千葉県の医師求人情報

千葉県の医師不足解消に向けた取り組み

厚生労働省が発表した「医療施設に従事する人口10万対医師数」の全国平均は、2018年時点で246.7人とされています。2016年の240.1人に比べると6.6人増加していますが、千葉県は全国平均を下回る194.1人です。これは全国45位の数値であり、千葉県での医師不足の現状をよく表しています。

県内の地域間格差も大きく、房総半島東側の山武長生夷隅保険医療圏では特に医師が不足している状況です。県では医師の地域偏在を改善するため、2015年より「医師少数区域等医師派遣促進事業」を行い、医師不足の解消を図っています。

千葉県の医師の働き方改革

2018年10月の医療法改正により、「病院または診療所の管理者は、医療従事者の勤務環境改善のための措置を講ずるよう努めなければならない」とされています。医師不足が深刻な千葉県では、それ以前の2015年5月に「千葉県医療勤務環境改善支援センター」を開設しました。

医療機関からの相談に応じて社会保険労務士や医業経営コンサルタントを派遣し、勤務環境改善を支援することによって医療従事者の離職防止に取り組んでいます。

千葉県の魅力・名所・生活環境

2020年8月1日時点での千葉県の人口総数は628万3,760人で、過去1年間では0.08％とわずかながら増加しています。電車や高速道路などの交通網が充実していて都心へのアクセスが良いことや、東京に隣接していながら地価や家賃が安いことが魅力です。

例えば2020年10月時点でのワンルームマンションの家賃相場は、東京都千代田区では11.3万円、千葉市中央区では3.8万円と、その差は歴然としています。東京湾に面するベイエリアには「東京ディズニーリゾート」や、国際コンベンションセンターの「幕張メッセ」など、全国的に知られた施設が数多くあります。

また、県北部には日本の空の玄関口「成田国際空港」があり、海外へのアクセスも良好です。

千葉県が行う医師への支援制度

ここでは、前述の「医師少数区域等医師派遣促進事業」など、千葉県で行っている医師への支援制度を紹介します。

医師少数区域等医師派遣促進事業

医師少数区域等医師派遣促進事業とは、医師が不足している千葉県内の医療機関へ医師を派遣する医療機関に対して、補助金が支払われる制度です。補助基準額は、医師1人当たり月額125万円で、県が3分の2、派遣される医療機関が3分の1を負担します。

さらに、派遣される医師に対しては「医師キャリアアップ・就職支援センター」での医療技術研修が無料で受講できる特典が付与されます。

女性医師等就労支援事業

出産や子育てによる離職があることから、20～30代の女性医師の就業率は減少傾向にあり、36歳頃には最低となります。一度現場を離れた女性医師にとって、職場復帰や仕事と家庭の両立は簡単なことではありません。そこで、千葉県では「女性医師等就業支援相談窓口」を設け、女性医師の就業をサポートしています。

また、院内保育を実施する病院を増やすための運営補助事業も行っており、2011年の医療施設調査では135病院が院内保育を実施しています。

【出典】千葉県の医師数について｜千葉県