マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
社会保障の将来見通しについて、日病協の山本修一議長が「推計とここ数年の実績値の間に隔たりがある」と指摘。推計方法そのものを見直すべきとの考えを明かしました。
日本病院団体協議会(日病協)の山本修一議長は13日の定例記者会見で、同日の代表者会議で社会保障の将来見通しについて、「かつての医療費推計を基にいろいろ議論するのはいかがなものか」との意見が出たことを明らかにした。【齋藤栄子】
社会保障審議会では、「2040年を見据えた社会保障の将来見通し」を議論しており、厚生労働省は、医療給付費が18年度の39.2兆円から40年度には最大で70.1兆円に増えるとする推計結果を出している。山本議長は会見で、「推計ではずっと右肩上がりなのに対して、実績は少しお辞儀をしかけている状態」として、推計とここ数年の実績値の間に隔たりがあると指摘した。
「外来患者に関しては、むしろ患者数が減少しているという実績をしっかり反映させた推計を立てるべきではないか」との意見もあったといい、山本議長は推計方法そのものを見直すべきだとの考えを明らかにした。
出典:医療介護CBニュース