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ニシキヘビが捕食した後に起こる心臓の変化の研究が、ヒトの心臓病の治療法開発に役立つかもしれません。米国の研究チームが米国科学アカデミー紀要(PNAS)に論文を発表しました。
チームは、ニシキヘビを28日間絶食させた後、一方には体重の25%に相当する量の餌を与え、もう一方には餌を与えず、双方を比べました。その結果、餌を食べたヘビは、24時間後に心臓が25%大きくなることが判明。それに伴い、心臓の拡張と収縮に関わる「筋原線維」が柔らかくなり、心臓の収縮力が約50%増強したといいます。
また餌を食べたヘビは、エピジェネティック(DNAの塩基配列の変化なしに遺伝子発現が制御される現象)な変化が生じることも確認されたそうです。そして、遺伝子や代謝物の影響を受けて、ヘビの心臓が糖の代わりに脂肪をエネルギー源にしている可能性も示されました。心不全の心臓はこの切り替えができないといい、メカニズムを解明することで、心臓組織が線維に置き換わって硬くなる心筋線維化などの治療法につながる可能性があるとのこと。