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肝臓や腎臓は他の臓器に比べて急速に老化するそうです。スイスの研究チームがその理由を解明したと、科学誌Cellに論文を発表しました。
外部との接触が多い皮膚や腸は1週間に1~2回、DNAの複製によって細胞が入れ替わるそうですが、肝臓や腎臓は1年間に数回とその頻度が非常に低いといいます。チームは、若いマウスと高齢マウスの肝臓の3分の2を切除して幹細胞を調査。切除による損傷から回復するためのDNA複製が「非コード領域(ゲノムの中でタンパク質を生成する情報を持たない領域)」で開始することが分かったそうです。
「コード領域」では、遺伝子が活性化している時にDNAの損傷を検出して修復します。一方で、「非コード領域」ではDNAを複製する時にだけそれが行われます。そのため、DNA複製頻度が低い肝細胞では、時間の経過とともにさまざまなDNA損傷が蓄積してしまうそうです。DNA損傷が蓄積すると「警報システム」が作動して、DNAの複製自体が妨げられます。細胞は増殖できなくなり、細胞機能の低下や組織の老化につながるといいます。