抗がん剤治療の悪心・嘔吐抑制、新しい療法に有用性~国がん中央病院などの研究グループが明らかに|業界ニュース

医師の求人・転職・アルバイトはマイナビDOCTOR

抗がん剤治療の悪心・嘔吐抑制、新しい療法に有用性
~国がん中央病院などの研究グループが明らかに

マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
国がん中央病院と静岡県立静岡がんセンターを中心とした研究グループが、抗がん剤での治療による悪心(吐き気)・嘔吐を抑える新たな制吐療法の有用性を、医師・薬剤師主導の第III相ランダム化比較試験で明らかにしたと、国立がん研究センターが発表しました。新たな制吐療法は、オランザピン(抗精神病薬)を用いたもので、同薬の用量を減らしつつ内服時間を工夫することで眠気やふらつきの副作用を抑えられることが確認されたそうです。

国立がん研究センター(国がん)は12日、国がん中央病院と静岡県立静岡がんセンターを中心とした研究グループが、抗がん剤での治療による悪心(吐き気)・嘔吐を抑える新たな制吐療法の有用性を医師・薬剤師主導の第III相ランダム化比較試験で明らかにしたと発表した。【新井哉】

新たな制吐療法は、抗精神病薬(オランザピン)を用いたもので、眠気やふらつきの副作用がある同薬の用量を減らし、内服時間を工夫することで、副作用を抑えながら現在の標準的な制吐療法よりも高い悪心・嘔吐抑制効果が持続的に得られることを確認したという。

国がんによると、今回の試験では、セロトニン受容体拮抗薬、ニューキノロン1受容体拮抗薬、ステロイドの3剤を併用した標準的な制吐療法にオランザピン5mgを加えたグループと、標準的な制吐療法にプラセボ(偽薬)を加えたグループについて、▽急性期▽遅発期(抗がん剤治療を開始してから2-5日目)▽急性期と遅発期を合わせた全期間-における有効性を調べた。

悪心・嘔吐の研究で最も重要な指標となっている「嘔吐完全抑制割合」において、成績の改善が求められている遅発期の割合を13%改善した。また、オランザピンの内服時間を従来の就寝前から夕食後にしたことで、就寝時には副作用の眠気が良眠につながり、翌日の日中には眠気が残りにくいことが示唆されたという。この研究の成果は医学雑誌「The Lancet Oncology」に掲載された。

出典: 医療介謹CBニュース

RECENTLY ENTRY最新記事

RECOMMEND ARTICLEおすすめ記事

CATEGORY記事カテゴリ

医師転職ナレッジ
意外と知らない医師の転職市場。ここでは、医師の転職市場全体の動向や、診療科目別のトレンドなど希望のキャリアを実現するナレッジを紹介いたします。
医師の現場と働き方
このコンテンツでは、勤める環境によって、医師がどんな働き方になるのかをデータや現場レポートを交えて紹介いたします。
DOCTORY(ドクトリー)
「Doctor=医師」+「Story=物語」+「Victory=成功、喜び」から成る造語です。第一線で活躍される先生方のキャリアや生き方に関するお話をうかがい、若き医師たちの指針となるようなメッセージをお届けします。
スペシャルコラム
最新の医療関連情報はもちろん「開業」のヒントや「お金」の話など、医師のライフスタイルを豊かにする情報満載。
世界の医療NEWS
世界の医療ニュースの中から、厳選した記事をギュッと凝縮して紹介します。1日数本を1分で、サクッと読むことができます。日々の情報収集、話のネタ探しにお役立てください。

求人検索

まずは【勤務形態】を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

※都道府県は3つまで選択可能です。

条件を選択してください

※市区町村は5つまで選択可能です。

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

※都道府県は3つまで選択可能です。

条件を選択してください

※市区町村は5つまで選択可能です。

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

※都道府県は3つまで選択可能です。

条件を選択してください

※市区町村は5つまで選択可能です。

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください