験を積んで係長→部長→社長というようなキャリアの形成が難しい職業です。参考までに医局に務める医師のキャリアプランを説明すると、医科大学で学び医師免許を取得し、2年間の初期臨床研修を受けた後、専門性を高める後期研修を受けます。

多くの医師が専門医に登録し、専門医プログラムに参加し、自らが選んだ専門分野に特化したキャリアを歩むのが一般的です。その後は海外留学や博士号の取得などもあり得ますが、順当にいけば専門医を取得し、臨床で現場の第一線で働きながら、後輩への指導を担う立場になります。

一度専門分野を決めて日々勉強や治療に励んでいれば、順風満帆のキャリアは確保されているといえます。畑違いの美容外科に転職する行為は、今の安定した環境を手放し、ゼロから環境を構築することに他なりません。また元の医局に戻る道はほぼ遮断されるため、転職の決断は文字通り一大決心となるでしょう。

3-2.技術以外の能力が求められる

美容外科で安定した収入を得るためには、専門領域の知識や技術だけでは足りず、患者さんと良好な関係を築くコミュニケーション力が求められます。美容医療は歯科や内科のような治療の必要性が高い医療行為とはいえず、開業して店舗を構えただけだと集客が思うようにいかないケースが見受けられます。

悩みや不安があっても治療を受けずに我慢しようと思い至る可能性も考慮し、ぜひ治療を受けようと思えるように、宣伝や集客にも注力することが必要です。病院が求める医師像も、技術力からコミュニケーション力に軸足が移りつつあります。

医師として必要なスキルは経験を積めば自然と身についていくため、市場価値を図るうえで重要なのは、後輩への指導力や、仕事で関わる人物との関係構築力だととらえる考え方が強まっています。卓越した実績を持つより、患者さんからの評判が良い医師の評価が高くなりつつあるのは、医師の転職を志すなら知っておいて損はないでしょう。

ただし科目によって若干の違いはあり、美容外科をはじめ外科医は高い技術力も求められます。一方で患者との対話が重視される内科や眼科、産婦人科などの医師は人柄の良さが重要な要素になるようです。まとめると美容外科医で市場価値が高い人材になるには、技術力に加えて患者さんとの信頼関係を構築できるスキルを高める必要があります。

4.未経験でも美容外科に転職できる?

美容外科に転職する医師のほとんどが未経験からのキャリアチェンジです。充実した研修や教育体制を整えるクリニックも多々あり、初めての転化でも入職しやすい科目といえます。研修の有無より重視されるのは美容医療業界で長く働きたいと思う気持ちと、コミュニケーション能力です。

科目が違えど患者さんとの対話を通して培った信頼関係構築力や人当たりの良さは美容外科でも役に立ちます。今までと異なり、勤務終了時間や帰宅時間を予測できるようになると、ストレスが減って、より患者さんとの対話や技術力の鍛錬に注力できるでしょう。

5.美容外科へ転職して後悔してしまう理由とは?

転職後に後悔を感じる大きな理由は事前の情報収集不足、もしくは自己分析不足です。転職する目的や信念があいまいなまま選考に臨んでも納得できる転職先は見つかりにくいため、上記の作業は時間をかけて行うのが鉄則です。転職で後悔しないための情報収集と自己分析の注意点を解説します。

5-1.情報収集不足

勤務内容や収入面での情報収集が不足し、入職後にギャップを感じるケースが見受けられます。採用面談時に伝えられる年収額は時間外手当やボーナスも含めた総額の可能性も。知らずに契約を交わしてしまうと、転職して却って手取りが下がったという事態にもなりかねません。

残業代が支給されると聞いていたのに、実際はない場合もあります。口頭の言葉だけを信用せず、契約書の条項をきちんとチェックしましょう。職務内容も入職後に思っていたのと違うと感じやすい部分です。イメージ先行で決めてしまわないよう十分な注意が必要です。

インターネットを使えば求人の内容は簡単にチェックできますが、ネットリサーチで完結させるのは好ましくありません。知人の紹介による転職は一見良さそうにみえても相性が合わない恐れもあります。情報収集には十分な時間をかけるのが鉄則です。

今の職場で人間関係に問題があり、退職の原因のひとつになっている場合、次の職場で同様の事態に陥るのを避けるため、職場の雰囲気や上司の人柄のチェックも合わせて行いましょう。仕事の進め方や患者さんとのコミュニケーションの取り方などで、上司と意見が合わないと深刻に悩んでしまうかもしれません。

美容外科への転職で向き・不向きの判断に役立つ行為が院内見学です。現場見学を通じて職場の雰囲気を肌で感じられると、自分に合う環境かどうかの判断に役立ちます。

5-2.転職に求めるものがあいまい

なぜ転職したいのか、仕事を変えて何を実現したいのかが明確ではないと、働き始めた後に後悔する可能性が高いです。収入を上げたいのか、将来の開業を見据えて業務経験を積むことを優先したいのか、目標によって職場の選び方や働き方は変わります。自己分析が甘いと待遇や仕事内容でギャップを感じ、転職が失敗する傾向があります。

転職で求めるものがいくつも出てくるかもしれませんが、すべての条件を満たす理想の職場が見つかる可能性は決して高くありません。希望順位に優先順位を付けて、絶対に譲れないことと妥協すべきことのラインを切り分ける必要があります。

漠然と転職したい想いは強い一方で、自分でも何を成し遂げたいかよく理解できていない場合もあるでしょう。そのような場合は、転職エージェントの支援を受けることも選択肢のひとつです。第三者に相談することでモヤモヤを上手く整理でき、具体的な方向性が定まるという効果が期待できます。

医師の転職に特化したエージェントなら、独自のコネクションを活かして、インターネット検索では知りえない好条件の求人を保有しているでしょう。忙しい合間を縫って転職活動を効率的に進めたいならおすすめの方法です。

6.成長が見込める美容外科業界へ後悔しない転職をしよう

美容外科業界は将来性が著しい成長産業です。高年収と柔軟な働き方の両立に向けて、美容外科への転職を決心するのもひとつの手です。マイナビドクターは自由診療や科目不問の求人が豊富なので、未経験から美容外科に転科したい人にもおすすめです。転職で後悔したくない方は、一度無料の転職サポートを受けてみてはいかがでしょうか。

美容外科医の非公開求人
をご紹介します。

先生の希望条件をぜひマイナビDOCTORの
キャリアパートナーにご相談ください。

[医師にはどんな働き方がある?情報収集におすすめ]
美容外科に関する記事一覧はこちら

NEW CATEGORY ARTICLE医師転職ナレッジ

RECOMMEND ARTICLEおすすめ記事

CATEGORY記事カテゴリ

医師転職ナレッジ
意外と知らない医師の転職市場。ここでは、医師の転職市場全体の動向や、診療科目別のトレンドなど希望のキャリアを実現するナレッジを紹介いたします。
医師の現場と働き方
このコンテンツでは、勤める環境によって、医師がどんな働き方になるのかをデータや現場レポートを交えて紹介いたします。
DOCTORY(ドクトリー)
「Doctor=医師」+「Story=物語」+「Victory=成功、喜び」から成る造語です。第一線で活躍される先生方のキャリアや生き方に関するお話をうかがい、若き医師たちの指針となるようなメッセージをお届けします。
スペシャルコラム
最新の医療関連情報はもちろん「開業」のヒントや「お金」の話など、医師のライフスタイルを豊かにする情報満載。
世界の医療NEWS
世界の医療ニュースの中から、厳選した記事をギュッと凝縮して紹介します。1日数本を1分で、サクッと読むことができます。日々の情報収集、話のネタ探しにお役立てください。

求人検索

まずは【勤務形態】を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

※都道府県は3つまで選択可能です。

条件を選択してください

※市区町村は5つまで選択可能です。

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

※都道府県は3つまで選択可能です。

条件を選択してください

※市区町村は5つまで選択可能です。

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

※都道府県は3つまで選択可能です。

条件を選択してください

※市区町村は5つまで選択可能です。

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください