マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
昨年、医学部の不正入試問題が明らかになった順天堂大が2019年度の医学部入試結果を公表し、合格率は女性が男性を上回ったことが明らかになりました。受験者数は男性2202人、女性1679人の計3881人で昨年より270人減少。合格者は男性170人、女性139人で、合格率は男性7.72%、女性が8.28%でした。
医学部の入学試験において、女性や浪人生に不利な取扱いを設けていたことが昨年明らかとなった順天堂大は17日、2019年度の医学部入試の結果をホームぺージで公表した。合格率(合格者数/受験者数)は男性7.72%、女性8.28%で、女性が男性を上回った。
文部科学省が昨年実施した医学部入試に関する調査では、順天堂大を含む9大学に不適切な取扱いがあったことが判明。順天堂大の2018年度の合格率は男性10.08%、女性5.23%で、男性が1.93倍高かった。また、13年度~18年度の6年間では男性が女性より1.67倍高く、合格率の差は全医学部の中で最も大きかった。
順天堂大は女性に不利な取扱いを設けていた理由について「一般的に大学入学時点の年齢では、女子の精神的な成熟は男子より早く、相対的にコミュニケーション能力が高い傾向にある」として、「判定の公平性を確保するために男女間の差異を補正するものと考えていた」と釈明していた。
同大の19年度医学部入試結果によると、受験者数は男性2202人、女性1679人の計3881人で昨年より270人減少。合格者数は男性170人、女性139人だった。
出典:Web医事新報