マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
へき地や過疎地域など医療資源の乏しい地域での研修がプログラムに盛り込まれる予定の総合診療専門医育成の研修プログラムでしたが、早くも都市部とそうでない地域で足並みの乱れが生じてきました。

全日本病院協会の猪口雄二会長は27日、四病院団体協議会(四病協)総合部会後の記者会見で、へき地など医療資源の乏しい地域での研修が必要な総合診療専門医に関する研修プログラムについて、東京、大阪などでは「プログラムが組めない」といった意見が総合部会で出たことを明らかにした。【新井哉】
同プログラムをめぐっては、日本専門医機構が25日、360基幹施設(プログラム)が一次審査を通過したことを明らかにした。都市部の東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の5都府県は12カ月以上、他の道府県は6カ月以上のへき地・過疎地域、離島、被災地、医療資源の乏しい地域での研修をプログラムに盛り込むよう求めていた。
猪口会長は、医療資源の乏しい地域での研修をプログラムに入れることに触れ、へき地などがほとんどない都市部の病院では「どこに行かせたらいいのか分からない」と指摘。総合部会に出席した、プログラムを組む基幹病院の関係者から「厳しい」といった意見が出たという。
出典:医療介護CBニュース