マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
日医がキッザニア東京(東京都江東区)で、子どもが小児科医の仕事を体験できる「診療所」パビリオンの期間限定出展を開始しました(※3月13日まで)。報道陣向けに公開された2月21日には小学6年生の児童4人が「診療所」パビリオンで、小児科医としての仕事内容の説明を受けた後、2組に分かれ乳児健診と予防接種の研修を行いました。日医のキッザニア出展は、2023年10月の「臨床医」以来2度目となります。
日本医師会(日医)は21日、キッザニア東京(東京都江東区)で、子どもが小児科医の仕事を体験できる「診療所」パビリオンの期間限定出展を開始した。期間は3月13日まで。21日は報道陣向けに公開された。
今回は小学6年生の児童4人が「診療所」パビリオンで、小児科医としての仕事内容の説明を受けた後、2組に分かれ乳児健診と予防接種の研修を行った。
乳児健診は生後6カ月の乳児を想定。実際に医療研修で使われる人形を用いた。順調に健康に育っているかどうか、頭の上の柔らかい部分である大泉門を触って確認を実施。聴診器を使って心音や呼吸音、さらに股関節の動きの確認も行った。

予防接種は1歳の子どもへの実施を想定。小児科医役と保護者役に分かれ、問診票を確認してワクチン接種が可能か診断。その後に人間の皮膚に触感が近い、薬液も中に入る素材の模型に注射を行った。

体験した児童からは、親族に消防士と救急救命士がいて、「救急救命士を目指したい」という声もあった。また「自分が注射を受けた時の、医師の感覚が分かった」「聴診器を当てる部分が決まっていて驚いた」「自分が生後6カ月の時に、こういう健診を受けたのかと思った」などの声が寄せられた。
日医のキッザニア出展は、2023年10月の「臨床医」以来2度目。視察した日医の松本吉郎会長は、今回の「小児科」の出展について「子どもたちには小児科は最も身近な医療。診療だけでなく予防や成長の確認なども体験してほしかった」と述べた。3度目の出展については、「前回も評判は良かったし、今日も予約は好調だ。できれば継続したい」と前向きに語った。
子どもの職業・社会体験施設「キッザニア東京」は2-3月に学校の校外学習としての利用が多く、この日も19団体が訪れる予定だという。
出典: 医療介護CBニュース