マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
2025年に向けて在宅医療の需要の増加が見込まれているため、都医は地域のかかりつけ医が積極的に訪問診療に取り組めるよう「東京在宅医療塾」を開講しました。

東京都医師会(都医、尾崎治夫会長)は、団塊世代が後期高齢者になる2025年に向けて在宅医療の需要の増加が見込まれているため、地域のかかりつけ医が積極的に訪問診療に取り組めるよう「東京在宅医療塾」を9月に開講する。かかりつけ医が訪問診療を行うに当たり、必要な知識や技能を習得してもらえるようなカリキュラムを組んだ。定員は約50人で、都内の46地区医師会から1人ずつ参加する見通し。【君塚靖】
都医は20日の記者会見で、東京在宅医療塾の概要を説明した。東京在宅医療塾は毎月1回のペースで、来年5月まで9回開催する。カリキュラムには、▽在宅でできる検査・処置▽終末期医療▽認知症の在宅医療▽小児在宅医療▽生活期リハビリテーション▽在宅での急性疾患と対応―などが盛り込まれている。
同日の会見で平川博之副会長は、「ほかの地域に比べて、都は高齢化率が上昇するだけでなく、同時に高齢者数も著しく増加する。これからは在宅医療を専門にしている医師だけでなく、一人でも多くのかかりつけ医が通院できなくなった患者を訪問診療することが期待されている」と述べた。
東京在宅医療塾は、レクチャールームでの講義のほか、隣にあるシミュレーションラボで、シミュレーション器具などを使った実習もする。東京在宅医療塾を担当する都医の渡辺象理事は「受講者は当初、医師が中心となるが、将来的には多職種が参加できるようにしたい」との考えを示した。
出典:医療介護CBニュース