マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
2016年6月、開始が1年延期となった新専門医制度ですが、2018年度のリスタートに向けて着々と調整が続いています。日本専門医機構は4日、「新たな専門医制度の開始に向けた声明」を発表しました。

吉村理事長(4日、東京都内)
吉村理事長(4日、東京都内)
日本専門医機構(吉村博邦理事長)は4日、新たな専門医制度の開始に向けた声明を発表した。来年4月からの新制度開始に向け、10月上旬ごろに専攻医の一次登録、12月中旬ごろに二次登録をそれぞれ始める。また、地域医療に影響が出る恐れがあれば、応募に関する調整を行う方針だ。【新井哉】
声明では、塩崎恭久前厚生労働相が今月2日に出した、新制度が地域医療に悪影響を及ぼす懸念を完全に払しょくできていないとする談話に触れ、吉村理事長が塩崎前厚労相に「意向を重く受け止め、機構として十分に検討した上、真摯に対応したい」と回答したことを説明。この談話を踏まえ、二次登録開始後も研修先の決まらない専攻医希望者に対する救済措置を検討するという。
同機構は、専攻医がどの診療科のプログラムに所属するかの概要が明らかになった時点で、新制度による地域医療への影響について、各学会に報告を求め、専攻医の偏在などで地域医療に影響が出る場合は、「必要に応じて、応募状況等の調整を行う」との方向性を示した。
出典:医療介護CBニュース