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コーヒーや紅茶など、さまざまな食品に含まれる「カフェイン」は、睡眠中の脳にどのような影響を及ぼすのでしょうか。カナダの研究チームが、就寝前のカフェイン摂取は、脳の適切な回復を妨げる可能性があるとの研究成果を科学誌Communications Biologyに発表しました。
チームは、健康な成人40人を対象に、就寝の3時間前と1時間前にカフェイン入りカプセルを飲んだ夜と、同じ時間帯にプラセボ(偽薬)を飲んだ夜の、睡眠中の脳波(EEG)をそれぞれ記録しました。
分析の結果、カフェインは睡眠中の脳シグナルの複雑さを高め、情報処理や学習、意思決定に最適とされる状態に近づけることが明らかになりました。そのため、脳が十分に休息・回復できない可能性があることが分かったといいます。
特に記憶の定着や認知機能の回復に重要な役割を果たすノンレム睡眠中に、神経細胞(ニューロン)の活性が高まることが確認されました。
また、深い回復睡眠に関連するとされる「シータ波」や「アルファ波」が弱まり、覚醒時や集中時に現れる「ベータ波」の活動が促進されることも分かりました。これらの変化は、睡眠中であっても脳が活性化された状態にとどまり、回復力が低下することを示しています。