マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
日医の中川会長が12月2日の定例会見にて、「想定した通りの悪い方向に向かっている。このまま推移すれば大変なことになる」と、新型コロナウイルス感染症の重症者が増加していることに対しての認識を示しました。非常事態である新型コロナに留まらず、がんや心疾患、脳卒中など新型コロナ以外の通常の医療提供体制崩壊への危機感を懸念したものです。中川会長は、たとえ病床を確保していても医療従事者が不足することで、実際には患者を受け入れられないケースがあることを想定し、これまでの確保病床数だけでなく、治療にすぐ対応できる「即応病床数」を指標に使うべきだと主張。すでに12月1日時点で、そうした考えを菅首相に直接伝えて理解を得たといいます。
日本医師会の中川俊男会長は2日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症の重症者が増えていることへの受け止め方を問われ、「想定した通りの悪い方向に向かっている。このまま推移すれば大変なことになる」との認識を示した。その上で、がんや心疾患、脳卒中など新型コロナ以外の医療提供体制が崩れることへの危機感を表明した。【兼松昭夫】
中川氏はまた、新型コロナの感染者を受け入れる病床の占有率を正確に把握するため、これまでの確保病床数だけでなく、治療にすぐ対応できる「即応病床数」を指標に使うべきだとの認識を示した。たとえ病床を確保していても医療従事者が不足し、実際には患者を受け入れられないケースがあるため。
菅義偉首相に1日、そうした考えを直接伝えて理解を得たといい、確保病床数と即応病床数ベースの占有率を同時に出すべきだと指摘した。
出典: 医療介護CBニュース