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クルーズ船内で発生のハンタウイルス「国内で感染拡大する可能性は低い」 ~ 厚労省がリスク評価公表

  マイナビDOCTOR 編集部からのコメント

厚労省が国外航行中のクルーズ船内で発生したハンタウイルス感染症について「国内で感染拡大する可能性は低い」とする国立健康危機管理研究機構(JIHS)のリスク評価を5月6日に公表しました。同感染症のヒトからヒトへの感染はハンタウイルスの一種であるアンデスウイルスで報告されているものの、これらは濃厚な曝露による飛沫・直接接触を介した伝播であり、適切な隔離と接触者管理をすれば伝播は抑制できるとされています。

厚生労働省は5月6日、国外航行中のクルーズ船内で発生したハンタウイルス感染症について「国内で感染拡大する可能性は低い」とする国立健康危機管理研究機構(JIHS)のリスク評価を公表した。

ハンタウイルスは、ハンタウイルス科オルソハンタウイルス属のウイルスの総称。ハンタウイルス感染症のうち、南北アメリカ大陸に分布するハンタウイルスが引き起こすハンタウイルス肺症候群は、主に齧歯類の排泄物を含む粉塵の吸入などで感染し、発熱・咳・筋肉痛などの症状出現を経て死亡することがある。死亡率は約40~50%とされている。

ハンタウイルス感染症のヒト-ヒト感染はハンタウイルスの一種であるアンデスウイルスで報告されているものの、これらは濃厚な曝露による飛沫・直接接触を介した伝播であり、適切な隔離と接触者管理をすれば伝播は抑制できるとされている。

 ■5月8日時点で3例死亡

南大西洋上を航行中のクルーズ船でのハンタウイルス感染症の発生がWHOに報告されたのは5月2日。船は4月に南米、南極圏を航行し、アフリカ沖に停泊中。日本人も1名乗船している。5月8日時点でハンタウイルス感染症の症例8例(確定例5例、疑い例3例)が報告され、うち3例が死亡している。

JIHSのリスク評価は、ハンタウイルス感染症の日本での流行の可能性を評価したもの。ハンタウイルスを保有するシカネズミやピグミーライスラットなどの齧歯類は日本国内に生息していないことから、国内でハンタウイルスに感染する可能性は極めて低いとし、仮に感染した乗客が日本に入国した場合でも、感染者と接触者の適切な管理で伝播は抑制できることから「国内でヒト-ヒト感染により感染拡大する可能性は低い」としている。

 ■上野厚労相「海外渡航時の動物との不用意な接触は避けて」

上野賢一郎厚労相は8日の記者会見で、乗船中の日本人の健康状態について「現時点で問題はないと聞いている」と説明。南米からの入国者に体調の異状がある場合、ネズミ等との接触の有無を確認し、必要に応じて医療機関への受診を勧奨するよう検疫所に指示を出しているとし、国民に対し「海外への渡航時は動物との不用意な接触を避けていただくとともに、冷静な対応をお願いしたい」と呼びかけた。

出典:Web医事新報

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