マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
「医師確保計画策定ガイドライン(GL)の見直しに向けた医師養成課程の取組に係る議論のとりまとめ」が厚労省の「医師養成過程を通じた医師の偏在対策等に関する検討会」から公表されました(3月2日)。総合的な診療能力を有する医師養成を目的としたリカレント教育への取組など、医学部定員への地域枠設置等にとどまらない幅広い対応を都道府県に求めています。
厚生労働省の「医師養成過程を通じた医師の偏在対策等に関する検討会」は3月2日、「医師確保計画策定ガイドライン(GL)の見直しに向けた医師養成課程の取組に係る議論のとりまとめ」を公表した。総合的な診療能力を有する医師養成を目的としたリカレント教育への取組など、医学部定員への地域枠設置等にとどまらない幅広い対応を都道府県に求めた。国が年度内に作成する第8次後期の医師確保計画策定GLに反映させる。
都道府県は医療計画の見直しに合わせ、3年ごとに医師確保計画を策定する。医師の偏在対策は一つの対策のみでの解決は難しく、さまざまな取組を組み合わせて都道府県、地域の大学・医師会等の関係者らがそれぞれの立場から取り組むことが重要になる。だが、現行の
第8次前期計画(24〜26年度)のGLにおける関連の記載内容は、医学部定員への地域枠設置と地域枠医師の地域におけるキャリア形成支援が中心となっていた。
こうした現状を踏まえとりまとめは、①医学部定員における地域枠等の取組、②臨床研修における取組、③専門研修における取組、④必要な診療科の医師の育成・確保に関する取組─における都道府県の対応のあり方を先駆的事例の紹介も交えつつ整理した。その上で、これらの内容を第8次後期のGLに網羅的に位置づけ、都道府県に情報提供することを国に求めた。
このほか地域枠等の設置以外の対応として、地域枠以外の学生にも早期から地域への関心や定着意欲を育む取組の推進、地域の特性を活かした魅力ある研修プログラムを通じた臨床研修医・専攻医を育成・確保できる研修環境整備の支援などを挙げた。
■総合的な診療能力を有する医師の確保にも言及、リカレント教育を推進へ
④では総合的な診療能力を有する医師の確保について記載。若手医師を中心とした取組では臨床研修・専門研修プログラム充実の支援、中堅・シニア世代を中心とした取組では管内の関係学会や病院団体が実施するリカレント教育の周知などを対応策として示した。診療科偏在が課題の外科や周産期に関わる診療科、麻酔科などの医師確保に向け、都道府県の医師確保に関わる部局と労働環境改善に関わる部局が連携を図りつつ、現場の状況を把握し、必要な支援を検討することなども提案した。
出典:Web医事新報