マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
国立がん研究センターは同センターのバイオバンクに保管されるがん試料であるDNAと血漿について、6月より企業などへ有料で分譲提供することを明らかにしました(5月19日)。独自開発を行いたい企業に対し、同センターが分譲提供を行うことにより、試料の利活用により日本でのがん研究の加速を期待します。分譲についてはDNAと血漿が対象で、試料準備の実費相当額を対価として請求するものです。
国立がん研究センターは19日、同センターのバイオバンクに保管されるがん試料であるDNAと血漿について、6月から企業などへ有料で分譲提供することを明らかにした。同月2日に説明会を開催する。創薬の促進や革新的な技術開発の加速を図る。
国がんはバイオバンク事業を1994年に開始、これまで患者13万人以上から試料提供があるという。これまでは国がんの研究もしくは国がん研究者との共同研究のみに試料の提供が行われていた。
国がんでは独自開発を行いたい企業に対し、分譲提供を行うことにより、試料の利活用によって日本でのがん研究の加速を期待する。分譲についてはDNAと血漿が対象で、試料準備の実費相当額を対価として請求する。
6月2日午後1時から1時30分に国がん管理棟(東京都中央区)1階第二会議室で説明会を開く。現地のほかオンラインでも参加可能。申し込みは国がん(NCC)バイオバンクのホームページで受け付けている。
出典: 医療介護CBニュース