マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
大学病院が持つ意味とは何か? それは中核的医療機関における診療に加え、「医育機関としての教育」そして「高度先進医療の開発と提供を担う『研究』の機能」であることを、全国医学部長病院長会議が加藤勝信厚生労働相に提出した声明で強調しました。厚労省の「医師の働き方改革に関する検討会」に向けて、改めて釘をさす格好です。

全国医学部長病院長会議は13日、「大学病院で働く医師の働き方改革に関する声明」を加藤勝信厚生労働相にあてて提出したことを明らかにした。大学病院が医師の供給を担う中核的医療機関としての診療に加え、教育と研究の機能を持っていることを強調。厚労省の「医師の働き方改革に関する検討会」で、大学病院の医師が意欲と希望を持って働くことができるように、十分な議論を行うことを求めている。【新井哉】
声明では、検討会で教育や研究といった業務を大学病院の医師が担っていると考えられるデータが示されたことを踏まえ、大学病院は、高度医療の提供や地域医療機関への医師の供給等を担う中核的医療機関としての診療に加え、「わが国の医療人材養成を担う医育機関としての『教育』と高度先進医療の開発と提供を担う『研究』の機能を有していることは明らかである」としている。
国に対しては、▽診療をしながら教育、研究を行う医師という特性に十分配慮する▽大学病院の医師が意欲と希望を持って診療、教育、研究に打ち込むことができるよう配慮する▽医師の負担軽減のため、医師事務作業補助者の活用、他職種へのタスクシフティングを十分に行えるよう制度的、財政的支援をする―ことを求めている。
出典:医療介護CBニュース