医師の転職で増加中のWEB面接とは?メリット・デメリットと対策|医師転職ナレッジ

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医師の転職で増加中のWEB面接とは?メリット・デメリットと対策

日本国内においては、新型コロナウイルスの感染対策を行いながら「新しい生活様式」が徐々に定着しつつあります。その影響は転職活動にも波及しており、医療機関の新しい採用方式としてWEB面接が導入されるケースが増えています。しかし、WEB面接を経験したことのある方はまだ少数であり、いざWEB面接に臨む際に戸惑ってしまう方が多いのではないでしょうか。シリーズ「医師の転職 WEB面接のマナー」では、WEB面接の苦手意識がなくなるよう、心がまえ編、準備編、本番編と3回にわたり対策のコツを解説していきます。

<この記事のまとめ>

  • 感染症によるリスクの心配なく転職活動できる点が、WEB面接の大きなメリット。
  • 成功の秘訣は事前リハーサル。第三者に音声、映像、通信環境を確認してもらうと安心。
  • 転職エージェントを活用すると、WEB面接OKの求人情報を効率よく手に入れられる。

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1.WEB面接とは?

WEB面接とは、ビデオ会議ツールやアプリケーションを用いてインターネット経由で行う面接のことです(「オンライン面接」「遠隔面接」などと呼ばれることもあります)。カメラ・マイク機能が付いた情報通信機器(パソコン、タブレット、スマートフォン)とインターネット回線があれば、世界中どこにいても面接を受けることができます。

当然ながら、直接対面して行う面接とは異なり、応募者が面接官のもとを訪れる必要がありません。そのため、新型コロナウイルスの脅威がいまだ去らないなかで、感染予防策として一定の効果があると考えられており、採用面接をWEB面接に切り替える法人が増えています。一般企業以上に感染対策の徹底が求められる医療機関では、今後さらにこの傾向は拡大していくと考えられます。

対面からWEBへと会話をする環境は変わりますが、転職活動における面接はどちらの形式においても重要です。映像を通して面接担当者に与える印象や返答が、採用の可否に大きく影響することになります。

2.WEB面接と対面面接の違いは?

WEB面接と対面面接の最大の違いは、当然ですが、「面接する側」と「面接される側」が直接面と向かって対面するかどうかです。

対面面接はこれまで一般的に行われてきた方法で、通常は医療機関側の採用担当者数名と転職を希望する医師が同じ室内で向かい合い、志望理由や経歴などについて質疑応答を行います。

一方WEB面接は、事前に取り決めたビデオ会議ツールやアプリケーションを通じて、それぞれの端末のモニター越しに質疑応答を行います。医療機関側からの質問内容は対面面接とWEB面接で変わるところはないと考えられますが、内容に違いはないとわかっていてもビデオ通話に慣れていない人は会話のしにくさを感じてしまうかもしれません。

またWEB面接では、通信機器の準備、通信環境の設定、面接に臨む環境づくりなど、対面面接では必要のなかった事前準備が必要となります。さらにモニター越しでは音声が聞き取りづらいことや表情を判別しにくいことを考慮して、気をつけるべきポイントがありますので後述します。

3.WEB面接のメリットとデメリット

オンラインを介するWEB面接ならではのメリットとデメリットがあります。メリットが大きいと感じる人や苦手意識を感じる人などさまざまだと思いますが、WEB面接の特性を理解してメリットはうまく活用し、デメリットは最小限になるように対策をしておきましょう。

3-1.WEB面接のメリット

WEB面接の最大のメリットは、面接会場まで足を運ぶ必要がないことです。医療機関側としては面接会場のセッティングなどの手間が省けるほか、外部から感染症の原因となる病原体が持ち込まれるリスクを減らすことができます。

また、応募者側にとっても面接会場まで移動する必要がないため、感染症対策として移動制限措置がとられた場合でも、移動によるリスクの心配をすることなく採用面接を受けることができます。移動の手間や時間がかからない点では、育児や介護をしながら転職活動をする医師にとって大きなメリットとなるでしょう。また居住している都道府県内だけでなく、近隣の都道府県の医療機関までも転職先の候補とすることができるというメリットもあります。

さらに、面接に対しての苦手意識も多少緩和されるかもしれません。WEB面接では自宅など慣れ親しんだ環境で行えるうえ、モニターに映し出されるのは上半身がメインであるため、対面よりもリラックスして面接に臨めるのではないでしょうか。目線や視線に気を付ける必要はありますが、手元にカンペを用意しておくこともできます。ビデオ会議ツールやアプリケーションは簡単に使えるものが多いので、情報通信機器の取り扱いに苦手意識がある方でも、事前にリハーサルをして慣れておけば本番時もスムーズです。

3-2.WEB面接のデメリット

WEB面接には、メリットもあれば当然デメリットもあります。医療機関側はモニター上の映像でのみ応募者を見ることになるため、声の大きさや声色、表情によっては対面で話した場合とは異なる印象を与えてしまう可能性があります。また、面接担当者の表情の変化を把握しづらく質問の意図が読めなかったり、面接担当者と同時に話し出してしまい声が重なってしまったりすることもしばしば起こります。こうした意思疎通の難しさから、しっかりとアピールができないまま面接が終わってしまった……という声も聞かれます。このようなデメリットを最小限にするために注意すべきポイントを次項で解説しますので確認しましょう。

なお、こうしたコミュニケーションの難しさは医療機関側もある程度想定しています。そのうえで面接担当者は応募者の経歴や実績、所持資格などをしっかりとチェックしてくれていますので、過度に心配せずにリラックスして面接に臨みましょう。

4.WEB面接の対策方法は?

前述したように、WEB面接では「モニターを通して見た応募者の印象」で第一印象が判断されることになります。対面の面接に比べてリアクションが伝わりにくいため、面接中は相槌や笑顔をいつもより多めにすることを心がけましょう。またややオーバーに身ぶり手ぶりをすると熱意が伝わりやすくなります

WEB面接成功のポイントはリハーサルです。家族や友人などに協力してもらい、面接本番と同じビデオ会議ツールやアプリケーションを使用し、面接時と同じ環境で会話してみましょう。相手のモニターでは自分がどのように映っているのか、どのように声が伝わるのかを確認してもらい、事前に改善できれば安心です。具体的には、声の聞き取りやすさ、顔の明るさ、背景の見え方、通信環境が安定しているか、などです。もしもモニターの映像が暗い場合には、卓上ライトなどを活用して、できるだけ明るい雰囲気を作り出すことをおすすめします。

このように、WEB面接では適切な面接環境づくりや面接中の話し方・表情に配慮する必要がありますが、面接で話す内容は対面の場合と違いはありません。これまでの略歴や経験・症例・スキル、志望動機や転職理由といった定番の質問にはスムーズに答えられるよう準備しておきましょう。

5.WEB面接対応可の医療機関の探し方

WEB面接は医療機関側・応募者側の双方にメリットの大きい採用方法です。「遠方まで移動しての転職活動には抵抗があるけれど、WEB面接であれば受けてみたい」という方はぜひWEB面接に対応している医療機関を探しましょう。

2020年7月現在、WEB面接の導入度合いは医療機関によって異なります。積極的にWEB面接を推奨しているケースもあれば、相談次第で検討をしてもらえるケースもあります。まずは医療機関のホームページや求人サイトなどで募集要項をチェックして、面接形式について記載されているかどうかを確認しましょう。もしも記載されていない場合は、WEB面接でも対応してもらえるかどうかを医療機関に直接問い合わせてみましょう

日々の業務で忙しく「医療機関に直接問い合わせをする時間がない」という医師の方は、転職エージェントに問い合わせてみるのもひとつの方法です。転職エージェントにお願いすれば、自分の希望する勤務エリアでWEB面接対応可能な医療機関をリストアップしてもらうことができます。さらに、これまで対面面接のみで採用を行ってきた医療機関と交渉をしてWEB面接で対応してもらえるよう働きかけてくれる場合もあります。気になる求人1件1件を確認していくのは意外と手間のかかる作業ですので、転職エージェントの無料相談サービスをうまく活用して効率的に転職活動を進めましょう。

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PROFILE

執筆/成田 亜希子(なりた・あきこ) 
 
医師・ライター。2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。その後、国立保健医療科学院や結核研究所での研修を修了し、保健所勤務の経験もあり。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。

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