マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
入院時の食費について、中央社会保険医療協議会と社会保障審議会医療保険部会が患者さんの自己負担額を1食当たり30円引き上げる案を了承(12月8日)。入院時の食事療養基準額の見直しは1997年以来、約30年ぶりとなります。物価高の影響で食材料費が高騰し、近年、病院給食の委託単価が食事療養基準額を上回る状況が続いていたことから、医療関係者が引き上げを求めていました。
中央社会保険医療協議会と社会保障審議会医療保険部会は12月8日、入院時の食費について、患者の自己負担額を1食当たり30円引き上げる案を了承した。見直しの施行日は2024年度の予算編成過程で決定する。
一般所得者の場合、見直し後の「食事療養基準額(総額)」は670円(現行640円)、このうち患者自己負担額は490円(460円)、「入院時食事療養費(保険給付)」は据え置きの180円となる。入院時の食事療養基準額の見直しは、1997年以来、約30年ぶり。物価高の影響で食材料費が高騰し、近年、病院給食の委託単価が食事療養基準額を上回る状況が続いていたことから、医療関係者が引き上げを求めていた。介護保険における食費の利用者負担額(1食当たり約482円)と約22円の格差があったため、公平性に欠けるとの批判もあった。
出典:Web医事新報