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口唇ヘルペスを引き起こす「単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)」が、アルツハイマー病(AD)の発症に大きな影響を与えている可能性があるようです。米国などの研究チームが医学誌BMJ Openに研究成果を発表しました。
研究チームは、AD患者を年齢や性別、地域、医療機関の受診回数などさまざまな条件から、ADではない人とマッチングしてペアを作り、34万4628組のデータを分析しました。
AD患者の1507人(0.44%)にHSV-1診断歴があったのに対し、ADではない人でHSV-1と診断されていたのは823人(約0.25%)だったといいます。潜在的な影響因子を調整した結果、AD患者がHSV-1と診断される可能性が80%高いことが分かったそうです。
また、HSV-1診断後に抗ウイルス薬療法を受けた人は、受けなかった人に比べてAD発症リスクが17%低くなることも示されたといいます。
同じくヘルペスウイルスの一種である「単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)」と「水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)」も、AD発症リスクの上昇に関連することが示唆されました。チームは、ヘルペスウイルス感染によって起こる脳内の炎症が、ADの発症に関与する可能性があるとみています。