
マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
100歳を過ぎても現役医師として活躍されていた聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生が、7月18日呼吸不全のため亡くなりました。105歳でした。
ドクトリーに出演いただいた、わざクリニックの院長 和座 一弘先生は、日野原重明先生との思い出をインタビューで語ってくださいました。
21世紀は病院医療から地域医療になるはず。ダイナミックにプライマリケアの重要性が増していくだろう
新潟大学医学部在学中の日野原重明先生との忘れられない思い出――。
「医学部のイベントで、僕の仲間たちの発案で、すでに高名だった日野原重明先生を招聘して講演会をやろうとなった。私が担当者に指名され、恐る恐る電話してみると、ご本人が電話口で『引き受けますよ。交通費を出してくれれば、いきますよ』と2つ返事をくださいました。(予算は確保していたので、講演料は無理を言って受け取っていただいた)先生は当時70歳代だったと思います。
講演は期待を裏切らなかった。「プライマリケア」なる言葉を初めて聞きました。『21世紀は病院医療から地域医療になるはず。ダイナミックにプライマリケアの重要性が増していくだろう』とのお話に、私も、仲間も、意を強くしたものです」
ドクトリーインタビュー
「わざクリニック 和座 一弘先生」より抜粋
日野原重明先生
1911年山口県生まれ。京都帝大医学部卒。1941年から聖路加国際病院に勤め、同病院内科医長、聖路加看護大学長、同病院長などを歴任した。2005年に文化勲章を受章している。