マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
日本医師会は25日の定例代議員会で現職の横倉義武会長が常任理事の石井正三氏を破って当選し、三期目の続投となりました。
横倉会長は所信表明演説として、社会保障制度や国民皆保険の維持について、現場がイニシアチブをとっていく方針を発表。具体的には高額化しつつある医薬品・医療について費用対効果に見合ったものである必要を強調しました。終末期医療については患者の最善の医療を考えるために医療関係者だけでなく、宗教界・法曹界の関係者を交えて国民とともに考えていくことが重要と発言しました。
日本医師会(日医)の横倉義武会長は26日に開かれた臨時代議員会で、3期目の所信を表明した。この中で、持続可能な社会保障制度や国民皆保険の維持に向けた適正な医療費への取り組みついて、「財務省をはじめとする官僚の主導ではなく、医療現場を担うわれわれがイニシアチブをとっていく」と述べた。【君塚靖】

横倉会長は、最近の高額な医薬品、医療機器の保険収載を例に挙げ、「患者や医療者の思いに沿いながら、中医協(中央社会保険医療協議会)の判断を高めていかなければならない」と指摘。このほか、新たなルールやガイドラインをつくり、費用対効果にも見合った適切な処方や使用に努める必要があると強調した。
また、終末期医療の在り方については、「何が患者のための最善の医療であるかを考え、患者の尊厳、生活の質をより重視した対応が考慮されるべき」とした上で、医療関係者のみならず、宗教家や法曹界などの関係者を交え、国民と共に考えていくことが重要だとした。
出典:医療介護CBニュース