マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
10月12日、厚労省は腸管糞線虫症、疥癬に効能・効果がある駆虫剤・イベルメクチン(販売名=ストロメクトール錠3mg)について、「使用上の注意」改訂の指示を出しました。今回改訂では、重大な副作用の項に「意識障害」を追記。「昏睡、意識レベルの低下、意識変容状態等の意識障害が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと」としています。医薬品医療機器総合機構によりますと、国内外の症例が集積したことから、専門委員の意見も踏まえて改訂が適切と判断しました。
厚生労働省は12日、駆虫剤のイベルメクチン(販売名=ストロメクトール錠3mg)について、「使用上の注意」改訂の指示を出した。【新井哉】
イベルメクチンは、腸管糞線虫症、疥癬に効能・効果がある。今回の改訂では、重大な副作用の項に「意識障害」を追記。「昏睡、意識レベルの低下、意識変容状態等の意識障害が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと」としている。
重要な基本的注意の項にも、「意識障害があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること」と追記する。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)によると、国内外の症例が集積したことから、専門委員の意見も踏まえ、改訂することが適切と判断した。直近3年度の国内症例の集積状況で、意識障害関連症例が4例(死亡1例)あった。このうち医薬品と事象の因果関係が否定できない症例はなかった。
出典: 医療介護CBニュース