医師のアルバイト事例【年収とスケジュール】|医師転職ナレッジ

医師のアルバイト事例【年収とスケジュール】

医師は一般に高給を得られる職業といわれています。しかし、医師として実際に働いてみると、勤務内容に見合うほど給与を得られていないと感じることもあるのではないでしょうか? とくに常勤医は役職に就いたり資格を手にしたりするまではそれほど給与が高いわけではありませんので、アルバイトをして収入を増やす医師が大多数です。医師がアルバイトをする際、どのようなことに気を付ければ良いのか、フリーランス医として数々のアルバイトを経験してきた医師が解説します。

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1.医師がバイトをする3つのメリット

医師がアルバイトをするメリットとして、主に次の3点が挙げられます。

①収入が増える

厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」をもとに計算すると、医師(企業規模10人以上の施設に勤務する者)の平均年収は1232万6900円という数字が算出されます。
この平均年収は、同調査の平均月収額95万2000円×12カ月分に、「年間賞与その他特別給与額」の90万2900円を加算したものです。ただしこれは年齢や性別、診療科などの属性を問わない数字であることを念頭に置いておきましょう。

実際、臨床経験の浅い医師はこの金額よりも大幅に給与水準が低くなります。医師免許を取得しているにもかかわらず、30代前半くらいまでは年収700万円ほどの医師もいます。世間一般からみれば十分に高給ですが、ベテラン医師と比較すると物足りなさを感じるかもしれません。

その物足りなさをカバーするのがアルバイトです。診療科にもよりますが、私の経験をもとに考えると1日に6~10万円ほど稼ぐことができると思われます。日給6万円、週1回のアルバイトで年収を計算すると、

日給6万円×月4回×12カ月=288万円

ですから、年収を300万円弱ほどアップさせることができます。

②他の病院の雰囲気を知ることができる

一つの病院に長年勤務していると、その病院の方針に考え方が染まっていることがあると思います。そのため、アルバイトとして他の病院を訪れることは視野を広げるチャンスです。
病院ごとの方針や雰囲気の違いを感じ取り、自分に合った職場環境を再確認できるでしょう。転職を検討している病院に、試しにアルバイトとして勤務をしてみて自分に合うかどうかを確かめることもできます。

③フリーランス医としての働き方のイメージできる

常勤医のほかに、定期非常勤やスポットなどのアルバイトで生計を立てているフリーランス医が最近は増えています。実際にアルバイトをしてみることで、フリーランス医として働いた場合の収入や生活をイメージしやすくなるというメリットもあります。

2.常勤医・フリーランス医のバイトスケジュールと収入例

常勤医の多くは、週に1日研究日をもらえているはずです。過ごし方は基本的には自由ですので、研究日に定期非常勤やスポットのアルバイトをする医師が大半でしょう。
例えば、月・火・水・金曜日は常勤医として勤務し、木曜日に定期非常勤として働くというようなケースです。さらに年収を上げたい医師は、土曜日にもアルバイトを入れるかもしれません。常勤+週1アルバイトの場合の年収例を見てみましょう。
例えば、スキルを積んだ30代後半の常勤医で、常勤の年収が1100万円とします。週1日、専門とする診療科のアルバイトをすると日給は8~10万円ほどになると想定されます。ここでは日給10万円として計算をします。

<30代後半の常勤医、週4日の常勤勤務、週1回アルバイトをした場合の年収>
・アルバイトで得られる年収
日給10万円×月4回×12カ月=480万円
・年収合計額
常勤の年収1100万円+480万円=1580万円

アルバイトで年間500万円弱の収入増となり、合計年収は1600万円近くになります。

一方、フリーランス医がいつアルバイトをするかはまったくの自由です。極論を言えば、月に4日ほど働けば収入が20万を超えるため生活をしていくこと自体は可能です。しかし、フリーランス医として働く著者もそうですが、ほとんどのフリーランス医は週5日、フルタイムで働いていると思います。
常勤医よりも非常勤医のほうが、日給単価が高い傾向にあります。定期非常勤で週3日以上同じ病院に勤務すると、その病院の常勤医の給料を超える可能性があるため、同じ病院では週2日程度の勤務が限界でしょう。そのため、週に1~2日勤務する病院を複数組み合わせて、1週間のアルバイトスケジュールを組んでいます

<30代後半のフリーランス医が週5日、フルタイムで働いた場合の年収>
日給10万円×週5日×4週分×12カ月=2400万円

フリーランス医がフルタイムで働いた場合、年収は2400万円ほどとなります。

常勤医、フリーランス医ともに週5日、フルタイムという同一の勤務条件にもかかわらず、年収では約800万円の差が生まれます。ただし、フリーランス医はアルバイトをしている常勤医と比べても高収入ですが、福利厚生がない点や厚生年金が出ない点、常勤医が充足した際は雇用契約が終了する点など、マイナス面もあります。

3.医師のアルバイト 見落としがちな注意点

臨床医経験が浅いうちは、収入を安定させるためにもぜひともアルバイトをするべきだと思います。ただし、注意点がいくつか存在します。

1点目は税金です。アルバイトをすると、想像よりも収入が増えます。週1日のアルバイトでも1年続けると年間で数百万円の収入が増えますから、税率が上がり支払う税金や社会保険料が高くなることがあります。年収が1800万円を超えそうでしたら、節税を意識したほうがいいでしょう。

2点目は、確定申告です。2カ所以上の事業所から給与を得て、かつ主たる給与以外の所得の合計が20万円を超える場合、確定申告を行う必要があります。うっかり申告を忘れてしまうと、ペナルティーとして追加徴税を支払わなければならないこともあります。確定申告は煩雑な作業をともなうため、税理士などに依頼するのがおすすめです。

文:太田卓志(麻酔科医師)

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