医師のセカンドキャリアの見つけ方【転科・定年後・開業】|医師の現場と働き方

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医師のセカンドキャリアの見つけ方【転科・定年後・開業】

セカンドキャリアをどのように築いていくか迷う医師も多いのではないでしょうか。転科、定年後、開業……選択肢が多いからこそ何を選ぶべきか、いつから準備をすべきか判断が難しいものです。今回は、医師のセカンドキャリアの具体的な選択肢とそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

<この記事のまとめ>
・医師のセカンドキャリアには、定年後のキャリア形成のほか、転科、医局からの離脱、開業、フリーランス医への転換などさまざまな選択肢がある。
・医師はキャリアの大きな転換点が複数回ある。何歳からでも、何歳になっても自分の希望するキャリア形成がしやすい。
・開業をする年代は40~50代が主流だが、「医院承継による開業」でより若い年代から開業するケースが増えていくことが予測される。

1.セカンドキャリアとは

セカンドキャリアとは、一般に「第二の人生における職業」という意味で用いられる言葉です。また日本経団連出版の『人事・労務用語辞典』(2001)において「中高年層がこれまでに蓄積した素養や知識、スキル、経験を活かして、新たに自らのキャリアを切り開いていくこと」と定義されています。

しかし「人生100年時代」とも言われ働き方の多様化も進むいま、中高年に限らずあらゆる年代が「セカンドキャリア」を意識するようになっているといえるのではないでしょうか。とくに医師は生涯にわたって活躍できる職業のため、キャリアをどのように展開していくかを意識しやすい職業だといえます。

本稿では、セカンドキャリア=大きなキャリアの転換点と考えて、医師の場合、どのような選択肢があるのかを見ていきます。

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2.医師のセカンドキャリアの選択肢

医師のセカンドキャリアとして考えられる選択肢としては、転科したり、医局から出て新たな働き方を探したりするなど、さまざまな方法があります。それぞれのメリット・デメリットについても確認してみましょう。

セカンドキャリアの選択肢①転科

未経験で別の診療科に転科をする、というのがセカンドキャリアの選択肢のひとつです。まったく新しい領域の診療科でキャリアを研鑽していくというのは、新たな視点で医療と向き合うことができる好機になります。勉強量でも相当の努力が必要になるうえ、受け入れる医療機関側も若い年代を希望する傾向があることから、転科をするなら40歳前後までに行動することをおすすめします。未経験でもOKの求人を出す医療機関や研修制度の整った医療機関への転職がスムーズでしょう。

・メリット
新しい知見を得て、新たなキャリアを形成できるのが大きなメリットです。また診療科によっては、給与や待遇など現職よりも好条件の職場に出会える可能性があります。新たな視点で医療に向き合うことで、モチベーションアップにもつながります。
・デメリット
新たな専門知識を身につけるため相当の努力が必要です。勉強や経験を積み重ね、キャリアが軌道に乗るまでに時間がかかります。また、現職よりも年収が下がったり、ハードワークになったりする可能性があります。

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セカンドキャリアの選択肢②医局から出る

医局から出るというのも大きなキャリアの転換です。40歳前後になると医局での立ち位置や出世の見込みが予測できるようになるのではないでしょうか。希望する役職に就くことが難しい場合に、市中病院に転職する方法もあります。

・メリット
幅広い診療経験が積めるというメリットがあり、ジェネラリストを目指す医師や実現したい医療が明確な医師に合ったキャリアチェンジです。また市中病院の中には、医局よりも退職金の制度が充実していたり、給与水準が高かったりするケースがあります。転勤や異動の心配もなくなります
・デメリット
医局を離れることで専門性の高い技術や知識から遠ざかってしまうことはデメリットでしょう。医局外では総合的な診療に携わることが多いため、専門外の知識やスキルが求められる可能性もあります。また開業を検討している場合、医局とのつながりによる病診連携の構築が難しくなる可能性もあります。

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セカンドキャリアの選択肢③定年後の再出発

勤務医として定年を迎えた医師が、新たな働き方に挑戦するケースです。臨床経験を活かすことができ、体力面への負担が少ないため、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)が定年後の勤務先として人気のようです。現在は定年制度を設けていない医療機関や施設があり、生涯現役で活躍することができます。

・メリット
ワークライフバランスを確保しながら生涯現役で働けるというメリットがあります。特養や老健ではジェネラリストとして幅広い知識が求められるため、臨床経験を充分に活かすことができます。また入所者の健康管理や快適な生活環境を提供することを通じて、地域医療を支えるやりがいを感じられます。
・デメリット
勤務する地域や施設によって勤務環境や業務量などに差があるため、想定よりも体力面の負担が大きくなる可能性があります。また施設や役職にもよりますが、医療機関で勤務していた時よりも年収水準が下がる可能性があります。

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セカンドキャリアの選択肢④フリーランス

勤務医として臨床経験を豊富に積んだ後には、ライフスタイルや自身・家族の体調などを考慮してフリーランスの医師として働く方法もあります。フリーランス医とは、複数の非常勤勤務を掛け持ちする働き方で、自身で勤務日数や勤務時間をコントロールするという特徴があります。医療機関と直接雇用契約を結ぶため、納得のいく勤務条件になるよう相談して決定します。30代半ばなど、専門医の資格や認定医を取得した医師が、ワークライフバランス確保のためにフリーランスの働き方を選ぶケースもあります。

・メリット
フリーランスとして働く最大のメリットは、自身の都合に合わせて働くことができる点です。集中して働く期間と休息をとる期間のメリハリをつけたり、曜日によって勤務時間を調整したりするなど、ライフスタイルに応じて調整ができます。また非常勤勤務は一般的に常勤勤務よりも給与水準が高い傾向にあります。
・デメリット
雇用の安定性が常勤医と比較して低下する点がデメリットといえるでしょう。また勤務先を通じた社会保険には加入できないため(勤務条件により加入できるケースあり)自身で加入する必要があるほか、退職金もありません。勤務条件の交渉や確定申告等の事務手続きなど、自身で調整することが多いという特徴もあります。

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セカンドキャリアの選択肢⑤開業

開業は、40~50代にかけて実現する医師が多い傾向にあります。キャリアの研鑽が充分にできた段階、開業資金を確保できた段階、といった要因からこの年代に開業に踏み切ることが多いと考えられます。一方、近年は、開業コストが低く患者さんの集客をスムーズに行える「医院継承による開業」が注目を集めており、30代から開業を実現するケースが増加することが予測されます。

・メリット
自身の望む医療を実現できる点が最大のメリットです。病院内の人間関係に束縛されることなく、自分の裁量・診療スタイルで業務を行うことができ、地域医療に貢献できるやりがいも大きいでしょう。また病院経営の手腕を磨くことができ、経営が安定した場合は、勤務医時代よりも収入を多く得られる可能性があります。
・デメリット
経営者として、経営状況や集患対策、従業員の労務管理などに向き合う必要があり、心身にかかるプレッシャーをデメリットと感じる人もいるかもしれません。さらに訴訟が生じた場合には、責任者として全面的な対応が求められます。また代診できる医師が不在の場合、気軽に休みにくいといった勤務環境になることもあります。

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3.セカンドキャリアを考えはじめる時期

前項で見てきたように、医師にとって大きなキャリアの転換点は30代後半~50代という幅広い期間に生じていることがわかります。

一般に「セカンドキャリア」を開始し始める時期は中高年層ととらえられていますが、医師の場合は一般よりも10年ほど早く行動を開始しはじめているといえるのではないでしょうか。中でも「開業」の場合は長期的な準備が必要になることから、キャリアの転換点を考え始める時期はより早いことが推測されます。医師になった時から考えている人や、中には医学生のうちから将来のキャリアプランを描いている人もいるかもしれません。

また医師の場合、キャリアの転換を複数回行うことも一般的です。たとえば、転科をしたのちに開業をするケースや、医局を辞めたのちにフリーランスになり50代からまた常勤勤務をするケースなどもあります。

そのため、医師にとっての「セカンドキャリア」とは、医師人生の中で何回も生じるものであり、何歳からでも何歳になっても開始できるといえるでしょう。

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4.最適なセカンドキャリアに向けて準備を進めよう

医師が生涯にわたって多様なキャリアを描くことができるのは、高度な知識・スキルを有した職業であり、常に人々から必要とされる職業であるためです。本稿でご紹介したキャリアの転換点はあくまで一例であり、一人ひとりが理想のキャリアを築いていくことができます。

生涯現役として活躍できたり働き方が多様化していたり、さまざまな選択肢がある中で、自分にとって最適なセカンドキャリアを選択できるように早い段階から考えてみましょう。「まだ将来のキャリアプランが定まっていない」という方は、マイナビDOCTORの転職支援サービスに登録をして、情報収集やキャリア相談からを始めてみてはいかがでしょうか。

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