医師を「辞めたい」と思っても働き続ける理由とやりがいとは?【医師アンケート】|スペシャルコラム

医師を「辞めたい」と思っても働き続ける理由とやりがいとは?【医師アンケート】

MEDY 医療従事者専用ニュースポータル」サイトのMEDYアンケート2017年9月15日掲載『「医者、辞めたい」だけど続ける“医師としてのやりがい”は何ですか?』記事より抜粋。体力的にも精神的にもハードワークといわれている医師ですが、現場で働いている医師たちは日々どのように仕事と向き合っているのでしょうか。今回は「モチベーションとやりがい」についてのアンケート結果を紹介します。
■調査期間:2017/8/31(木)~9/3(日)
■回答数:医師の先生方 2,748名

仕事をしていれば、誰しもが大きな壁に直面したり、挫折を経験したりするものですよね。それは、人の生命や健康の問題に日々接している医師であればなおのことです。
仕事中は常に緊張感にさらされ、また体力勝負の仕事であり、実際のところ「辞めたい」と考えたことはないのでしょうか?
さまざまな困難や苦労に直面しながら、「それでも医師を“辞めない”先生」方に、医師という仕事のやりがいやモチベーションについてお伺いしました。

1.約4割の医師が「辞めたい」と思った経験あり

Q1.医師を辞めたいと思ったことはありますか?

回答数 割合
ない 1,632 59.4%
ある 1,116 40.6%

2.医師が「辞めたい」理由トップ7

Q2.「辞めたいと思ったことがある」先生にお伺いします。その理由、きっかけは何ですか?

(medy運営事務局にてピックアップさせていただきました)

第1位:身体的あるいは精神的に不調になった(442票)
第2位:オンコールの対応や当直が続き、激務と不規則な生活がつらくなった(438票)
第3位:休みが少ない(370票)
第4位:言われなきクレームなどの対応に疲れた(342票)
第5位:医療訴訟を起こされた(あるいはその手前まで進んだ)(110票)
第6位:患者さんと信頼関係がうまく築けない(109票)
第7位:患者さんが亡くなった(87票)

■まだある! 医師が「辞めたい」と感じたきっかけ

責任が重い。患者家族の方に対しても、医療チームのリーダーとしても。(精神科・40代)
・子どもを育てながら、仕事を続けることに限界を感じたため。(形成外科・40代)
・独立開業したものの、失敗して閉院したから。(内科・50代)
患者さんやご家族の悲しみに触れることがつらく、耐え難くなった。(泌尿器科・50代)
・医師のエリートぶった雰囲気が苦手。プライベートでは、医師ということを隠してのびのび過ごすように努めている。「医師だから」という理由で、子どもは有名私立に進学させ医師にする、年会費の高いクレジットカードの会員になる、 高級外車に乗るという考え方はもうこりごり!!(高血圧・50代)
実は小説家かミュージシャンになりたい。(整形外科・30代)
・自分の母が自分の専門領域で若くして亡くなってしまった。(内科消化器・50代)
・教授の考えについていけない。30分以上の睡眠を禁止されるなどのパワハラをされる。(消化器外科・30代)
病院内での対人関係がうまくいかない。異動を大学教授に願い出ても、人手不足や私自身の努力不足を理由に、希望がかなわない。(耳鼻咽喉科・50代)

3.「辞めたい」と思っても続ける理由

Q3.(「辞めたい」と思ったことがある先生への質問)医師を「辞めたい」と思うことがあったなかで、今も持ち続けているモチベーションややりがいは何ですか?

(medy運営事務局にてピックアップさせていただきました)

■続ける理由1【収入が大切だから】

経済的理由がすべて。医師になった当初から「一人でも多くの患者さんに元気になってほしい」という気持ちを持ってはいますが、続けている現実的な理由は、辞めると生活ができなくなるからです。(脳神経外科・40代)
・ローンを組むなど、金銭的に自分を追い込んで鼓舞している。(内科・60代)

■続ける理由2【難しい治療が成功したときうれしいから】

・自分が治療した患者さんが元気になった経験があること。仕事のストレスは、趣味でまぎらわせている。(整形外科・50代)
ほかの医師では診断できなかったり、他の医師の治療では良くならなかったりした患者さんを、自分が診断・治療出来たときの満足感。(一般内科・50代)
・瀕死の重症状態だった患者さんが、化学療法で回復して退院していく姿を見ると嬉しくて辞められない。(血液内科・50代)
・治療で患者さんが回復したときに感謝される喜び。これほど誰かのために戦っている職業は少ない。(心臓血管外科・50代)

■続ける理由3【「ありがとう」が一番のモチベーション】

・入院患者さんが回復した後に感謝の気持ちを伝えてくださったりすると、がんばれる。(消化器内科・40代)
・がんを早期発見することで救命できたり、経過が良くない中でもなんとか患者さんが楽な状態を維持したりしようとしているとき、患者さんに感謝され、必要とされること。(皮膚科・50代)
・診察を楽しみに来てくれる患者さんの存在や、患者さんのご家族に感謝されること。また、生涯学習や論文執筆に興味が持てたときにやりがいを感じる。(透析、腎臓内科・40代)

4.「辞めたい」と一度も思ったことがない理由

Q4.「辞めたいと一度も思ったことがない」先生の、モチベーションややりがいは何ですか?

(medy運営事務局にてピックアップさせていただきました)

■やりがい1【大変な責任、だからこその高収入】

・患者さんから感謝してもらえること以外に、モチベーションはありません。(消化器外科・50代)
・長く産婦人科医をしていますが、元気に赤ちゃんが産まれることに今でも喜びを感じるから。医師以外で、現在と同程度の収入が得られる職業はもっと大変だと思う。(産婦人科・50代)
・給料が高いこと。医師でなければ、自分は月14万円くらいしか稼げないと思います。(内科・50代)

■やりがい2【どんなに勉強をしても新たな発見がある】

・記憶力の低下と戦いながら、(WEBなどを含む)講演会に積極的に参加し、必ず質問をすることを心がけている。高齢者になったが、知識だけは衰えたくない!(内科・60代)
珍しい症例に出会ったとき。(内科・70代以上)
・病名がわからない病気の治療で苦労した患者さんの、病気の診断名がついたり、治療法が見つかったりしたとき。(腎臓内科・40代)
・画像診断医として興味を惹かれる症例に出会ったとき。(放射線科・50代)

■やりがい3【自分にしかできない手技がある】

手術そのものにやりがいを感じている。手術ができなくなったときにモチベーションが下がってしまうのかも知れない。(呼吸器外科・40代)
・「この手技は自分にしかできない」というものが1つだけあるから、なんとか続けている。(耳鼻咽喉科・50代)
常に新しい術式にチャレンジすること。(美容外科・40代)

■やりがい4【医師として評価されることがうれしい】

「病気になったら、先生の診療を受けたい」と看護師に言われたとき。医療従事者に評価されることがありがたいと思った。(精神科・50代)
家族ごと「かかりつけ医」として信頼されていることを感じたとき。(一般内科、糖尿病・70代以上)
・自分の診療(とくに緊急手術)によって、患者さんを救命できること。嫌なことや辛いこともたくさんありますが、人に心から感謝され涙が出るほど嬉しかった経験があるので、医師を辞めたいとは思いません。(消化器外科・30代)

以上、アンケートの結果でした。

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[出典]「MEDY 医療従事者専用のニュースポータル」2017年9月15日掲載
『「医者、辞めたい」だけど続ける“医師としてのやりがい”は何ですか?』

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