静岡県の医師求人情報

静岡県の医師不足解消に向けた取り組み

日本医師会の調査によると、2018年11月時点における静岡県の医師数は7,788人であり、人口10万人あたりの医師数は210.47人です。人口10万人あたりの医師数の全国平均は244.11人であるため、静岡県はそれよりも少ないことがわかります。

医師確保対策の充実・強化を図ることを目的として、静岡県では2010年に「ふじのくに地域医療支援センター」を設置しました。同センターでは、研修プログラムの充実や指導医の育成、奨学金貸与の情報発信や病院見学バスツアーを実施しています。また若手医師を「ふじのくに次世代医師リクルーター」として委嘱し、県内外のリクルート活動で活躍してもらうといった取り組みも行っています。

静岡県の医師不足の原因の1つは、人口が同規模の地域と比較して医学部の定員が極端に少ないことであると、「静岡県医師確保計画」（令和2年3月）で指摘されています。そのため医師確保のために、さまざまな取り組みが行われています。例えば医学就学研修制度による奨学金の貸与やキャリア形成プログラムによる専門研修、浜松医科大学と連携して行う寄附講座、研究設備の整備、女性医師の活躍支援などです。キャリア形成プログラムは県内へ医師を定着させる目的から、県内病院で実施されています。

【参考】地域別統計静岡県｜地域医療情報システム（日本医師会）／医師確保への取組―ふじのくに地域医療支援センターの運営—｜静岡県／センター概要｜ふじのくに地域医療支援センター／静岡県医師確保計画｜静岡県

静岡県の医師の働き方改革

医師の長時間勤務は全国的に問題となっています。静岡県でも、医師の働き方改革を推進するために「ふじのくに医療勤務環境改善支援センター」を2014年に開設。2020年度からは静岡県病院協会へ委託運営されています。同センターでは、専門アドバイザー（社会労務士や医業経営コンサルタントなど）の派遣を無料で行い医師の勤務環境改善に取り組む医療機関をサポートしています。

また「静岡県医師確保計画」（令和2年3月）では、勤務医にとって働きやすい環境を確保するべく、看護師の特定行為研修への職員派遣の支援など、タスクシフト・タスクシェアに必要な取り組みを検討していくとしています。AIを活用した画像診断や5Gを活用した遠隔手術の実用可能性についても前向きな姿勢を見せています。

【参考】静岡県医師確保計画|静岡県

静岡県の魅力・名所・生活環境

静岡県の人口は361万3,788人です（2021年1月現在）。中部地方の太平洋側に位置し、東西に長い地形で広大な面積を有しており、日本一の標高を誇る富士山を間近でのぞめるのが特徴です。

海に面していることから漁港が多く、また日本茶の産地としても有名です。温暖な気候で、平地では雪がほとんど降らず、リゾートや温泉を目的に多くの観光客が訪れます。海以外にも山や湖なども多く、豊かな自然も魅力です。

【参考】令和3年1月市町別推計人口｜静岡県

静岡県の医師支援制度

静岡県医師会は日医生涯教育制度についてアナウンスしています。日医生涯教育制度は自ら医師としての姿勢を正す、というプロフェッショナルオートノミーの理念のもと、昭和62年に発足されました。医師が自ら学習している姿勢を国民に示すことにより、信頼感を高め、質の高い医療の提供や、国民のより良い健康をめざすねらいです。

日医生涯教育制度は医師免許取得直後から参加できます。専門性が高く、幅広い種類のカリキュラムが用意されており、医師のレベル向上が期待できる内容となっています。

【参考】日医生涯教育制度｜静岡県医師会

静岡県の医師の年収相場

厚生労働省により2019年に実施された「賃金構造基本統計調査」によると、静岡県の医師（男女計）の平均年収は約1,113万円です。「きまって支給する現金給与額」x12ヶ月+「年間賞与その他特別給与額」の合計で算出しています。なお、この調査で集計された静岡県の医師の平均年齢は36.3歳でした。

全国平均の医師の年収額（1169.2万円）をやや下回っていますが、エリアや病院の規模・科目などによっても大きく変わるため、あくまでも平均的な相場として参考にしてください。今よりも高い年収で転職したい人は、転職エージェントを活用して情報収集することがおすすめです。

【参考】令和元年賃金構造基本統計調査｜厚生労働省