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若者の間で大腸がんが急増しているといいます。米国などの研究チームが、その一因を明らかにしたと科学誌Natureに論文を発表しました。
チームは11カ国の大腸がん患者981人のがんゲノム(遺伝情報)を解析しました。その結果、40歳未満で大腸がんと診断された人は、70歳超で大腸がんと診断された人に比べて、一部の大腸菌が産生する遺伝毒性物質「コリバクチン」によるDNA変異が3.3倍多く発生することが分かったそうです。そしてこの変異パターンは、若年層の大腸がん発生率が高い国々で、特によく見られたといいます。
また、これまでの研究で、コリバクチン関連のDNA変異は10歳までに発生することが分かっているそうです。チームの調査で、コリバクチンによる有害な影響は腫瘍発生のごく初期段階から始まることも示されたといい、先行研究と一致することが明らかになりました。
チームは、幼少期のコリバクチン産生大腸菌への暴露が、若年発症大腸がんの要因である可能性を指摘しています。さらに、アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、ロシア、タイの患者から採取した大腸がんから特定の変異が増加していることが分かり、地域特有の環境要因ががんリスクと関連していると考えられるそうです。