マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
日本介護医療院協会の2代目会長に選ばれた鈴木龍太氏(鶴巻温泉病院長)が、介護医療院が今後、高いニーズが見込める認識を示すと同時に、従来の介護療養病床との違いを「住まいの機能を備えていること」と強調しました。

日本慢性期医療協会は9日の理事会で、会内組織の日本介護医療院協会の新たな会長に鈴木龍太・鶴巻温泉病院長が就任することを承認した。前会長の江澤和彦・倉敷スイートホスピタル理事長が副会長に退くことも了承。就任は、共に同日付。【松村秀士】
日本介護医療院協会は、2018年4月の介護医療院の創設に伴って設立された。江澤氏が初代会長に就任したが、6月に実施された日本医師会の役員選挙で常任理事に選ばれたことから、同協会の会長を辞任した。
理事会後に開かれた定例記者会見で、鈴木新会長は介護医療院について、「介護療養病床や転換型老健、医療療養病床の数を考えると、ここ数年のうちに5万から10万床になる可能性がある」とし、高いニーズが見込めるとの認識を示した。
鈴木新会長はまた、介護医療院が従来の介護療養病床と違うところは、医療の提供だけでなく、住まいの機能を備えていることだと強調。「自立、参加、地域との交流が大きなキーワードになる」と述べ、介護医療院の役割の重要性を指摘した。
介護医療院については、厚生労働省がこのほど、開設状況を初めて公表。6月末時点で15道県に21施設(1400床)が開設されていた。サービスの類型別では、I型が781床、II型が619床だった。
出典:医療介護CBニュース