マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
日本医療機能評価機構によると、2018年の医療事故報告は過去最多の4565件(前年比470件増)だったことがわかりました。同機構はこの結果に対し「医療事故を報告することが定着してきている」との見方をしています。医療事故の内訳は、1553件の「療養上の世話」が最多で、以下「治療・処置」「薬剤」「ドレーン・チューブ」などの順となっています。
日本医療機能評価機構に報告された2018年の医療事故報告は、前年比470件増の4565件となり、「医療事故情報収集・分析・提供事業」を開始した04年以降で最も多かったことが、6日までに分かった。同機構は「医療事故を報告することが定着してきている」との見解を示している。【新井哉】
同機構が公表した医療事故情報収集に関する18年の年報によると、報告のあった計4565件のうち、最も多かったのが「療養上の世話」で1553件。以下は、「治療・処置」(1283件)、「薬剤」(418件)、「ドレーン・チューブ」(360件)などの順だった。事故の程度別では、死亡した事例が365件あったほか、障害が残る可能性が高いとされる事例も500件あった。
該当する事象に関係したと医療機関が判断した「当事者」の職種別(複数回答)では、医師が2767件で最も多く、以下は、看護師(2738件)、歯科医師(54件)、診療放射線技師(52件)、薬剤師(50件)などの順だった。
18年12月末時点での同事業の参加機関数は、前年に比べて22施設増の1071施設。特定機能病院など参加が義務付けられている274施設は、4030件を報告。一方、任意で参加する797施設からの報告は535件だった。
出典: 医療介謹CBニュース