マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
「コクサッキーウイルス」や「エンテロウイルス」を原因とし、夏に流行することが多い手足口病の流行が乳幼児を中心に拡大しています。国立感染症研究所発表(6月18日)による速報によりますと、定点医療機関当たりの報告数が5.0を超える「警報レベル」に達した(6月3~9日)のは、前週(5月27日~6月2日)から新たに5府県を加えて17府県となりました。
口の中や手のひら、足の裏などに発疹や水疱ができる手足口病の流行が乳幼児を中心に拡大している。国立感染症研究所が18日に発表した速報によると、定点医療機関当たりの報告数が5.0を超える「警報レベル」に3-9日に達したのは17府県となった。
前週(5月27日-6月2日)から新たに5府県が加わった。近畿地方では、全7府県(三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)が警報レベルに達した。
2024年の累計報告数は4万9,516人。都道府県別に見ると、大阪の6,549人が最も多く、以下は兵庫(3,185人)、鹿児島(2,627人)、福岡(2,619人)、群馬(2,522人)、大分(2,046人)が続く。
手足口病は「コクサッキーウイルス」や「エンテロウイルス」が原因で、夏に流行することが多い。報告数の90%前後を5歳以下の乳幼児が占める。発病しても多くは軽症で済むが、まれに髄膜炎や心筋炎などの合併症を引き起こす。
手足口病に有効なワクチンはなく、警報レベルに達した自治体などでは日ごろから手洗いなどの感染予防を心掛けるよう呼び掛けている。
出典: 医療介護CBニュース