マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
6月11日、国立感染症研究所が突発的に発症した後、急速に病状が進行し、多臓器不全を引き起こして致死率も高い「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」(STSS)の患者数が過去最多の977例に上ったと発表しました。6月5日時点で過去最多となる2023年の941例を上回ってしまい、これまでにないペースで患者が増加しています。
国立感染症研究所は11日、急速に病状が進行し、致死率が高い「劇症型溶⾎性レンサ球菌感染症」(STSS)の患者数が過去最多の977例に上ったと発表した。
STSSの患者数は、現在の方法で統計を取り始めた1999年から徐々に増加傾向にあり、23年は941例とそれまでの過去最多を更新。今年は6月5日時点で、それを上回る977例となり、これまでにないペースで患者が増加している。
STSSは主な病原体はA群溶血性レンサ球菌で、突発的に発症した後、急速に病状が進行し、多臓器不全を引き起こす。子どもから大人まで広範囲の年齢層で発症するが、特に30代以上の成人に多い。
全数報告対象の5類感染症であり、診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出る必要がある。
出典: 医療介護CBニュース