須川診療所の患者さんの多くは、定期的に通院される方たちです。そのため医師だけでなく看護師およびコメディカル、事務スタッフそれぞれが患者さん一人ひとりの状況を把握することができています。医師にかかる業務を分担し合えるというチームワークのおかげで、診療に注力できる働きやすい環境を確保することができます。

福島市のなかでも都市部にある診療所のため、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。とくに、ご高齢になると複数の医療機関に通院していた患者さんが、須川診療所でまとめて一緒に診てもらいたいという方も多く、地域のかかりつけ医(家庭医)としての機能を果たしています。また、法人グループでは介護や訪問看護の分野とも連携しているため、地域に包括的な医療が提供できることも特徴の一つです。

疾患の治療にとどまらず、地域のなかでの保健活動にも力を入れています。生活習慣病の予防、介護予防体、操教室やサークル活動など、QOL向上を支える取組みを推進し、健康で元気に長生きできる人を増やしていくことも、私たち須川診療所が目指す地域医療の考え方の一つです。

須川診療所は少人数体制のため、一人の患者さんに対する情報の共有がしやすくお互い助け合う形で診療にあたっています。当診療所内では２週間に１回定期的な情報交換の場を設けています。また、市内にはグループの診療所が４つあるため、各医師が月に１回一堂に会してケースカンファレンスを開いています。