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睡眠中の口呼吸を防ぐための「口閉じテープ」がソーシャルメディアで流行しているそうです。こうした製品の効果について、カナダの研究チームが調査したところ、多くの人に明確なメリットはなく、場合によっては深刻な健康被害につながる可能性があることが分かりました。研究成果は科学誌PLOS ONEに発表されました。
口呼吸は、いびきや閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)など、さまざまな睡眠障害と関連しています。
チームは、睡眠中の呼吸障害を改善するために使われる「口閉じテープ」や顎を抑えて口を閉じた状態に保つ「チンストラップ」などに関する、計213人の患者を対象とした10件の既存研究を分析しました。
このうち2件の研究では、軽度のOSA患者の一部において、口閉じテープが睡眠時無呼吸の重症度をわずかに改善する可能性が示唆されていたそうです。しかし残りの8件の研究では、口呼吸や睡眠呼吸障害、OSAの治療に有効であるとの明確な証拠は得られませんでした。
さらに4件の研究で、鼻づまりによって口呼吸を余儀なくされる人が口閉じテープを使用した場合、深刻な窒息リスクに直面する可能性があると指摘されていたといいます。
チームは、OSAを含む睡眠障害の治療手段として、口閉じテープの使用は支持できないと結論づけています。多くの人にとってこうした製品に明確なメリットはなく、むしろ健康被害のリスクがあるとしています。